トライアウト その4

みなさん、ご愛読ありがとうございます。
イチゴを抱きしめてしまった祐司!
ふたりはどうなるのでしょう?

祐司はイチゴを抱きしめた。
初めてイチゴを見た時から、祐司は胸がときめいていた。
祐司はこのままイチゴを…。
祐司の心は格闘した。
しかし自分の身体にはあいつが…山田が宿っているんだ。
祐司はやっとの思いで、イチゴから離れた。
そして、イチゴに打ち明ける決心をした。

良いかいイチゴさん、驚かずに聞いて欲しい。
え?何…?
やっぱり嫌いになっちゃったの?
他に好きな人が出来たの?
いや、違うんだ!
実は俺は山田じゃ無いんだ。
おれは伊藤祐司だ。
え?伊藤って、あの伊藤祐司??
バカなこと言わないで!
どこが伊藤祐司なのよ!
どこをどう見たって、山田正志じゃない!
祐司は取り乱すイチゴをじっと見つめていた。
そしてイチゴが少し落ち着きを取り戻して来た時に話し始めた。

実は俺は、伊藤祐司で、球団から戦力外通告を受けて、トライアウトにも
失敗し、睡眠薬を多量に飲んで自殺を図ったんだ。
そして長い眠りから目が覚めると山田になっていたんだ。
ウソよ!
伊藤さんって、伊藤祐司は日本でソフトバンクに入ったて聞いたわ。
それが、山田だよ。
ウソよ!
そんなデタラメ私が信じる訳ないじゃないの!
いい加減にして頂戴!
イチゴは、泣きながら飛び出して行った。
酷い!
嫌いになったのなら、正直に言われた方が楽だわ!
あんな嘘をつかれるなんて…。
祐司は、イチゴを追いかけた。
イチゴが道に飛び出した時、そこにトラックが!
あっ!イチゴー!
キューッドン!
鈍い音がした。

あーっ!イチゴー!
見るとイチゴが倒れていた!
イチゴ!
大丈夫か?
イチゴー!
イチゴは祐司の声を遠くに聞きながら意識が途絶えた。
救急車!
救急車を呼んでくれ!

イチゴは病院に運ばれた。
意識不明の絶対安静だった。
頼む、生きてくれ!
頼む…。
祐司は神に祈った。

正志は一軍のマウンドに上がった。
チームは首位争いをしていた。
今日は同率首位のライオンズとの対戦だ。
正志は先発を任された。
ズバーンッ!ズバーンッ!
あの細い身体から、どうやればあんな豪速球が生まれるんだ?
伊藤はそれまで140キロそこそこのスピードだった。
それが150キロに迫ろうかとしていた。
快調に飛ばす正志!
一回二回と三者凡退に退けていた。

監督、伊藤の奴絶好調ですね。
ああ、本当に拾いモンだったぜ。
なんであいつをクビにしたんだろう?

伊藤は三回も四回も0点に抑えていた。
久々に蘇る自信。
思えば、メジャーに渡って、本当の自分のピッチングが出来なかった。
結果を残さなければ、結果を残さなければとそればっかりで
プレッシャーに押しつぶされていた。
2年目は球筋も読まれてしまい、本当に死にたい気分だった。
本当はあの夜、死んでも構わないと多めに睡眠薬を飲んだんだ。
俺も伊藤の事を笑う資格は無い。

六回バッターはトライアウトで祐司からホームランを打って
ライオンズに入った日山だ。
そんな事は知らない正志!
正志にしては、迂闊な甘い球だった。
カキーン痛烈なライナーが正志を直撃した!
マウンドに蹲る正志!

伊藤!大丈夫か?
アタマに当たったぞ!
球場は騒然とした。


祐司はイチゴに付きっ切りだった。
まだ意識が戻らないイチゴ。
おい、お前寝ていないんだろう?
山内がやって来た。
まさかこんなことになるなんて…。
俺のせいだ。
山田になんて言えば、良いんだ…。
お前のせいじゃ無いよ。
俺がちゃんと説明していなかったのがいけなかったんだ。
許してくれ…。
お前も無理しないでくれ。
山内はそう言って、立ち去った。
祐司はイチゴの顔をじっと見ていた。
綺麗な顔のまんまだ。
奇跡的にイチゴの身体は無事だった。
しかし事故のショックからか?
それとも頭を打っているのかイチゴの意識は戻らない。
まだまだ詳しい精密検査が必要との事だった。
祐司はイチゴのそばで、いつの間にか深い眠りに落ちていった。

思いもよらない展開。
イチゴは無事なのか?
正志は…?

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イチゴさん

見事生き返りましたよ。^^;

さあ、どうなって行くんでしょうね。
後で考えましょう。

yumeさん

こんばんは〜♬
まだまだ思いもよらない展開に…。
そう、あっと言う展開に!


山田は目を覚ました。
ここは…。病室だった。
そうか…。試合中に打球を受けてしまったんだった。
飛んだドジをしてしまったなぁ。
山田は打球を受けた時のことを思い出していた。
あれ?
ベット脇に誰か寝ている…?
恐る恐る見てみると…。

ぎゃァァ亜ああああああ〜!!!
山田は叫んだ!
驚いた!
ベット脇に自分が寝ていた!
すると俺は誰なんだ?
頭を触った。
髪が長い!
胸が膨らんでいる。
股間を…。
あるはずのものが無い!
きゃぁぁああ。
山田は泣き出した。

するとそばで寝ていた俺も起きた。
俺も自分を見て、叫び声を上げた!

きゃぁぁああ!!!!!!!!

なんで私が?そこにいるの?
ど太い俺の声がこだました。

俺と自分は顔を見渡した。
いったい俺は誰になっているんだろう?
ふたりは一緒に鏡を探した。
そこには俺とイチゴが写っていた。
しかし問題は俺がイチゴなのである!

飛んでもない展開に!
あたしてどうなって行くのだ?
俺は?イチゴは?

心姫さん

こんばんは〜
更なる展開…。
3人の運命は?どうなるんでしょう?


祐司はいつの間にか深い眠りに落ちていた。
祐司は夢の中でもがき苦しんだ!
お前のせいではイチゴがこうなったんだ!
絶対にお前を許さない〜!
お前のせいだ!お前のせいだ!
すまない、助けてくれ〜!
助けてくれ〜!
うわああああぁああああ

伊藤は目を覚ました。
はあはあはあ。。。。
夢か…。

しかし様子が違う。。。
ここはどこだ?
どうやら病院のようだ。
しかしイチゴの病室では無い。
起き上がろうとすると
伊藤さん、伊藤さん!
まだ無理しないで下さい!
看護師が叫んだ。
え?伊藤?
俺のことか?
え??
それに日本語だ!
それじゃ、戻ったのか?
いったいどうなってるんだ?
今まで全てが夢で、俺は睡眠薬を大量に飲んで病院に運ばれてたのか?

割腹のいい医者らしき男がやって来て
伊藤さん、頭の具合は如何ですか?
伊藤は頭を触って見た。
何故だ?頭に包帯を巻かれている。
覚えていないんですか?
あなたは試合中、打球を頭に受けて病院に運ばれたんですよ。
でも、幸い骨にも脳にも異常は認められませんでした。
本当に奇跡としか言いようがありません。

そうか…。
山田は試合中に打球を受けて意識を失い、自分がここに戻って来たんだ。
すると山田はあのイチゴが眠っている病室に戻って行ったんだな。。。
伊藤は自分のせいで、イチゴが昏睡状態になっている病室に戻った山田の事を思った。
きっと驚いているだろうなぁ。
伊藤は自分のせいで、イチゴがあんな事になってしまい
元に戻れた喜びを噛みしめれる状態ではなかった。

助けて下さいね~!
まだまだ生きたいっす!(笑)

No title

こちらの続きが、気になりますね...

確かに、思いもよらない展開になってますv-354

こんばんは~

更なる展開になってますね~。
今後どうなるんでしょう。
3人の未来は?
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kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

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