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あなたに会いに来たの その21

僕は平凡な日々を過ごしいた。

あの文化祭以来、僕は姫野さんと良く話すようになっていた。

あれだけ奥手で、ただ見ているだけで満足していた

憧れの姫野さんと気軽に話をしている。

どうしたんだろう?

まるで以前の 僕とは何かが違う。

何か大切な事を忘れてしまっているようなこの感覚は?

僕は何を思い出そうとしているんだろう?

時折ふと思い浮かぶ赤いハットの少女は?

いったい誰なんだろう?

僕は数日間、このモヤモヤした気持ちのまま過ごしていた。

そんなある日、文化祭の演劇で主役をやって調子に乗っている

親友の渡辺がやって来た。

20161225223104828.jpg


「あ〜あ、せっかく劇の主役をやっていて、乗っていたのに

お前が劇を止めるから、白けちゃったじゃないか!」

渡辺は、劇が不評に終わったのは、劇を中断した僕のせいだと

言ってる。

「何を言っているんだ?

あのまま劇を続けていたら大惨事が起こっていたんだぞ!

あのままじゃ、照明が落ちて来て、誰かが犠牲になっていたかも

知れないんだぞ!」

そう言った途端、僕の頭は回り始めた。

思い出そうとしても思い出せなかった、あの記憶が滝のように

僕の頭の中に入って来た!

ぐああああああああああ。

お、思い出した…。

思い出したぞ!

僕は全てを思い出した。

メグ!

最期の力をって、どう言う意味だ?

メグ!

君はいったい誰だったんだ?

その夜、僕は夢を見た。

幼い頃の夢だ。

幼馴染の子と遊んでいる夢だ。

そうあれは小さい頃、おばあちゃんの家に預けられていた頃

おばあちゃんの家の近くの恵ちゃんと毎日遊んでいたんだ。

川で一緒に泳いだり野山を駆け回ったり

楽しかった。

そうあの恵ちゃん。

そう、確かあの子もメグって言うんだ!

僕は目覚めた。

あの恵ちゃん!

メグは、あの子だ!

僕は田舎のおばあちゃんの家に行った。

おばあちゃんはもう亡くなっているけど

恵ちゃんの家は探せばわかるはずだ。

僕は電車に乗り出かけた。

なんで気がつかなかったんだろう…。

おばあちゃんがいた町はすっかり変わっていたけど

小さい時の記憶を辿って、恵ちゃんの家を探した。

おかしいなぁ…。

この辺の筈なのになぁ。

僕は恵ちゃんの家を探し出せずに佇んでいると

なんだろう?

不思議だけど、薄い光がある家の方を照らしていた。

僕はその光に導かれるように向かった。

すると何だか懐かしい感じがする家の前に来た。

ここだ!

恵ちゃんの家に間違い無い。

ここまで来たけど

どうしよう?

そう迷っているとき

家の扉が開いた。

あ、恵ちゃんのおばちゃんだ!

おばちゃんは、驚いたような顔をして

僕を見た。

信じられないと言う顔だ。

「あなた…ひょっとして村田さんちのノブちゃん?」

おばちゃんは、そう言って目に涙を浮かべていた。

「ご、ごめんなさい。

あまりにも懐かしくて。

ノブちゃん、すっかり大きくなっちゃったわね。」

久しぶりと言うには、月日が経ち過ぎている。

僕が小さいとき以来なのに

どうして僕だと分かったんだろう?

「さあ、ノブちゃん、上がってちょうだい。」

そう進められて、僕は恵ちゃんの家に上がった。


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心姫さん

おはようございます〜♪

今年も残り僅かになってしまいましたね。
なんだか今日は急に寒くなって来ました。

いつも読んでくれてありがとうございます。

いよいよメグの正体。

メグはノブが幼い頃のゆういつ女の子と話したことがある

幼い頃の幼馴染の恵ちゃんだったのですね。

ノブが幼い頃の恵ちゃんとの事を淡い思い出として

心に秘めていたのに恵ちゃんはノブの事がずっと好きで

ノブがいなくなってもずっと思い続けていたんですね。


yumeさん

おはようございます。

恵ちゃんのおばあちゃんって書いていましたね。
恵ちゃんのおばちゃんでした。
恵ちゃんのお母さんでした。

どんな話をしたんでしょうね?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おばちゃんは恵ちゃんの近況について話してくれた。

「恵はとても明るい子に育ってくれたわ。

学校の 文化祭の劇で、魔女のキューピット役に選ばれて

恵はその役をとても気に入って

家の中でも、その衣装を着て魔女のキューピット役に なり切っていたわ。

魔法を使って、ノブくんに会いに行きたいなんて

言っていたのよ。

でも文化祭の前日、恵は高熱を出して倒れちゃって

病院に運ばれたの。

診断して貰っても原因が分からない。

原因不明の病気。

でも、とても危険な状態ですって。

劇に出られなくなってしまったけど

懸命に治療に励んだわ。

早く良くなって、魔女のキューピットの格好で

ノブくんに会いに行くんだって。

ずっとずっとノブくんの事ばかり話していた。

でも遂に昏睡状態になってしまったの。

何日も眠ったままだったわ。

そして…。

ある時、恵が突然目を覚ましたの。

もうそのまま目が覚めないんじゃないかって

思っていたから嬉しくて

そしたら恵。

「お母さん、私

ノブくんに会って来たよ。

ノブくん、内気で好きな子に全然声もかけられないの。

私、魔法でノブくんをドンドン後押しして上げたの。

そしたらノブくん、ドンドンたくましくなって行って

素敵になって行くの。

そして彼女と上手く行きかけたんだけど

そしたら恵、なんだか哀しくなっちゃって。

だってこんなにノブくんの事好きなのに

他の子と付き合うなんて…。

そのキューピット役なんて出来ない。

そして私の魔法の力もドンドン落ちて行ったの。

きっともう私の命が残り少ないのね。

それなのにノブくん、私にもう一度魔法を使ってくれって。

そんなの無理だって言ったのに。

私は最後の力を振り絞り魔法の呪文を唱えた!

きっと上手く行ったよね。」

そう言って、そのまま眠りについたの。



No title

ついにメグの正体が~!!
待ってましたよ。
気づけばもう21話なんですね。
いよいよ、クライマックスも近そうですね~。

No title


「君の前前前世から僕は君を探し始めたよ」

...そんな感じのノブ君ですね~

恵ちゃんのおばあちゃんから!どんなお話が?...
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