オープンカー

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

「オープンカー」

姫野ココロは憧れのオープンカーに乗っていた。
海岸線を吹っ飛ばす。
気持ち良い潮風が髪を靡かせる。
子供たちも成長し、それぞれ一流企業に入社した。

私の遠縁に当たる叔母が亡くなり、その遺産が私に転がり込んで来たのだ。
今迄そんな金持ちの叔母さんがいるなんて知らなかった。
見たことも無い大金だ!
また叔母は幾つもの会社に投資していて、毎月信じられない額の配当金が
入って来る。
もはや仕事をしなくても良くなった。

私は有り余る大金を将来性のある若手起業家に投資した。
その彼らが成功を収めると、また信じられないほどの金額の配当が入って来るのだ。
カメラマンの旦那も憧れのフェラーリを買った。
高級カメラの機材も買い揃えていた。
旦那も有頂天だ。

しかし旦那との間に溝が生まれたような気がしている。
それでも今の私には関係なかった。
毎日毎日、パーティに招かれる。
イケメンの男たちが競い合いように私に寄り添ってくる。
私はその中で、有望そうな男に投資する。

飲めないお酒もだいぶ強くなった。
コスプレもアイドル本人よりも豪華な衣装を着て踊る。
パーティでは、みんな私の歌で踊ってくれる。
何もかもが最高だった。

私は車を飛ばした。
まるで夢の中を走っているよう。
緑の中を走り抜けてく真っ赤なオープンカー〜♪
私はつい古い曲を口ずさむ。

20150224014958ff4.jpg


車はどんどん森の中に入って行った。
ここは何処?
カーナビもスマホも反応しない…。

お腹も空いて来たわ。
森の中に一軒の灯りのついている小屋を見つけた。
私は車を止め、その小屋のドアをノックした。

コンコン…。
すると中からお婆さんが出て来て
「赤ずきん、良く来たね。」
え?私は赤ずきんちゃんじゃ無いわ。
あれ?
いつの間にか赤い頭巾を被っている。
「と言う事は、あなたはお婆さんに化けたオオカミね!」

「ガオぉ〜!
バレちゃ仕方がねえ〜!
お前も喰ってやる〜!」
オオカミはお婆さんの衣装を脱ぎ捨て、大きな口を開いた。
「きゃ〜!助けて〜!」

そこにハンターが現れ、ズドンっとオオカミを撃ち殺してくれた。
私は間一髪のところで救われた。

そして魔法使いのお婆さんが現れ、
「お腹空いただろ?さあ、このリンゴをお食べ」
空腹だった私はそのリンゴを頬張った。
すると眠気が…。
「ふふふ…。そのリンゴを食べると
王子様のキスでしか目覚めないのさ」
私は眠った。
百年?二百年?
どれだけ眠ったのだろう…?

そこに王子様が現れ
「おおっ!なんと綺麗な姫なんだ。」
そう言って私の唇に口ずけをした。

私は目覚めた。
目の前には、旦那が…。
小さな子供達は走り回っている。

あれ?
王子様は?
オープンカーは?
フェラーリは?

「ははは…。
何を言っているんだい?」

それより、君の遠縁の叔母さんが亡くなったそうだよ。
全然面識も無かった遠縁の叔母さんが老人施設で亡くなったそうだ。
もちろん遺産も何も無かった。

今日もココロは長女を学校に送り出し
自転車に長男を乗せて、二駅先の保育園まで送り迎えをするのであった。

おわり

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楽しいネェ

何時も 楽しい物語を 読ませて頂いて増すo(^-^)o
有り難う御座いますo(^-^)o

心姫さん

おはようございます〜♪
沢山の荷物が入る大きなカゴの自転車。
後ろにはお子さん用のイス付き。
世の中のお母さん方はみなお子さんと共に
生活されているんですよね。
うちの娘も、生まれたばかりの孫に付きっ切りです。
明日、新居の方に帰って行きます。
ちょっと淋しくなっちゃうなぁ。

夢の世界では、オープンカー。
あり溢れる資金。
そんな生活がしてみたいですね。

姫野ココロは、眠った。

いや、森の中で目覚めた。
そこには白馬に乗った王子様が。
「おおっ、目覚められましたか?お姫様。」
王子は優しく私の手を取り、起こしてくれた。

あれ?
これは夢の続きなの?
私は王子のお城に招待された。
丘の上に立つ美しいお城だ。
民衆が暖かく迎えてくれる。
私は王子と結ばれ幸せな日々を過ごした。

しかし幸せは長くは続かない。
隣の国が攻めて来たのだ。
圧倒的武力に勝る隣国の武装集団!
とても我が国が勝てる見込みは無い。
冷酷に攻め込んでくる隣国の兵士!
王子は勇敢に戦った。
しかし我が軍はほぼ全滅の壊滅状態だった。
それでも王子は私を護ってくれた。
迫り来る隣国の兵士!
ああっもうダメだわ!
冷酷な兵士の剣が王子の胸に突き刺さる!
口から血を吐く王子!
助けてー!

そこで私は目覚めた。
隣では旦那が心配そうに言った。
「大丈夫かい?
かなりうなされていたよ。」
「ああ…。あなた…。」
私は泣きながら旦那に寄り添った。

こんばんは~

わぁ、素敵な物語になってますね~。
私は本物のオープンカーは、
口ずさみながらではなく、旦那に指導されながらの運転でしたけど・・・。
私の今の愛車は、子供をのせるイスが装着され、
たくさん荷物が乗る、かごの大きな自転車です~。
お金持ちのおば様~~。
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kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

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