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「ロックンロールに憧れて…その16」

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

いつも「ロックンロールに憧れて…。」を読んでくれてありがとうございます。


ロックバンドコンテスト、Lモーション地方大会で見事グランプリに輝いたクラッカーズ!

しかしまだブロック大会、本大会と道はまだまだ険しい。

初めての方は右横のカテゴリーか上の作品集の「ロックンロールに憧れて」を選ぶと最初から読めます。

2014062908023338f.jpg

ちなみにギターを弾いていた勘太さん
大昔の写真です。(^^;;
201406291138318c4.jpg

「ロックンロールに憧れて…その16」


ブロック大会は20日後だった。

各地方大会を勝ち抜いた各2バンドづつが集結する。

強豪揃いだ。


リョーコは浮かない顔をしていた。

地方大会を勝ち抜き、ブロック大会も迫って来ると言うのにどうしたんだ?

リョーコは幼い頃からピアニストを目指していた。

その為に幼い頃から辛い練習を重ねて来ていた。

何度も泣きながらピアノを弾いていた。

「お母さん!もう嫌だ!ピアノなんて弾きたく無い!」

泣いてお母さんに訴えた。

それでも、お母さんは

「あなたはピアニストになるのよ。ピアニストは選ばれた人にしかなれないの。

あなたにはピアニストになる素質があるのよ。

ピアニストになれなかったお母さんの夢を叶えて頂戴。」

母はそう言って、リョーコに辛い練習をさせ続けた。

リョーコは幼い頃から沢山のピアノコンクールに出場し、好成績を収め

いくつも優勝していた。

そんなリョーコがピアノの練習を止めて、ロックバンドをやっているのだ。


「リョーコ!あなたいつまでロックバンドとかやっているの?

あなたはピアニストになるのよ!

そんなロックバンドとかやっている場合じゃ無いわ!

良い加減目を覚まして頂戴!」

母がリョーコに言う。

リョーコは家に帰るたび、母からそう言われ続けている。

「練習は続けているわ!それに私はピアニストになるつもりは無いの!

好きにさせて頂戴!」

リョーコは訴えた。

「何を馬鹿なこと言ってるの!

兎に角、次のコンクールに優勝出来なかったら、ロックバンドなんて止めさせますからね!」

母の意思は固い。

今まで、父が亡くなった後女手一つで私を育ててくれたお母さん。

お母さんに背くことも出来ない。

コンクールはブロック大会の1週間前なのだ。

リョーコが選んだ曲はモーツァルトの代表曲の一つ「フィガロの結婚」だ。

コンクールに優勝出来ないとクラッカーズを続けられない!

リョーコは時間がある限りピアノの練習をした。

学校でも音楽室のピアノを使って弾きまくっていた。

リョーコは焦っていた。

弾いても弾いても何かが足りない。

モーツァルトの想い、嘆き悩み心の叫びが現せない!

こんなんじゃ無い!

和夫は音楽室から聴こえるピアノの音を聴いた。

いても立っても居られず、音楽室に向かった。

そこではリョーコがモーツァルトの曲を弾いている。

〜おおっ、私が作った恋の曲〜

和夫の目から涙が溢れていた。

リョーコが気が付くとそこに和夫が立っていた。

そして泣いている。

「どうしたの?どうして泣いているの?」

「分からない…。僕にも分からない。でも、涙が止まらないんだ。」

「あなた一体何者なの?」

和夫は何も言わないままピアノに向かった。

そしておもむろにピアノを弾き始めた。

リョーコが今まで弾いていた曲モーツァルトの「フィガロの結婚」

リョーコが何度弾いても上手く弾きこなせない曲。

和夫は弾き始めた。

モーツァルトの想いが、情景が目の前に広がって来た。

私が何度やっても現せなかった情景が…。

いや、私が想像していた以上にモーツァルトの心の叫びが伝わってくる。

今までにこんな素晴らしい演奏は聴いたことが無い。

それも楽譜も見らずに弾いている。

まるでモーツァルト自身が弾いているようだった。

リョーコの目にも涙が浮かんで来た。

感動して涙が出て来ているのだ。

これなのだ!私が表そうとしていた世界は…。

弾き終わると和夫はピアノに座ってじっとしていた。

リョーコは聞きたい事は沢山あったが何も言えなかった。

和夫の後ろにモーツァルトが見えた気がした。

和夫は我に返ったように、

「ゴメンゴメン、邪魔しちゃったね。」と言って慌てて出て行った。

不思議な感じだった

そう言えば、初めの頃モーツァルトの亡霊にあったとか言っていたわね。

あの時はみんな笑っていたけど、本当だったのかも知れない。

リョーコは今、和夫が弾いていたピアノを想い出しながら弾いた。

今まで悩んでいた物が吹っ切れたような気がした。

リョーコの中で何かが開花した。

そしてリョーコはピアノコンクールに臨んだ。

リョーコには知らされていなかったが、そのコンクールの優勝者にはウィーンへの

音楽留学の権利が付いていたのである。

コンクールの結果は?

リョーコが選ぶ道は?

クラッカーズのブロック大会はどうなるのだ?


つづく


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Sha-Laさん

こんばんは〜♪
Sha-Laさんは大阪なんですね。
僕は別名「博多の豚」(ウソですよ〜)
博多で頑張っています。

ギターは弾いていましたが、下手です。(^^;;

リョーコもコンクールに優勝して、高校卒業後はウィーンに留学。

続編はウィーンに留学したリョーコの物語
「モーツァルトの微笑み」を書こうかな?
と思っています。
ウィーン何て全然知らないから、調べなくちゃいけませんね。

リョーコはウィーンに来ていた。
ピアノコンクールに優勝して、ウィーンの名門音楽学校ウィーン国立大学に留学しに来たのだ。
〜オゥ!ナツカシイ!ウィーンノマチナミヨ〜
そう私にはおまけが着いて来ていた。
バンド仲間の和夫に宿っていたモーツァルトの亡霊が、今度は私に移ってしまったのだ。
私はモーツァルトの亡霊に宿られてしまった。
不思議な感じだ。
音に関する五感が研ぎ澄まされている自分に気が付く。
音楽のメロディーやイメージがどんどん湧いて来る。
モーツァルトの亡霊のせいなのだろうか?
私には分からない。

私は大学の門をくぐった。
そこは私の想像を絶するところだった。

No title

おお!
勘太さん、ギターを弾かれるんですね♪
はい、Sha-Laは別名「なにわのねこ」で、大阪在住です^^

遠い昔、自分が作曲した曲が引き継がれ、
今、目の前でリョーコが弾いてくれている…。
モーツァルトの気持ちになると、たまらなく嬉しいでしょうね。

そしてリョーコもモーツァルト自身のピアノを聴けて…。

コンクール、優勝して欲しいですね。
やっぱり、クラシックの基本ができているから、
それをロックに活かせるんだと思います。
歌でも、オペラからロックまで歌えるような歌い手さんが好きです。

なこさん

こんにちは〜♪

優勝しないと、バンドは止めさせられる。
優勝するとウィーンに留学!
リョーコはどう言う選択をするのでしょうか?

No title

リョーコは「フィガロの結婚」で優勝するのかな?
それはそれで素晴らしいことだけど、
ロックバンドは続けられなくなる・・・

苦しい選択が待っているようですね。
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kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

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