「ロックンロールに憧れて…その9」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

ある日、モーツァルトの亡霊から宿られた和夫。

その後、和夫は音楽の才能を開花させて行った。

そして友達からロックバンド クラッカーズに誘われた。

和夫が加入した新生クラッカーズは、学園祭のステージで華々しいデビューを飾った。

そしてクラッカーズの次の目標は…。

初めての方はこちらから「ロックンロールに憧れて…。」どうぞ。
初めから読めます。

「ロックンロールに憧れて…その9」

「ノブオのドラム」
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ノブオは幼い頃から、父親の演奏を聴いていた。

ノブオの父親のワタやんはバンドマンとして定期公演で全国を回っていた。

ワタやんが弾くギターは神の手と呼ばれていた。

そしてワタやんのバンドのドラマー安さんはノブオに優しかった。

安さんはノブオにドラムを教えてくれた。

「ワタやん、この子ドラムの素質があるで!リズム感抜群や!」

安さんはノブオを可愛がった。

ノブオも安さんを慕っていた。

幼かったノブオも中学生になり、ノブオのドラムも段々様になって来ていた。

その安さんが倒れた。

急性白血病だった。

安さんは短い闘病の後、あっさりこの世を去ってしまった。

このスティックをノブオに渡してくれと言い残して。


安さんの死と共にワタやんのバンドは解散し

ワタやんは貯めてた貯金を叩いて渡辺楽器店を開いた。

小さいながらもスタジオを併設し、若手の育成に力を入れ

有能な若手を育てることをライフワークとした。

ノブオは安さんを思い出しながら、今日もドラムを叩く。

その渡辺楽器店に井口が通う様になり、ノブオは井口とバンドを組む事になるのである。


「ベースのタカシ」
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中学時代から井口とは親友だった。

気が合う友達だった。

そして井口に影響されて、音楽を始めた。

タカシは井口から色んな音楽を習った。

「天国の階段」のイントロカッコ良いなぁ!

俺はイーグルスのホテルカリフォルニアが好きだな。

ビートルズのレットイットビーも最高だね。

と音楽の話は尽きない。

「なあなあ、タカシ!俺たちもバンドやろうぜ!

カッコイイバンド作ろうぜ!」

井口がタカシに言った。

「バンドか、カッコ良いな!やろうぜ!」

こうやってクラッカーズは誕生した。

タカシは夢中でベースの練習をした。

これほど一途な奴は見たこと無かった。

ドラムのノブオ、キーボードのリョーコ、そしてボーカルのサクラと

クラッカーズのメンバーが揃った。

ノブオの楽器店のスタジオで初めての練習!

元バンドマンのノブオの親父さんが色々アドバイスをしてくれた。

初めての練習曲は「ホテルカリフォルニア」だった。

楽しかった。

みんな中学を卒業しても、同んなじ高校に行こうぜ!と

同じ高校を受験したのだった。

俺たちの結束は固かった!

まさか井口がバンドを抜けるとは…。

タカシは涙ながらに、井口に突っかかった!

「俺たちの結束ってこんなもんだったのかよ!

俺は続ける!お前が居なくなってもこのクラッカーズを守って見せる!」

そうは言っても井口の存在は大きかった。

途方にくれていた時にタカシは和夫のギターを聴いたのである。



学園祭の成功にみんなはしゃいでいた。

「それではクラッカーズ、学園祭の打ち上げを行いたいと思います。」

カラオケボックスでクラッカーズは、学園祭の打ち上げを行った。

ノブオの親父さんのワタやんも少しだけ顔を出して演歌を一曲歌って

そしてカラオケボックス代を払って行ってくれたのだ。

ワタやん、本当に良い親父さんである。


カラオケボックスでは、みんな大いに盛り上がり

次は「Lモーション」に出ようぜっと誰かが言った。

「Lモーション」ロックバンドのコンテスト!

プロへの登竜門である。

俺たちが「Lモーション」コンテスト…。

みんな、やろうやろう!と盛り上がった。

早速曲作りだ。

こうしてクラッカーズは、大きな目標「Lモーション」に向かって

爆進するのである。


つづく



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Sha-Laさん

おはようございます。
ご訪問ありがとうございます。
お返事が遅くなってしまいました。
実は僕は洋楽はあまり詳しく無いんですが
ホテルカリフォルニアはとても良いですね。
アバの透き通ったサウンドも好きです。

イエスタディ〜なんちゃらかんちゃら〜イエスタディ〜♪
洋楽をカッコ良く歌えたら素敵でしょうね。

実は勘太さん、学生時代は軽音楽部に所属していたのでした。
でも、才能がなく惨めな思いをしました。

それでもメンバーを集めて、ライブハウスとかに出たことがあります。
そしてポップコーンの楽器店大会の予選にも出た事があります。
楽しい青春の日々でした。

青春時代の〜真ん中は〜♪
今ではスッカリおじさんです。

yumeさん

こんばんは〜♪
今日は商店会の総会があります。
その後、懇親会。
飲み過ぎないように気を付けます。(^^;;

井口、ビッグエコーズに馴染んで行けるんでしょうか?

僕等はLモーションのコンテストに向けて練習をしていた。
僕は相変わらず、サクラさんにデレデレだ。
その時、ワタやんが
「俺の知り合いのライブハウスのマスターが今日出演予定のバンドが
一バンド出られなくなって急遽出れるバンドを捜してるんやけど
お前ら出て見ないか?」と言った。
「えー、今日ですか?」
タカシが困った顔で言った。
「ふふふ…。井口のビッグエコーズも出演するんだぞ!」
ワタやんは、勿体ぶって言った。
「えー!井口のビッグエコーズと共演?出ます!出ます!」
タカシは鼻息荒くワタやんに答えた。
「みんなは良いよな!Lモーションの舞台の練習にもなるし!」
みんな反対する物はいなかった。
ライブハウスか…。
いったいどんなとこなんだろう?
井口くんの演奏も見てみたいなぁ。


井口はギターのチューニングをしていた。
イチゴさんは、いつも優しく接してくれるし
リーダーの清さんは相変わらず不機嫌な顔をしている。
ベースの浩一さんはいつもにこやかだ。
井口はだいぶビッグエコーズに慣れて来た。
メンバーがギクシャクしてように見えて、実はそれが普通だったんだ。
不機嫌な清さんは、不機嫌な事が当たり前だし、色気タップリのイチゴさんは
気のある素振りをするのが好きなんだ。
いつもニコやかな浩一さんはまるで空気みたいな存在だ。
井口はこのビッグエコーズもそれほど居心地は悪く無いと思い始めていた。

「おい、共演出演予定のバンドがひとつ出られなくなったってさ。」
リーダーの清が言った。
みんな、それほど関心を示さない。
まあ、そんな事よくあることだし。
「なんでも、その代わりの高校生のバンドが出るらしいぜ!
全く高校生のお子様バンドと演るなんてゴメンだぜ!
おっと、井口は別格だけどな。」
清は井口の事を認め始めていた。
井口の意見にも少しづつ耳を傾けるようになっていた。

井口の突き刺さるような視線!
音楽に対する貪欲さ!自分の高校時代を見ているようだった。
ある日、清は井口に言った。
「おい、井口!お前このフレーズにメロディーを付けてみろ!」
井口を試すつもりは無かったが、やらせて見た。
井口はおもむろにギターを鳴らし、清が思いもつかないようなメロディーを奏で出した。
清は井口の才能を肌で感じた。

ようやくまとまりつつあるビッグエコーズだった。

No title

ああ、ホテルカリフォルニア、私も好きです。
なんとも不思議というか奇妙というかそんなイメージなのに
頭に残る曲ですよね。

Let it beも好きです。
(ビートルズはたいてい好きです)

今時のTMNとかB'zとか(バンドじゃないか)を目指したんじゃなくて、
洋楽の本物のロックに惹かれてバンドを結成したんですね。

私もちょろっとピアノが弾ける(というレベルじゃないです。モーツァルトとか弾けません)ので
バンドに憧れた時期もありました。
「仲間と作り上げる」っていうのが楽しいんですよね。

心姫さん

こんにちは〜♪

ワタやん、本当に良いオヤジですね。^_^

僕等はLモーションに向けて練習を繰り返していた。
少しでも良いフレーズ
心地よいメロディーラインを求めた。

僕は曲作りに没頭した。
そしてついにそれは完成した。
リョーコはその曲を聴いた時、思わずモーツァルトとつぶやいた。
モーツァルトの繊細なメロディーそして壮大なスケール
モーツァルトが現代に蘇ったら、きっとこう言う曲を作るだろう。
そんな感じの曲だった。
古典的で、だけどもけして古臭く無い。
いや斬新なメロディー
非の打ち所がない!
そしてサクラと和夫のツインボーカルも斬新だった。
作詞はリョーコが書き上げた。
クラッカーズ渾身の作品だった。

ワタやんは驚いていた。
これが高校生が作る曲なのか?

僕はサクラとツインボーカルに心がときめいていた。
サクラさんと一緒に歌える。
僕とサクラは急速に接近出来た。
ツインボーカル、2人の呼吸が大事なのだ。
何度も何度も2人で練習した。
サクラさんと見つめ合う目。
もうそれだけで幸せだった。
「コラッ和夫!サクラに見とれないで、気合い入れて歌え!」と
ワタやんから何度も怒鳴られた。
もう、僕がサクラさんの事を好きなのがバレてしまうじゃ無いか!

休憩中、リョーコは何気無く昔練習していたモーツァルトの曲
ピアノ協奏曲21番を弾いていた。
小さい時からいつも引っかかる場所に差し掛かり、どうしても躓く…。

ふと、リョーコさんが弾いたピアノ。何だかとても懐かしく感じた。
思わず僕はリョーコさんのキーボードに向かい一緒に弾いていた。

リョーコは驚いた!
私が躓いたところを意図も簡単に和夫が弾いている。
幼い頃から弾き込んでいる私が躓くところをである。

「あなた一体何者?」
リョーコは和夫を見上げた。

「あ、ゴメン!邪魔しちゃったね。」
我に返った僕はいそいそとスタジオの外に出て行った。
ヤバイヤバイ…。
何だか懐かしい感じがして、つい一緒に弾いちゃった。
リョーコさん怒ってたなぁ。
謝らなくちゃ。

季節は移り僕等は2年生になろうとしていた。
僕等はロックバンドコンテスト、Lモーションに応募した。
各地域で予選が行われる全国規模の大会なのだ。
この大会から多くの有名バンドが誕生していた。

僕等は1次予選に臨んだ。
各楽器店から推薦されたバンドが地域にごとに予選を行う。
選ばれたバンドが集い市民会館で予選が行われるのだ。
クラッカーズも渡辺楽器店からの推薦で予選に参加するのであった。


こんにちは~♪

クラッカーズは、いよいよ「Lモーション」に向かってGO!ですね

井口君も、与えられた曲では無くて...
自分の弾きたい曲で !思い切り頑張れるといいですね☆

イチゴさんも..井口君に憧れを抱いているのかなぁ~

早い展開ですね(笑

こんにちは~

ワタやんさんいいお父さんですね~。
しかしなんだか井口君が気の毒で。
クラッカーズも気になりますが、
今後の井口君も気になります。
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