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モンスター井口 最終章

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
モンスター井口編もついに最終章!
って、まだ今から書きますけど…(^^;;

初めから読みたい方は「月と太陽」からどうぞ。
初めての方は上の作品集からお読み下さい。
感想なんて、聞かせてもらえると嬉しいです。

「モンスター井口 最終章」

世界タイトルマッチを前日に控えた日、イチゴと井口はジムの片隅で話をしていた。
「井口さん、いよいよ明日、念願が叶う日ですね。
絶対に勝って世界チャンピオンになって下さいね。」
イチゴは心の底から思った。
「ああ、ありがとう。お前も日本チャンピオンのタイトル挑戦頑張れよ。
お前だったら、勝てるはずだ!気合を入れて行けよ。」
「はい、ありがとうございます!井口先輩の為にも絶対に勝ちます。」
イチゴは嬉しくて、つい大声で応えた。
井口はそんなイチゴが可愛く見えて来た。
「イチゴ、明日はお互いに頑張ろうぜ。そして2人とも勝ったら一緒になう。」
井口はイチゴの愛らしさに、素直さに、自分の気持ちを打ち明けた。
そして優しく抱きしめた。
イチゴはちょっとびっくりしたが嬉しくて、
言葉にならず、ただただ涙が溢れ出て来た。
「はい…頑張ります。ありがとうございます…。」
イチゴの想いが通じた瞬間だった。

イチゴは井口への想いを秘め、見事チヒロを破り、日本タイトルを手に入た。
井口さんに喜んで貰える!
井口さん!頑張って!
井口の相手はレジャンドチャンピオンと言われる程の名チャンピオンだ。
モンスター井口と言えども、簡単に勝てる相手ではなかった。
なんと戦歴は45勝無敗!
タイトル防衛も10回を超えていた。
そしてKO率は8割を超えていた。
まさに井口以上のモンスターである。
そんな相手に井口は勝てるのか?
イチゴとの約束は守れるのか?

ゴングは鳴った。
マイケルは名チャンピオンと言われるだけあって落ち着いている。
井口が牽制のジャブを放っても軽くかわし、獲物を狙うような眼で井口を見ている。
井口は精神的に押されている。
国内選手では敵なしだった井口もこのチャンピオンには圧倒されている。
しかし彼は挑戦者、立ち向かって行かなければならない。
彼が優っているものは若さだけだった。
彼は果敢に攻めた!
しかしマイケルの強烈なパンチが飛んで来る。
1ラウンド終盤、マイケルの連打が井口を襲う!
井口はロープに詰まりながら、何とか堪え1ラウンドを終了した。
「どうした!井口!いつものお前らしく無いぞ!
パンチ力じゃお前の方が上だ!自信を持って行け!」
ワタやんが言う。
「ああ、分かってる!」
井口は応えたがまだ硬さが抜けていない。
「井口くん、力を抜いて、相手を良く見るんだ!
力は井口くんの方が上だよ!」
浩一も声をかけた。
何とか井口くんの硬さを取らなければ…。浩一は思った。
2ラウンドが始まる。
マイケルはゴングと共に猛攻を仕掛けて来る。
またロープに詰められる井口!
「井口くん!パンチを出すんだ!」浩一の声が響く!
井口もパンチを繰り出すが、なかなか当たらない。

マイケルは華々しい戦歴を打ち立てレジャンドチャンピオンの称号を得ている。
しかしどんな凄い選手でも、年齢との闘いが待っている。
それはマイケルでも同じだった。
幾ら鍛えても体力の衰えは隠せない!
早いラウンドで決めるんだ!
マイケルは、そう自分に言い聞かせていた。
「ユーハ、スバラシイセンシュダトキイテイル。
シカシオレハマダチャンピオンノザヲユズルツモリハナイ!
ユーハ、マダワカイ!
ユーハ、オレサマガインタイシタアトニチャンピオン二ナルガイイ!」
カルロスはそう言いながら、若い井口にパンチを繰り出した。
「井口さん、頑張って!」イチゴは祈りながら試合を見つめていた。
井口はマイケルの猛攻をなんとか凌いで2ラウンドを持ち堪えた。

「井口!ワレしっかりせんかい!お前もモンスターって言われてるんやさかいな!」
ワタやんが井口に声をかける。
「ああ、分かってる!」
井口はしっかりした口調で言う。
浩一は井口が大夫落ち着いて来たのを感じた。
この痺れるような感じ、これが世界戦なんだね。
浩一は全身が鳥肌が立っていた。
「さあ、頑張って行こう!」
浩一は井口を送り出した!
「井口、頼むでぇ〜」隣でワタやんが祈っている。
本当に神に祈って勝たせて上げたい。
井口、頑張れ!
ようやく井口も落ち着きを取り戻し、カルロスの動きを把握することが出来て来た。
井口のパンチも当たるようになった!
その度に会場は大興奮だ!
井口のパンチがボディーに炸裂!顔をしかめるカルロス!
「効いてるで!イッテモウタレ〜!」ワタやんが叫ぶ!
井口が続くパンチを繰り出した時、カルロスのスクリューパンチが井口のこめかみにヒットした!
ゴンッと言う音と共にコーナーに頭をぶっつけ倒れた。
それはまるで時間がユックリ流れて行くようだった。
みんな一瞬凍りつく!
イチゴが悲鳴を上げた!
井口はそのまま起き上がることはなかった。

静まり返る会場!
泣き叫ぶイチゴとミキ!
浩一は目の前の出来事が信じられない!
レフリーが試合を止めた!
担架が運ばれ井口は病院へ運ばれた。
救急車に乗り込むワタやん!
緊迫した状態が続く。
後を追う浩一、ミキ、そしてイチゴ…。

井口は危険な状態だった。
そんな馬鹿な…。あの井口さんがパンチを受けて危篤だなんて…。
神様…。お願い助けて…。
イチゴは祈った。
イチゴは初めて井口を見た時の事を思い出していた。

初めてインター杯に出場した時、何も分からずオドオドしていた。
そして高校のみんなと離れてしまって、半分泣きかけていたとき
「どうしたんだ?何?学校のみんなとはぐれて、迷子になってしまった?
ハハハハ…。馬鹿な奴だな。
あそこに受付があるから、俺が聞いて来てやるよ。
何て言う高校なんだ?」
その時、学校のみんながイチゴを見つけてくれた。
「あーっイチゴ!何処行ってたの?みんな探してたのよ!」
そう言われながらみんなに連れて行かれてしまった。
その声をかけてくれた彼が、高校1年の時から騒がれていた井口だった。
それを知った時、イチゴは驚いた。
「あの…モンスター井口。」
その時から、イチゴの心は井口へと想いが募って行った。
そして井口の試合を見に行った。
凄い試合だった。
とにかく他の選手達とはレベルが違っている。
ヘッドギアをも吹き飛ばすパンチ!
ボディに打ち込まれるとみんな倒れ込み立ち上がれない。
井口の試合を初めて見た時の衝撃は今でも忘れない。
その時から井口はモンスターと言う声が浸透して行った。
イチゴは井口の試合を殆ど見た。
そして王拳ジムと井口が契約したと聞いた時、自分も王拳ジムに入ると決めたのだった。

井口は一命は取り留めた。
しかしコーナーポストにブツかった時、首を損傷し脊髄を痛めてしまい
首から下が一生動か無いと言う。
そんな…あの井口が…。
みんなのショックは大きかった。

真夜中の井口の病室に、イチゴはいた。
意識が戻った井口…。
井口は自分が再起不能…身体が動かせなくなったことを知っていた。
井口はイチゴを見て「スマナイ…。」と言って涙を一筋流した。
そして「タノム…。シナセテクレ…。オネガイダ…タノム…。」と言った。
イチゴは涙を流しながら
「大丈夫よ。私が付いているわ。一生あなたのそばにいる。」

イチゴは日本ベルトを5回防衛し、その後東洋太平洋チャンピオンのベルトを摑んだ。
そして遂にユカ・メンドーサとの対戦!
試合は激しい攻防だった!
最後にイチゴは井口の必殺パンチのボディブローでユカ・メンドーサをマットに沈めた。
なんと!世界チャンピオン!イチゴの誕生だ!
「井口さん!やったよ!」
その後、波いる世界の強豪選手達の挑戦を退け、連続防衛を果たしイチゴは引退した。

イチゴはその後、井口と一生共に暮らした。
身体を動かせない井口。寝たっきりの井口だったが井口のそばにいられるだけで幸せだった。

「ねえ、あなた綺麗な景色ね。」
イチゴは車椅子で井口と海の見える病院の屋上に来ていた。
心地良い風が吹いてる。
井口とイチゴのリハビリは続く!

そしてある日…。
「あなた!今、足が動いたわよ!」
イチゴが嬉しそうに言う。
井口が微笑む。

辛いリハビリもふたりには幸せな日々だった。
ふたりはいつまでも寄り添い生きて行く。
いつまでも…。
20140609051350123.jpg

「あなた…綺麗ね。」

気が付けば桜の花びらがふたりを包んでいた。

おわり

あとがき

みなさん、最後まで読んでくれてありがとうございました。

最終章は幸せとは何だろう?って感じの終わり方になりましたね。
おそらく周りの人は可哀想だと言う人が多いかも知れない。

そしてイチゴの献身的な介護のお陰で、井口は少しずつ機能が回復して行くのである。
それはホンの少しずつ…。
そのホンの少しがふたりには大きな喜びとなって行く。

華々しいリングの上で、栄光を掴むもの
敗れて消え去るもの。
それでもリングに情熱を燃やすもの達がいる。

ミキは浩一と結ばれた。
浩一はワタやんとトレーナーとして、選手を支える。
また今年有望な新人が入って来た。
「浩一!しっかりしごいてやるんだぞ!」
ワタやんが言った。
「はい!任せておいて下さい!」
浩一は新人のトレーニングメニューを作成していた。
女子部のメンバーも大幅に増え、Rコーチは大忙しだった。
そしてミキも元日本チャンピオンの肩書で、トレーナーとしてRコーチを支えた。
そう、ミキもイチゴが返上した後のベルトをかけて、チヒロと再戦!
見事リベンジを果たし、日本チャンピオンに輝いていたのである。
引退後、ミキは浩一と結ばれ、可愛い赤ちゃんを産むのである。
気が付けば、ワタやんもおジイちゃんになるのであった。

長い物語、最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

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アリサヤさん

こんばんは〜♪
エヘヘ〜♪
作家勘太先生の文章力もレベルアップしていますか?
もっと本を読んで勉強しないと行けませんね。_φ( ̄ー ̄ )

「作家勘太先生」

勘太は今日も妄想物語を書いていた。

〜その時、アリサヤはオナラをした。あまりの臭さに敵は逃げ出したのでる。
こうしてアリサヤは地球の平和を守ったのである。
めでたしめでたし…。
終わり。〜

「やったー!遂に完成だ!これを持って出版社に投稿しよう!」
勘太は自分のブログに作品をアップするだけではもの足らず、出版社に投稿するようになっていた。
もちろんそんな素人の作品が採用されるはずも無く。
「あー、また君か!分かったから、そこに置いておいてくれ〜。」
編集部は忙しく素人を相手にしてる暇はない。
適当にあしらって帰らせた。
それでも勘太は編集部が作品を受け取ってくれたと大喜びで、また次の作品を書くのであった。
そんな忙しい編集部で事件は起きたにである。
「編集長、芥川賞作家の先生の作品はこれですか?」
新米の編集員が聞いた。
「そうそうその棚に置いてあるやつだよ。急いで印刷に回しておいてくれ。」
編集長はろくに確かめもしないで、指示を出した。
そして新米編集員もまた確かめもしないで、印刷に回したのである。
こうして勘太の大長編小説「アリサヤと7人の盗賊」は大手出版社から
世に出たのである。

ところが世の中は不思議なもので、勘太の単純明快な物語が大ウケ!
増版に次ぐ増版で、瞬く間に勘太は時の人になったのである。
しかもブログも大人気!
1日に何万もの訪問者数をカントしていた。
そして勘太の「月と太陽」は映画化が決まった。
しかもワタやん役はワタやん本人!
Rコーチも本人が努める事になった。
アリサヤ役もアリサヤが演じることになった。
そしてそのヒョウキンなキャラが受けて、これまたアリサヤも女優の仲間入りだ。
アリサヤは女優として成功した。
ライバルは綾瀬はるかか石原さとみ!

しかし勘太にゴーストライター疑惑が持ち上がった。
「耳が聴こえないと言うのは嘘だったんですか?」
記者の質問が飛ぶ!
「初めから初めから耳が聴こえないとか言った覚えはありません!」
と言うと
「開き直るんですか?」と突っ込みが入った。
「女優アリサヤさんと不倫関係にあるって言うのは本当なんですか?」
これまたとんでも無い質問が飛んだ。
「アリサヤさんとは会った事もありません!」
週刊誌には「作家勘太氏、アリサヤとの愛人関係を認める」と言うゴシップが
踊った!
なんと言う世界なんだ!

勘太は、こうなるのを恐れて作家デビューするのをためらっているのである。

終わり

こんにちは☆

ハッピーエンドですねv-290
井口選手もイチゴちゃんもかわいそうって思ってしまいましたが、
辛いリハビリも、2人一緒なら乗り越えていけますね。
2人が幸せで良かったです。
浩一選手とミキちゃんもハッピーエンドで良かったですv-290
ボクシングを通して皆が成長して行ったのが感動的でしたv-315

そして作家勘太先生の文章力もどんどんUPしていますねv-291
次のお話も楽しみにしていますe-291

なこさん

おはようございます〜♪
最後まで読んでくれてありがとうございます。

華々しいリングの上で、栄光を掴むもの
敗れて消え去るもの。
それでもリングに情熱を燃やすもの達がいる。

ミキは浩一と結ばれた。
浩一はワタやんとトレーナーとして、選手を支える。
また今年有望な新人が入って来た。
「浩一!しっかりしごいてやるんだぞ!」
ワタやんが言った。
「はい!任せておいて下さい!」
浩一は新人のトレーニングメニューを作成していた。
女子部のメンバーも大幅に増え、Rコーチは大忙しだった。
そしてミキも元日本チャンピオンの肩書で、トレーナーとしてRコーチを支えた。
そう、ミキもイチゴが返上した後のベルトをかけて、チヒロと再戦!
見事リベンジを果たし、日本チャンピオンに輝いていたのである。
引退後、ミキは浩一と結ばれ、可愛い赤ちゃんを産むのである。
気が付けば、ワタやんもおジイちゃんになるのであった。

心姫さん

おはようございます〜♪
最終章は幸せとは何だろう?って感じの終わり方になりましたね。
おそらく周りの人は可哀想だと言う人が多いかも知れない。

そしてイチゴの献身的な介護のお陰で、井口は少しずつ機能が回復して行くのである。
それはホンの少しずつ…。
その少しがふたりには大きな喜びとなって行く。

読んでくれてありがとうございました。

yumeさん

ご訪問ありがとう!
コメントとの幸せとダブりましたね。
幸せも人には色々あるものです。
人はイチゴを哀れむかも知れません。
でも、本人達はとても幸せなのです。

次回は学園ドラマ
「ロックンロールに憧れて」仮題の予定です。

絶対音感の持ち主の主人公。
天使の歌声の子やピアノの天才の子
アメリカ帰りのギターリストなどなどと
ロックバンドを結成!
そして主人公達はロックフェスティバルに出場!を
目指す。
さてさて、どんな物語になるでしょう?

そらさん

ご訪問ありがとうございます〜♪
パソコンの前に座るのも辛い痔…。
いやいや、腰痛でしたね。(^^;;
それなのに読んでくれてありがとうございました。
やはく良くなって下さいね。
お大事に〜♪

No title

ボクシングはあまり観ないので、
よく分からない部分もあったけれど、
感激のハッピー・エンドでしたね。

お疲れさまでした~

こんばんは~

試合の前日に、2人は気持ちを確かめあってたんですね。
しかし、まさか井口選手がそんな最後の試合をしていたなんて。
でもその分、イチゴ選手ががんばって、
幸せになったんですね~。
今回もお疲れ様でした~。

幸せ~♪

最後はやはり、イチゴさんと爽やかなハッピーエンドですねv-353

>井口のそばにいられるだけで幸せだった...
...今後の二人☆これを幸せっていうのでしょうねv-345

  (訪問のコメントの♪幸せの答えは...
        なるほど☆こちらにもあるようですね) e-113

長編お疲れさまです♪楽しませて頂きました(*^.^*)

ナイス!

勘太さん頑張ってらっしゃるのですね
ワタシはPCの前に座るのが辛くて
もうできるだけ早く立ち上がりたい
の一心です..
プロフィール

kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

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