スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドローイング・バック その5

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

清の学園生活を描いて見ました。
ボクシングに専念するため、学校では目立った事をしない。
終わると直ぐにジムに向かう生活をしていた。
虐められている浩一を見ても自分からは関わろうともしなかったが
浩一から話しかけられた。
そこに虐めっ子の不良達が…。
しかし意図も簡単に不良達を追い払う清!
自分と体格も殆ど変わらない清がどうしてあんな事が出来るのか?
浩一は魔法を見ているような気分だった。
清は浩一にジャブの打ち方を教えた。

浩一は黙々と毎日ジャブを打ち続けた。
「素早く前に出して素早く引く!」
ただただ、それだけ!
浩一は変わって行くのだろうか?


清は虐めっ子の浩一を見て、昔の自分を思い出していた。

浩一は毎日ジャブの練習をした。
清から教えてもらった通り、素早く出して素早く元に戻す!
幾度も幾度も!
「なかなか上手く行かないなぁ。
清くんみたいにビシュってカッコ良い音がしないんだ。」
浩一は暇さえあれば、何度も何度もパンチを繰り出していた。
これがあんなに凄いパンチだとは全く気付いていなかった。

清はそんな一途な浩一を見ていた。
少し浩一の目が輝きだした様な気がしていた。
虐めっ子は相変わらず浩一に絡んでいたが、清が見ているのに気が付くと
おぞおぞと立ち去って行った。

「清くん!
何だか僕、あれ以来あまり虐められ無くなった様な気がするよ。
清くんのお陰だね。」
浩一は嬉しそうに清に言った。
「うん、浩一くんも元気が出て来ているよ。
後、スタミナ付けるためにランニングとかもしたら良いよ。」
シュッ!シュッ!ビシュッ!
清はジャブジャブ!ストレート!
ワンツー!ワンツー!とパンチを繰り出して見せた。
「うわっ!清くん!凄い!」
浩一も真似してパンチを繰り出して
「全然上手く行かないや。。。」と笑った。

浩一は清のパンチを思い出しながら
ワンツー!ワンツー!と何度も何度も練習していた。
僕も清くんみたいになるんだ!
もう、虐められたく無い!

浩一は清が言う通り、ランニングにも挑戦して見た。
しかしちょっと走っただけで息切れした。
ハアハア〜ハアハア〜
これはキツイや…。
無理もない。
今まで運動とは程遠い生活をして来ていたのだから
それでも清くんみたいになりたいと浩一は続けた。

不良達の不満は溜まっていた!
憂さ晴らしに浩一を虐めていたが、清が見ているのであまり無茶なことは
出来ない。
その日は清はボクシングの練習の都合で学校を休んだ。
不良達は浩一が1人になったこの日を逃さなかった!
浩一は不良達に取り囲まれた!
「イ〜ヒヒヒ!
今日はお前1人だ!助けてくれる相棒はいないぜ!
今ままでの鬱憤を晴らさせて貰うぜ!」
ドンッ!
浩一はイキナリ後ろから蹴られた!
「イ〜ヒヒヒ!お前1人じゃ、何も出来ないんだよ!
彼奴がそばにいてたから俺たちは遠慮してたんだよ!
イ〜ヒヒヒ!
お前が1人になるこの日を待ちわびていたぜ!」
不良達は面白がって何人も何人も集まって来ていた。
「清くん〜助けて…。」
「わーははは!彼奴はいないぜ!わーははは!」
この前の意地悪そうな不良がそう言って殴りかかって来た!
浩一は頬を殴られ、蹴られ蹲った。
…結局何も変わっていないんだ…
…清くんがいないとダメなんだ…
その時、清の言葉が頭をかすめた。
…折れない心!負けない心!…
うおぉぉぉぉぉおお!
浩一は立ち上がった。
「オッ、こいつ偉そうに立ち上がったぜ!」
不良達が笑いながら、また殴りかかって来た!
浩一は無意識の内にジャブを繰り出していた。
バッシ!
それは不良の顔面に直撃した!
ぐわっ!
不良は倒れた!
「キサマーッ!」
不良達は殴りかかって来た!
バッシ!バッシ!バッシ!
それは面白いように不良達の顔面にヒットした!
あっと言う間に不良達は倒れ込んでいる。
立ち上がった不良が浩一に襲いかかった!
クソーッ!
バシッ!パンチは不良を撃ち抜いた!
不良は倒れた!
20140406180603d77.jpg

キャーッ
女生徒の声で浩一は我に返った。
どうしちゃったんだ。
周りは不良達が倒れこんでいる。
なんとジャブ一つで不良達を倒してしまった浩一。
浩一は恐くなってこの場から立ち去った。

どうなっちゃたんだろう?
清くんから教えてもらったパンチがあんなに威力があったなんて…。


清はデビューに備えて黙々と練習していた。
スパーリングの数も増やしていた。
「ダメだ!ダメだ!もっと打ち込め!」
ワタやんの厳しい声が飛んだ!
「ふーっ」
「清!デビュー戦が決まったぞ!1ヶ月後だ!
相手はアニマル浜田!
今売り出し中の連戦連勝のアニマル浜田だ!
負けんじゃねーぞ!」
「ハイ!」
いよいよデビュー戦か。。。
武者震いするのを感じた。

プロテストであのモンスター井口を一発で倒した男!
デビュー戦の相手はなかなか決まらなかった。
同レベルの選手達はみんな怖れて逃げていた。
うちの大事な選手をそんなのにぶつけられない!
そんな中、名乗りを挙げたのがアニマル浜田陣営だった。
しかしアニマル浜田はかなりの格上!
とてもデビュー戦で戦うような相手ではなかった。
アニマル浜田陣営の思惑は見え見えだった。
連戦連勝とは言え、まだまだ無名のアニマル浜田。
話題の清を倒し、アニマル浜田の知名度を上げるには持って来いだった。
しかし王拳ジムの会長は考えた!
プロモーション的には面白い!
連戦連勝のアニマル浜田対モンスター井口を一発で倒した男!
デビュー戦はこれくらい派手な方が良い!
フフフ…これは稼げるぞ!
ここで負ける様では彼奴もそれまでの男と言う事だ!
この世界は力が全てなんだ!


「ケッ!なんで連戦連勝の俺様の次の相手がデビュー戦のガキなんだよ!」
浜田はジムの会長に食ってかかった。
「相手はあのモンスター井口をプロテストで一発で倒した男だ!
話題性には持って来いだ!
これでお前の知名度も上がる!
力が全てのボクシングの世界でも話題性はあった方が良い!」
会長は訳ありげに笑った。
「ケッ!モンスターを破った奴だろうが俺様の敵じゃ無いぜ!
俺は世界チャンピオンになるんだ!」
2014040700023290d.jpg

清が学校に出るとちょっと様子が変わっていた。
不良達の姿が見えない。
そして何となく浩一の雰囲気も変わっていた。
あのいつもオドオドしていた浩一が
自信に溢れた目をしていた。
「あ、清くん!君から教わったパンチ!
スゴイよ!スゴイよ!
昨日、清くんが休んでたから
僕、不良達に囲まれて、やられていたんだ!
蹴られて殴られて、蹲っていたら
君の言葉が頭に響いたんだ!
負けない心!折れない心!
すると僕は無意識の内にパンチを出していた。
君から教わったパンチを!
あんなに凄いパンチだとは知らなかったよ!
もう僕は虐められない!
清くん!ありがとう!」
なんと言う事だ!
ジャブは、ボクシングを始める時に1番最初に教わる
基本中の基本!
そのジャブだけで不良達をやっつけるなんて
そうとう練習していたんだね。
浩一の努力が目に浮かぶ様だった。
清はこの努力が大事だと感じていた。
例え今回のような成果が得られなかったとしても
それに立ち向かう努力と勇気が大切なんだ!
浩一くん!君は素晴らしいよ。

しかし浩一は段々変わって行く!
今まで虐めていた不良達に復讐するかの様に
逆に不良達を追い込んで行った。
これもまた自分と一緒だなと清は思った。
浩一が短期間にどれほど強くなったのかは分からない。
不思議な力が浩一にも宿ったのだろうか?
しかしいつかしっぺ返しを受けるだろう。
その時に力だけが全てじゃ無いと気付く時が来るのかも知れない。

清は自分の練習に専念することにした。絶対に負けられない!
それは相手も同じだった。

そしてデビュー戦の日はやって来た!

コメントの投稿

非公開コメント

心姫さん

こんばんは〜♪
浩一と清、気になりますよね。

浩一も清のデビュー戦に応援に来ていた。
もちろん翔太や百合子、影山や極山、神田も来ていた。
会場は大盛り上がりだった。
正直タイトルマッチでもないのに、こんな事は初めての出来事である。
モンスター井口を破った実力は本物なのか?
それともただのビギナーズラックだったのか?

ジョージは呼ばれリングに上がった。
マンハッタンのボクシングジム。
井口はただ適当にジムを訪れているのではなかった。
世界チャンピオンを沢山輩出しているジム。
特に名碗トレーナーのボブ・マクワリーを目指してやって来たのだった。

「ヘイヘイ、ボブ良いのかい?」
ジョージはボブに言った。
「ああ、気合を入れて行けよ!」
ボブの目が光った。
カーン
ゴングは鳴った。
勢い良く襲いかかるジョージ!
流石本場アメリカである。
動きも速い!
パンチも重い!
ドスンッ!ドスンッ!
ガードの上からでも平気で打って来る!
井口がジョージのパンチをよけ、ボディに一発パンチを放った!
ドンッ!
ジョージの顔色が変わった!
井口は表情を変えずパンチを打ち込む!
ズドンッ!ズドンッ!
ジョージが後退する。
みんな驚きの声を上げた!
あの狂ったブルドーザーと称されるジョージが後退するなんて!
それでも井口はボディを打ち続ける。
ジョージは堪らずマットに膝をついた。

うおおおッ!
みんなは完成を挙げた!
「ようこそ!井口!」
ボブは井口に向かって声をかけた。
「え?俺のこと知ってるんすか?」
「ああ、君の情報は掴んでいた。
アメリカに渡り、このニューヨークに来ている事も分かっていた。
絶対このジムに来るだろうと思っていたよ。
我々のジムは情報網は発達している。
君の事はずっと前からマークしていたからね。」
流石情報社会のアメリカである。

こうして井口のアメリカでのボクシングが始まった。
井口は徹底的に鍛え直された。
「良いか!ここにはお目クラスの選手は五万といるんだ!
勝ち上がって行かないとお前に明日は無いぞ!」
ボブの練習はハードだった。
「これだ!俺が求めていた物は!」
井口は楽しむ様に練習をこなして行った。
井口の練習に取り組む姿勢!
練習量!ともにこのジム1番だった。
マイペースで練習をこなしている他の選手達とは明らかに違っていた。
「ジャパニーズは良く働くと聞いていたが、練習もこんなにやるなんて
まったく驚きだよ。」
他の選手達は井口の練習量に舌を巻いていた。

アリサヤさn

こんにちは〜♪
アニマル浜田も強そうですね。

アニマル浜田は屈指の強打で対戦相手をマットに沈めて来た。
浜田は自分のパンチに絶対の自信を持っていた。
俺のパンチを受けて立っていられる相手はいない!
世界チャンピオンだって1発で倒して見せるぜ!

モンスター井口がいない中、この階級では日本でおそらく最強の
選手だろう。
この相手に清はどう戦うのか?

会場の隅で井口はひっそりと見ていた。
プロボクサーの父を持ち
幼い頃からボクシング漬けの家庭に育った。
小さな時から色んな大会に出場し、全て勝ち抜いて来た。
いつの間にかモンスターと恐れられるようになっていた。
プロテストも形式だけの筈だった。
相手は見るからにひ弱で、虐められっ子が
イジメられるのが悔しくてボクシングを始めた様な感じの子だった。
本気で行ったら、相手を再起不能にしてしまう。
手加減と言うより、形だけのスパークリングの積りだった。
軽くパンチを出した所に凄く強烈なカウンターを喰らった!
そのあと気が付いたのは控え室で周りにドクターがいた。
そして全てを失くしてしまっていた。
ジムとの契約も白紙に戻され、TV局も離れて行った。
全ての人間が信じられなくなった。
しかし相手の清を憎む気持ちにはならなかった。
全ては自分の油断が悪いのだ。
相手の力を計れなかった自分の未熟さが全てだった。
日本での全てを捨て、俺は単身アメリカに渡った。
一から出直しだった。

アメリカでの生活は荒んだだった。
なんのコネも無い、拳だけが頼りだった。

井口は地図を片手にニューヨークマンハッタンのジムの扉を開けた。
「ヘイ、ボブ!入門希望者だぜ!」
ガタイのデカイ奴がトレーナーらしき男に声をかけた。
「へッ、なんだイエローか?
イエローが入門とは珍しいな!
ここは遊びでやっているとこじゃ無いんだ
悪いことは言わないから帰んな!」
ボブと呼ばれた男は井口を一目見ただけで軽くあしらった。
「そうかい?俺にはみんな遊んでいる様にしか見えないけどな!」
井口はボブに言った。
「なに?ワハハハこのジムが遊びに見えるのか?
面白い坊やだ。
気に入ったぜ!
グローブを着けてリングに上がんな!」
井口はグローブを着けてリングに上がった。
「おい!ジョージ!ちょっとこの坊やの相手をしてやってくれないか?
この坊やはここが遊びに見えるんだとよ!」
おい、いくらなんでもジョージとやらせる事無いだろう!
みんながビックリしてボブを見た。
ジョージはこのジムが切ってのハードパンチャーだった。
スパークリングの相手をすぐ壊してしまい
スパークリングの相手さえいない程だった。
そんなジョージといくら井口でも無茶だ!
井口は無事で居られるのか?

なこさん

おはようございます〜♪
清のデビュー戦!
楽しみですね。

晴れ渡る空。
いよいよ清のデビュー戦を迎えた。

「良いか、ハードパンチャーは沢山いる!
今日の相手のアニマル浜田も屈指のハードパンチャーだ!
そしてお前がプロテストで破ったモンスター井口もハードパンチャーだった。
お前の武器はカウンターだ!
お前のカウンターは天性の物がある!
それを肝に銘じて戦うんだ!」
昨日のトレーナーワタやんの言葉が頭をよぎる。

「そうだ!如何に相手の力を利用するか
タイミングを測らなくちゃ勝てない。」

何と試合会場にはTVカメラまで来ていた。
モンスター井口の特番を組んでいたTV局がプロテストで敗れた事で
清に乗り換えていたのであった。
アニマル浜田陣営は清に勝って
このプロジェクトを浜田の方に向けさせようと目論んでいた。
どっちにしてもお互いこの試合に勝たないことには話にならない。
勝った方が上に上がって行くのである。

清に敗れたモンスター井口は活動の場をアメリカに移していた。
そして本場アメリカで衝撃デビューを果たしていた!
なんとデビュー戦で州チャンピオンのカルロスを1回2分3秒でノックアウト
していた。
カルロスは世界チャンピオンに1番近い男と評されていたのである。
アメリカボクシング界に衝撃が起こった。
そしてアメリカボクシング界に井口旋風が起きていた。
井口は2試合目もKO勝利をした。
井口の強さは本物だった。
その井口にプロテストとは言え、井口の人生にとって初めて土を着けた男。
それが清だった。
そしてその井口もお忍びでこの清のデビュー戦を見に来ていた。

yumeさん

こんばんは〜♪
やられてもやられっぱなしだった浩一!
その浩一が反撃!
短期間に凄い力を手に入れた!
実際そんな事が起こるのだろうか?
現実はそう甘くは無い。
それでも努力することは大事だと思います。
けしてそれが報われなくても。

次はいよいよ清のデビュー戦!
清がプロテストで破ったモンスター井口!
そのモデルのモンスター井上は日本人最速の6戦目で
今日世界チャンピオンに輝いた。
しかも圧倒的な強さでチャンピオンをKO!
清も頑張ってもらいたいですね。

こんばんは~

清と浩一、
どっちも今度が気になりますね~。

No title

こんばんはv-280
浩一は清が辿った道のりを歩いているんですね。
力だけが全てじゃないと、浩一も気付くでしょうか~?

次はいよいよデビュー戦ですかv-363
相手は連戦連勝のアニマル浜田は手強そうですね。

No title

面白くなってきましたね。

浩一くんも あとは自分で学んで行くしかないですね。

清のデビュー戦が楽しみですね。

No title

浩一君も日々の努力から
自信が付き!見えないオーラも出てきた様ですねv-353

折れない心!負けない心!も身に付いてきた感じですが☆
今後!力だけでは欠かせない何かに気付くのかな?...

これからの清君のデビュー戦も~どうなるのか楽しみですね♪
プロフィール

kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

最新コメント
カウンター
ブログ村
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村
最新記事
楽しい物語
ちょっと不思議な楽しい物語がいっぱいです。是非読んでみてね。
リンク
くろックCute DC01
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
{\rtf1\ansi\ansicpg1252 {\fonttbl\f0\fnil\fcharset0 ArialMT;} {\colortbl;\red255\green255\blue255;\red0\green0\blue0;\red255\green255\blue255;} \deftab720 \pard\pardeftab720\sl320\partightenfactor0 \f0\fs26 \cf2 \cb3 \expnd0\expndtw0\kerning0 \outl0\strokewidth0 \strokec2 \ \ \ }
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。