スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドローイング・バック その3

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

ワタやんトレーナーとの厳しい練習は続いた。
マラソン選手じゃ無いかと言うほど走らされた。
お前の体力はまだまだだ!
スタミナを付けるんだ!
最後に物を言うのはスタミナだ!

そして激しいミット打ち!
バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ!
清は休む間も無く打ち続けた!
右!左!
アッパー!フック!
ストレート!
ジャブジャブ!

「よーし!今日はここまでだ!」
もうすっかり日も落ちていた。
「はい、ありがとうございました!」
王拳ジムに移籍して、毎日厳しい練習が続いたが、清は辛いと思った事は
1度も無かった。
またジムのみんなとも打ち解け、楽しい日々を過ごしていた。
清の頑張りをみんなも認めていたのだった。

「へー、期待の新人ボクサーってあんたの事なの?
もっとごっつい人かと思っていたわ。」
清がグローブを外していると女の子が話しかけて来た。
ショートヘヤーで活発そうな女の子だった。
「君は誰だい?」
「私はミキ!」
そう言った途端、パンチを繰り出して来た!
ピシュッ!シュッ!
素早いパンチだ!
「うわっ!」
清は驚いて、尻もちを着いてしまった。
「アハハハハハ〜だらしなにのね!
期待の新人だなんて笑っちゃうわ!」
ミキと名乗る女の子は笑った。
「びっくりするじゃ無いか!」
清は立ち上がって言った。
「私は弱い男は嫌いなの!
みんな男と言うだけでは威張っちゃってさ!
嫌になっちゃうわ。」
全く勝気な女の子である。
「僕は威張ったりしないよ。」
「フン、それはあなたが弱いからよ。」
「そうなんだ、僕は弱くて虐められっ子だったんだ。
でも、もう逃げるのはやめたんだ!
どんなに辛くても最後までやり遂げると誓ったんだ!」
清は言った。
誰に語り掛けるとは無く、つい最近まで虐められっこだった自分を思い出していた。
「へッ、虐められっ子だったなんて、ちゃんちゃら笑っちゃうわ!」
シュッシュッシュッ!
ミキは清に向かって、またパンチを繰り出した!
清は風が流れるようにミキのパンチを避けた。
「え?何?今の…。」
清の流れるような身のこなしに驚いていた。
ミキは今度は本気で清にパンチを打ち込んだ!
清は微笑みながら、軽くミキのパンチを避けた。
ミキはムキになって、踏み込んでパンチを打ち込む!
それでもミキのパンチは軽くかわされた。
「あなた、一体何者?」
「それは僕の台詞だよ。
僕は松本清、一週間前からこのジムでお世話になっているんだ。」
「私は渡辺ミキ!
私のパンチをあんなに軽くかわされたのは初めてだわ!」
「渡辺…?それじゃ、君はワタやんの娘さんなのかい?」
「ふふふ…そうよ。あなたの事は父から良く聞かされているわ。
どんな子なのか気になって、ちょっと試して見たの!
あなた気に入ったわ!
私、彼女になって上げる。」
「ええっ?」
「あなた彼女いるの?」
「いや、いませんけど…。」
「じゃ、決まりね。」
清はミキの一方的なペースに呑み込まれていた。
百合子の事が頭をかすめたけど、ミキの明るくテンポの良いペースは
清にとっては心地良かった。
20140401212102abe.jpg


そこにワタやんが戻って来た。
「おおっ!ミキ来ていたのか?
こいつは俺の娘のミキだ!
全くお転婆で困ってるんだ!
こう見えてもボクシングは結構センス良いんだぞ。」
ワタやんはすっかりお父さんの顔になっていた。
そして清に小さな声で言った。
「もし、娘に手を出したらブッ殺すからな!」
その顔は今まで見たワタやんの中で1番怖い顔だった。

コメントの投稿

非公開コメント

アリサヤさん

おはようございます〜♪
そうですね。
清はミキのような子の方があっていると思いますね。
清のデビュー戦も楽しみです。
その前に清の学校生活の事を

新しいクラスにも馴染んで来ていた頃。
清は虐められっ子の存在に気付く。
中本浩一。
彼は泣いていた。いつも虐められて泣いていた。
ある日、彼が清に話しかけて来た。
「清くんはどうして虐められないの?
体も僕とあまり変わらないのに。」
話し方もウジウジしていた。
「僕も昔は虐められいたんだよ。
今の君より、もっともっと酷かった。
今の君は昔の僕とウリふたつさ!」
清はあの頃を思い出しながら言った。
「え?なんだそうだったの?
じゃどうして今は虐められ無くなったの?」
浩一が清を見る目が変わった。
清は虐められ無くて、自分だけが虐められる不公平さを表していた。
「自分で立ち上がらければ、何も解決しないよ!」
そこに虐めっ子の不良達が絡んで来た。
「ヘイヘイ〜♪ちっこいの2人が連んでなに話しているんだ?」
如何にも意地悪そうな奴が言った。
「浩一くん、良く見ているんだよ。」
そう言うと
「僕には関わらないでくれ!」
キッパリ清が言うと
「なに!」
そいつが殴りかかって来た!
清はサラリと交わすと男は勢い余って、床に倒れた。
そして清はそいつを睨み付けて言った。
「おい、お前!逆に僕がお前を虐めてやっても良いんだぞ!」
その顔は般若の様だった!
「おい、こいつはヤバいよ!」
もう1人の奴が言って
不良達は怯えて逃げて行った!

浩一はまるで信じられない物を見たと言った感じで清を見ていた。
「凄い!清くん凄いよ!」
浩一は信じられなかった。
自分と大して変わらない清が意図も簡単に不良達を追い払った!
浩一は清を憧れの目で見ていた。
「どうしたらあんな風になれるんの?」
清は空を見上げてこう言った。
「自分の心に信念を持つんだ!
絶対に負けない心!
どんな事があっても折れない心!
そうすると君も変われるよ!」
「折れない心…。負けない心。」
清は左手を構えて、肩から真直ぐ打ち込んだ!
ビュッと言う音がした。左ジャブだった。
「良いかい?左拳を軽く握り、素早く前に出し
素早く元に戻す!それを毎日、毎日繰り返すんだ!
浩一くん、出来るかい?」
「うん、やって見るよ!」
これが清と浩一との出会いだった。

No title

こんばんはv-280
清にはミキみたいなタイプが似合いそうですね。
百合子は清の事を「翔太と似ている」と思いながら見ていましたから、
翔太の所へ戻って良かったのかもしれません。

清のデビュー戦が楽しみです♪

心姫さん

おはようございます〜
実際娘の彼氏が現れたらどう言う対応をするんでしょうね?
自分のところはもう諦めているから、勝手にすれば良いと
思っています。
まあ、今回の恋愛は押しかけ女房って感じですね。
清にはしれくらいの子の方が良いのかも知れません。

こんばんは~

本当のワタやんさんも、
お嬢さんの彼氏に凄むのかしら~??
男親、の娘の対応がどんなのか、
私は今から将来が楽しみだったりします。
恋かボクシングか、悩むときがきそうですね~。

yumeさん

ご訪問ありがとう!
ふたりの恋は暖かく見守って行きましょう!
きっとワタやんも許してくれるはずです。

これからはミキも含めてワタやん親子で清を
サポートする事になります。
清のデビュー戦はいつなのか?
対戦相手はどんな奴なのか?
楽しみですね。

No title

今では、すっかり!あの弱かった清の姿はなく…
ワタやんトレーナーとの厳しいトレーニングにも
辛いとさえ感じない、心の強さを得た様ですね~☆

ワタやんさんの娘ミキさんとの出会い…(笑
面白くなりそうですネ(o^-^o)
…でもこの恋は無理?
トレーナ―のワタやんさんが許してくれるかな~(笑
プロフィール

kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

最新コメント
カウンター
ブログ村
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村
最新記事
楽しい物語
ちょっと不思議な楽しい物語がいっぱいです。是非読んでみてね。
リンク
くろックCute DC01
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
{\rtf1\ansi\ansicpg1252 {\fonttbl\f0\fnil\fcharset0 ArialMT;} {\colortbl;\red255\green255\blue255;\red0\green0\blue0;\red255\green255\blue255;} \deftab720 \pard\pardeftab720\sl320\partightenfactor0 \f0\fs26 \cf2 \cb3 \expnd0\expndtw0\kerning0 \outl0\strokewidth0 \strokec2 \ \ \ }
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。