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絵手紙列車 その3

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
思わぬ展開に進んでいます。
部長有沢への恋心はどうなって行くのでしょう。


なこは部長から二科展への出展を勧められ嬉しかった。
絵を志すものなら当然目標の二科展。
もちろん今のままでは実力不足だと言うことは分かっている。
でも、部長と一緒に二科展を目指せることに幸せを感じていた。

1ヶ月の間、なこは夢中でキャンパスに向かった。
今までこんなに集中して絵を描いたことはなかった。
部長への想いをキャンパスに描いた。
淡く切なく燃える心を。

美術部からは部長の有沢と副部長のイチゴ、そしてなこの絵を出展する事になった。

有沢の鋭い大胆な絵!
皆を惹きつける壮大な絵だった。
「わーっスゴイ!」
なこは思わず声を上げた。
そしてイチゴの繊細な絵。
気配りの行き届いた優しい絵だった。
そしてなこの絵。
まだまだ荒いが柔らかく暖かい皆を和ごます包み込むような絵だった。

なこは2人の絵を見て、まだまだ自分の実力不足を感じた。
「良く出来てるよ。頑張ったな!
今までとは違う、君の想いを感じるよ。」
振り向くと部長の有沢が声をかけてくれていた。
なこは頬が紅く染まるのを感じた。

あなたへの想い、感じ取ってくれますか?
なこは心の中で囁いた。

二科展への出品する作品が決まった。
3人の絵は美術部に保管され、二科展に応募され送られることになった。

その日は絵を二科展に送る日だった。
私の絵が二科展に出品されるなんて夢みたい!

なこが部室に行くとみんなが騒ついている。
「おはよう。あれ?どうしたの?」
同級生のココロに聞いてみた。
「あ、なこ!大変よ。あんたの絵が…。」
「え?なにどうしたの?」
見るとなこの絵が何者かによって引き裂かれていた。
「きゃっ!どうして…。
酷い!酷すぎる。。。」
なこは引き裂かれた絵を前にして泣き崩れた。


イチゴは、有沢の思いを絵に込めた。
不思議な少年を見つめる乙女を描いた。
有沢克彦。
あなただけを想って…。
何もかも忘れ、夢中で描きあげた。

「わーっ!イチゴさん、ステキですね。」
下級生のココロが言った。


今日は二科展に応募する作品が決まる日だ。
イチゴはいま描ける精一杯の絵を描いた。
有沢への想いを込めて…。

なこの絵は母への愛を描いた。
なんとも心安らぐ絵だった。
みんな、なこの絵を見て幼い頃のお母さんを思い出していた。

有沢の絵は何時もの如く大胆で心を貫くような絵だった。
技術的にも非のうちようが無かった。

審査はもめた。
例年は2作品の応募だったが、今年は有沢、なこ、イチゴの3人の絵が選ばれた。
イチゴは選ばれて嬉しかったが、それでも有沢はこっちを振り向いてはくれなかった。
イチゴは泣いた。
何故なの?
どうして私の方を見てくれないの?


イチゴは泣き暮らした。
出展作品に選ばれても、有沢の態度は変わらなかった。
「どうして…。どうして私の方を見てくれないの…。」

気が付くと夜の部室にいた。
出展される3枚の絵を見ていた。
イチゴは泣きながら絵を見ていた。
手にはナイフを握りしめて…。

イチゴがナイフを振りかざそうとした時、部室の隅が光出した。
「な、なんなの?」
光の中からひとりの紳士が現れた。
「きゃーっ」
イチゴは腰を抜かして、震えて身動きが出来なかった。
紳士は言った。
「あなたの気持ちは良くわかります。
でも、あなたの気持ちは きっと届きます。
自分を信じて下さい。」
「あなたは…?」
イチゴがそう問いかけると紳士は微笑みながら消えて行った。
今のは一体誰なの?
私夢を見ているの?

でもイチゴは自分の気持ちが晴れやかになっている事に気付いていなかった。
あれ?なんで私ナイフなんて持っているのかしら?

イチゴは3枚の絵を前にして
「みんなとても良い絵だわ。」
暖かい気持ちで絵を見ていた。


なこはショックだった。
自分の絵が引き裂かれ。。。
泣いているなこ。

ふと声が聞こえ顔を上げると教室に誰もいなくなっていた。
そしてそこには優しそうな紳士が立っていた。

「大丈夫!目を閉じて、ゆっくり三つ数えてご覧。
ひとつ、ふたつ、みっ。。。。。」

なこはゆっくり目を開けると、部室の前に立っていた。
あれ?

20140302131148e41.jpg


部室のドアを開けると、同級生のココロが声をかけて来た。
「なこ、いよいよ今日出展されるのね。入選出来ると良いね。」
「え?でも私の絵は引き裂かれてしまって…。」
「何を言っているの?出展作品が並べられているわ。今から梱包されるのよ。
最後によく見ておきましょう。」

引き裂かれたはずのなこの絵は綺麗なまま、2人の作品と一緒に並べられていた。
どうなっているの?
引き裂かれていたのは、夢を見ていたのかしら?
すると副部長のイチゴが声をかけて来た。
「なこさん、1年生なのに素敵な作品だわ。お互い良い結果が出ると良いわね。うふ。」
なこは初めてイチゴの笑顔を見た気がした。
とても素敵だった。

部長とイチゴが打ち合わせをしている。
なんだかお似合いのカップルと言った感じだった。

なこは何がどうなっているのか分からないまま。
でも、何と無く爽やかな気持ちになっていた。


二科展は、有沢が入選!
マスコミからも天才高校生画家として取り上げられた。
イチゴも佳作に選ばれた。
なこには記念の鉛筆が送られて来た。

ふたりは同じ美術大学に進学し、結ばれた。
有沢は画家として大成した。
そう、あの有名な有沢克彦だ。
彼は父親をも凌ぐ画家へと成長して行った。
イチゴは優しいタッチのイラストだと人気が出て
売れっ子イラストレーターとして活躍している。

そして、なこはあの紳士と運命の出会いをするのである。

つづく

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これからもブログの運営頑張って下さい。
失礼致しました。

なこさん

いよいよ。
物語の最終章です。

なこは待ち続けた。
和夫がいつかまたなこの前に現れてくれるのを。
ずっとずっと、何十年も
でも和夫がなこの前に現れることは無かった。

和夫がなこの前から消えてしまって60年の歳月が流れて行った。
なこは介護施設に入所していた。
介護士たちは、また噂していた。
「若い時に結婚していた旦那さんは突然消えてしまったんですって
可哀想にね。それに最近は相当呆けが入ってきているしね。」

なこは何時ものように、介護施設のベットでボーッとしていた。
たまに好きな絵手紙を描くほかにはすることがない。
するとその時
「なこ」っと言う声が聴こえた。
え?まさか。。。
なこは振り返った。
そこには。。
待ち焦がれていた和夫の姿があった。
うぉおおおおおおおおお
なこは泣いた。
声にならない声で泣いた。
「会いたかった。。。
会いたかったよう。」
和夫はなこを抱きしめた。
なこは和夫の胸で泣いた。
「なこ、ごめんよ!
辛い思いをさせてしまったね。
ごめん。ごめん。ごめんよ。」

なこは眠った。
安らかな眠りだ。

和夫は思った。
結局、僕はなこの人生を悲しいものにしてしまったと。
そしてなこの高校時代、過去を変えられたことを思い出した。

和夫は過去に飛んだ!
そこはアフリカの北東部にのジャングル。
そこには現地のガイドを引きつ連れてジャングルを進んでいる
能天気な自分がいた。
原住民のガイドが叫んだと同時にカズオは崖の下へと落ちて行った。
和夫の魂は全勢力を使って落ちて行く自分を引っ張り上げた!
ググググッ自分の魂が消滅して行くのを感じた。
この自分が消えてしまってもお前を死なせる訳には行かない!
なこを悲しませる訳には行かない!
グォオオオオ!!
カズオはゆっくりゆっくり落ちて行った。
無事地面に着地した。
和夫の魂はこの能天気なカズオが助かったのを確認した。
ヨカッタ。。なこシアワセニナッテオクレ
和夫の魂は微笑みながら消滅した。
サヨウナラ



うんんん。。。
カズオは目を覚ました。
痛たたた。

「フェ!あんな処から墜ちて来たのか?」
よく助かったものだ。
カズオはリックを抱えて歩き出した。
歩く先には、なこがいる村がまっている。

おわり


アリサヤさん

夜中までお仕事お疲れ様です。
忙しいのに物語読んでくれてありがとう!
嬉しいです。


和夫は闇の中を落ちて行った。
今度はどこに行くのだろう?
光が見えた。
そこには、小さななこがいた。
楽しそうに絵を描いている。
本当に絵を描くのが好きな女の子だったんだね。
「お嬢ちゃん、絵が上手なんだね。絵を描くのは好きかい?」
「うん、大好き!」
「そう、大きくなっても描き続けるんだよ。」
和夫は思い切って声をかけてみた。
なんて可愛い子なんだ。

和夫はなこの人生を旅する。
ずっと遠くから見守った。

小さかったなこも高校生になった。
すっかり女性ぽくなっている。
美術部に入って、美術部の部長と小さな初恋。
和夫は複雑な心境だったが、ただただ見守っていた。
なこが泣きながら美術部の部室から飛び出して来て
僕とばったり出会ってしまった。
僕は声をかけた。
「自分を…。人の言葉に惑わされず、自分を信じて自分の思う
絵を描きなさい。貴女の絵は素晴らしいです。自信を持って!」
どこまで通じたか分からない。
でも、僕はなこの絵が大好きだ。
自分の思った描きたいものを描けば良いんだよ。

なこの絵が展覧会に出品されるのに決まったらしい。
それもなこから聞いていた。
でも、なこの絵は誰かによって引き裂かれた。
なこが泣いている。
僕はどうしたら良いんだろう?
和夫は時間の行き来のコツを少し掴んでいた。
少し過去に戻ることも簡単に出来るようになっていた。
でも、なこの人生を変えてしまって良いのだろうか?
でも、和夫はなこの涙を見たとき、決断した。

なこの絵が引き裂かれる瞬間に戻った。
夜の美術部の教室。
イチゴがいた。
イチゴの辛い気持ちが和夫に痛いほど伝わって来た。
「あなたの気持ちは良くわかります。
でも、あなたの気持ちは きっと届きます。
自分を信じて下さい。」
イチゴの痛みが消えて行った。
イチゴの絵は切り裂かれるのを免れた。
僕はなこの人生を変えてしまった。

そう言えば、なこは言っていた。
切り裂かれた絵が元に戻っていたと。。。
とすると、この僕の行いもなこの人生のひとつだったのだろうか?
僕に分からない。

その後、僕は長い事なこに会いに行くことが出来なくなった。
でも、やっとなこに会いに行けた。


No title

うわっ! なこは幻の人と結婚していたんですね。

和夫の幻がタイム空間を彷徨っていたなんて。。。
驚き!!!
どんな展開になるんでしょう???

No title

こんばんはv-280
夜更かしして、家で仕事中です。
まだまだ仕事終わらないけど眠くなってきました~。

仕事が落ち着いたら読ませて貰おうと思っていたのに、
物語の続きが気になって、今読んでしまいました。
勘太さんの物語、面白いです。


イチゴさん その2

登場人物が想像しやすい?
基本的に単純な物語ですからね。^^;

「ねえ、目玉焼きは固く焼いた方が好き?」
なこが台所で聞いてきた。
「うん、少し半熟で〜」
和夫はテレビを見ながら、答えた。
和夫は半熟の目玉焼きをすくってご飯に乗せて食べるのが好きだった。
とその時テレビからニュースが流れて来た。

〜アフリカ、ケニア北東部で日本人の遺体発見!〜

「え?私たちがいた所じゃない!」
なこもテレビの前にやって来た。
テレビには原住民のガイドが映った。
「あっ、こいつ僕が雇っていたガイドだ。」

〜日本人はここから崖の下に落ちた模様です。〜
「あ、僕と一緒だ!」
和夫は笑いながら、なこに話した。

〜日本人の身元が分かりました。大学研究委員の戸山和夫さん26才と判明しました。
「ははは…。名前も僕と一緒だ。。。」
和夫は顔が青ざめて行った。
そんな、僕はここにいるのに。。。
振り向くとなこが目に涙を浮かべながらこっちを見ていた。
「何かの間違いだよね。僕はちゃんとここにいるし。」
と言う和夫の身体が透けて来ていた。
「いやー!」
なこが抱きついて来た。
「和夫はここにいるもん!死んでなんかいないもん!」
なこが抱きしめる手が和夫の身体をすり抜けた。

そうだったのか。。。あの時、崖から落ちたとき…。僕は死んでいたのか。。。
あんな高いところから墜ちて無事なわけ無いよね。

和夫は涙が溢れ出してきた。
なこも泣いている。
和夫の身体が宙に浮き出した。
「なこ、僕は君を愛しているよ。ずっといつまでも愛しているよ。」
和夫は心の底から叫んだ!
しかしその声はどこまで届いていただろうか。

なこは叫んだ!
「お願い!行かないで!私をおいて行かないで!」

和夫はの身体は宙高く吸い込まれた。
うわァー。
周りがグルグル回る!
うううう。。。どうなったんだ?
和夫は気が付くと、列車の中だった。
周りには絵手紙が貼りちららかされていた。
あっ、なこがいる!
そうか、なこに聞いたことがある。
絵手紙の列車で僕に会ったと。
なこと目があった。
でも、なこは僕に気付かない。
そうか、まだ僕となこは出会う前の時だったんだ。
和夫はなこをずっと見ていた。
ただ見ているだけのつもりだったのに、つい声をかけてしまった。
「あなたも絵が好きなんですね。」

「ええ、あら?何処かでお会いしたことあります?」
ああ…。なこ!僕だよ!
「いいえ、これは失礼致しました。わたくし戸山と言います。戸山和夫。」
僕は何を言っているんだ?
「実は私もこの絵手紙にエントリーしているんですけど、どこにあるのかしら?」
うん、知ってるよ。
何度も聞かされたからね。
和夫はなこと話せて嬉しかった。
なこ、なこ…。和夫はなこ抱きしめたかった。
「ほう、この中に貴女の絵手紙もあるのですか?それは素晴らしい!」
和夫は必死に冷静さを装った。
「あら、嫌ですわ。私のは絵は拙くて見られたら恥ずかしいです。」
頬を赤らめるなこ。
和夫は、なこの絵手紙を見つけた!
「おっ、この作品は素晴らしいですね。」
和夫は、嬉しくてつい、なこの作品を指して言った。
「やっぱり私の事をご存知なんですね?」
和夫は何と言っていいか解らなかったが正直に話した。
「ふふふ…。やっぱりバレてしまいましたか?
信じてもらえないかも知れませんが、実は私は貴女の未来の夫。
結婚相手なのです。未来から貴女に会いに来ました。」
愛おしいなこ。
僕だよ!
「何を言っているのです?」となこが言いかけた時
僕はまた宙高く引っ張られて行った。
うわぁぁぁあああああああ

イチゴさん

有沢と結ばれて、良かったですね。
イチゴはもともと魅力のある女性だったのです。
それがあまりに思い込みすぎて、自分から有沢を遠ざけるような
オーラを出していたのです。
夜の部室での謎の紳士の言葉で、何と無く思い詰めていた物が外れ
本来のイチゴに戻り、有沢も話しやすくなったんですね。

勘太さんは色んなこと知っている訳ないじゃないですか^^;
思い付きで書いているのですから…。
アフリカのデタラメな地域でも良かったのですが、アフリカの都市で検索したら出て来ました。
研究室はただの思い付きです。

和夫となこは日本に戻って、ふたりだけで結婚式をあげた。
そして安いアパートを借りた。
和夫は大学の研究室で働いているが、安月給だった。
おまけに少しお金が貯まると、すぐに調査の旅に出かけた。
だから貯金なんて全くなかった。

和夫は語った。
今まで旅した空の色、海の色。
鳥たちのさえずり、樹々の揺れる音。
風の薫り、満天の星の美しさ。
なこは和夫の話を聞くだけで、世界中を旅した気分になった。
なこも沢山の絵を見せた。
そして沢山の絵の話もしたし、沢山描いて見せた。
「えー?これが僕なの?」
「なによ?不満なの?こんなに似てるのに!」
「あははは〜参ったなぁ。
しかしなこは本当に絵が好きなんだね。
僕はなこの絵が大好きだよ。」
「えー!本当?嬉しい!」
なこは和夫に寄り添った。和夫は優しくなこを抱きしめた。
貧しい生活だったが、ふたりは本当に幸せだった。

わぁ~ びっくり!

なこは絵手紙列車に絵を応募したり、海外で仕事をしたり色んなことをするんですね~

謎の紳士がこんな形でなこの前に現れるとは!
想像を絶していて驚いていますよ。

益々楽しみになってきました。
勘太さんの頭の中を覗いてみたいなぁ~~~

勘太さんって、色んなこと、知ってるんですね~♪研究室とか、思い付かないですし、また、登場人物の人間性が、色々違っていて、生い立ちみたいなのも書かれていて、読み手が容易に人物を想像しやすいのが、こちらにはありがたいです。

イチゴちゃんが、有沢さんとくっついて、良かった!(*^^*)♪才能がある人同士、無敵ですね。

勘太さんって、色んなこと、知ってるんですね~♪研究室とか、思い付かないですし、また、登場人物の人間性が、色々違っていて、生い立ちみたいなのも書かれていて、読み手が容易に人物を想像しやすいです。

イチゴちゃんが、有沢さんとくっついて、良かった!(*^^*)♪

なこさん

読んでくれてありがとう!

いよいよ次は最終章の予定です。
次はなんと!あの謎の紳士からの視点で描いて行く予定です。

んじゃ、少しだけ予告を…。

ここはアフリア大陸の奥地
和夫はケニア北東部のジャングル、ボニ•ドドリの森に
動物の研究に来ていた。
ここで新種のハネジネズミが確認されたのだ。
和夫はその調査に来ていた。
日本を離れ8日目にして漸く辿り着いた秘境の地だった。

和夫は小さい時から人見知りが激しく、みんなと遊ぶよりも
1人で黙々と本を読んだり、調べごとをするのが好きだった。
和夫は大学の研究室に残り、新種の動物の研究をしていた。
この度、新種のハネジネズミが発見されたと聞いて調査に訪れたのだった。

ピーピーピー
ピーヒョロロ
カァーカァー
色んな鳥たちが鳴いている。
まさに秘境中の秘境だった。
おっ、この足跡は何だあ!
この抜け落ちた毛は、何の動物だ?
こんな虫見たことないぞ!
この葉っぱの植物は何だ?
和夫は見るもに全てに興奮した。
原住民のガイドを引き連れての探索。

和夫は先に進む!
「フガハガブガビバガガ!(ソッチニイッタラアブナイゾ)」
原住民のガイドが何か叫んでいる。
「え?なんだって?」
「何て言っているのかわかんないよ?」
と、その時和夫は足を滑らせ崖の下に落ちて行った。
ウァァァァァ〜!
「アガブガベケキゲ(アリャタスカンネェナァ)」
崖の下を覗き見た原住民のガイドが呟いた。

うぅ〜ん。。。
和夫は目を覚ました。
あ痛たたた。。。
「ここは何処だ?」
そうか僕は足を滑らせ崖の上から落ちたんだった。
ふと見上げると、そこは何百メートルもあるような崖の下だった。
「フェッ!あんな処から墜ちて来たのか?」
良く生きていたものだなぁ。。。

和夫はリックを背負い、歩き出した。
すると遠く離れたところに村があるのが見えた。
和夫は村を目指して歩いた。
何時間歩いただろうか?
やっとの思いで村に辿り着いた時には陽が傾きかけていた。
「誰かいませんか?」
和夫は日本語は通用するはずはないと思いながらも声をかけてみた。
すると驚いた事に日本人の女性が出て来た。
しかも若くて可愛い女性だった。
和夫は信じられなかった。
向こうの女性も驚いていた。
「まあ、こんな処にまで現れたの?」
女性は訳の分からない事を口にした。
和夫はこの女性に会うのは初めてだった。
しかし女性はずっと前から和夫の事を知っているようだった。

女性はなこと言う名前で、海外協力青年隊の一員としてアフリカの
子供達に教育を教えにやって来ているのだと言う。
和夫は自分の生い立ちから、大学の研究室で働いている事など
沢山話した。
なこは微笑んで和夫の話を聞いてくれた。
あんなに人見知りをする和夫がこんなに話をしたのは初めてだった。
そしてなこは言った。
「やっとあなたに巡り会えたのね。
ずっと待っていたのよ。」
和夫は良く意味が解らなかったが幸せだった。
和夫はなこを愛し
なこは和夫を愛した。
ふたりは帰国して、結婚した。
和夫は幸せだった。


有沢君とイチゴさんがハッピーエンドでホッとしましたよ~
なこには、あの謎の紳士がいつか現れるんですものね。

別々の視点から書いた勘太さんの物語、
最後には辻褄が合って凄いなぁ~
流石ですね~~~
どきどきハラハラしましたけど・・・面白かった!

まだ、紳士との出会いが待っているのですね。
プロフィール

kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

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