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絵手紙列車 その2

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪
花粉症に悩まされている勘太です。

謎の紳士の話から、なこの美術部の話へと話がそれて行っています。
さてさてどう言う展開になるのでしょう?



なこは部室に戻り辛く、もう日が傾いてしまっていた。
校舎には誰もいなくなってしまっている。
「あ〜あ。。。気が重いなぁ。
憧れの部長さんにあんな事言われるなんてショックだわ。
もう、部室には戻りたくないなぁ。」
仕方なくトボトボと部室に戻ると
部室の前に部長がいた。
なこは部長の顔を見ると、何故か涙が出て来た。
「部長、ごめんなさい。
私はただ絵が好きなだけで、美術部に入っていました。
もう、辞めます。」
「待て!お前には才能がある!
もっと真剣に絵に取り組んで欲しいんだ!
才能があるのに、情熱を傾けないお前に、つい酷い言い方をしてしまった。
すまない。」
「ぶ、部長さん。。。」
誰もいない校舎。
ふたりは引きつけられるように寄り添い
口ずけをかわした。

部長の凛とした鋭い描写の絵となこの暖かい絵。
2人の絵は美術部の中でも際立っていた。

「なこ、今度の二科展、応募して見ないか?」
部長がパンフレットを持ってなこに話しかけて来た。
「え?私なんか入選するはずないわ。」
「そんな事ないよ。一緒に応募しよう。」
頬を赤らめるなこ。

「ふん!いい気なもんだわ!まるで恋人気取りね。
あんな子の絵のどこが良いって言うのよ?」
面白くないのは副部長のイチゴだった。
密かに部長の有沢に憧れ、部長・副部長の公認のカップルのはずだった。
ところがなこが入部してからは、有沢はイチゴにあまり近づかなくなっていた。


イチゴは絵を描くのが好きな女の子だった。
本当は絵の専門の美術学校に行きたかったのだけど、親の反対により
この進学校入学した。
イチゴはつまらなかった。
周りの子は勉強勉強って言う感じで面白みがない。
イチゴは美術部に入った。
そこで有沢に出会った。
どことなくツンとしていて神秘的な目。
そして彼の描く絵を見た時の衝撃は忘れない。
大胆な構図に胸を貫くような鋭さ、イチゴは有沢のことで頭がいっぱいになった。
「素敵な絵を描くのね。
私はイチゴって言うの、よろしくね。」
イチゴは思い切って、有沢に声をかけた。
もう心臓が飛び出るほどの緊張である。
「え?なに?ああ、よろしく。」

20140302123838e33.jpg


有沢の返事はぶっきら棒だったが、イチゴは嬉しかった。
それからイチゴは有沢にベッタリだった。
押し掛け女房っと言った感じだった。
有沢は嫌がる訳でもなく、優しくイチゴに接してくれた。
つまらなかった学園生活がとても楽しいものになった。
3年生になった時、有沢は部長、イチゴは副部長に選ばれた。
これでまた有沢と親密になれると思った時に
なこが入部して来た。
有沢の態度が変わった。
有沢が見つめる先にはいつもなこがいた。
イチゴは嫉妬した。
なに?あの新入生!
イチゴは焦った。
なこに有沢を取られるのではないかと…。


有沢の父親は日本でも有名な画家だった。
しかし母親と有沢を残して、別の女のところへ行ってしまった。
有沢は父親を憎んでいた。
いつか父を追い越して見返してやると
その執念でいっぱいだった。
有沢は憎しみをキャンパスにぶつけた!
鋭く激しい構図もその現れかもしれない。
しかし、なこの絵を見たとき有沢は衝撃を受けた。
自分の憎しみだけの
自分の絵には無い優しさがあった。
それと同時に幸せそうに絵を描いているなこに何故か怒りが込み上げてきた。
自分には無い絵を描くなこに嫉妬していたのかも知れない。
気が付くと、なこに酷い言葉を浴びせていた。
これほど我を忘れたのは初めてだった。
なこは泣きながら飛び出して行った。
みんなの視線が有沢に突き刺さる。

有沢の心の中はなこのことばかり考えていた。
なこは部活が終わる時間になっても戻って来なかった。
あのまま家に帰ってしまったのかな?
しかし学校の道具はそのままだった。
みんなが帰った後も有沢はなこを待った。
部室を出て、外を見渡した時になこの姿があった。
「部長、ごめんなさい。。。」
有沢の目に涙が浮かんだ。
有沢はなこを抱きしめた。
そして口ずけをかわした。

イチゴは部活が終わり帰る振りをして有沢を待っていた。
いくら待っても出て来ない有沢。
知らないうちにもう帰ってしまったのかな?
と部室に戻ると、なこと口ずけをかわしている有沢を見てしまった。
イチゴは泣いた。
泣いても泣いても涙が溢れ出てきた。


美術部では毎年二科展に応募していた。
部員の優秀な作品が選ばれて応募作品が決められた。
去年、有沢はただ1人佳作に選ばれていた。
みんな応募作品に選ばれようと頑張っている。
なこも有沢に勧められて応募作品に挑戦することにした。

二科展って何を描けば良いんだろう?
「心にの感じるまま。素直な気持ちで描けば良いんだよ。」
有沢が優しく声をかけてくれた。
「ありがとう。」
なこは部長の優しさが嬉しかった。

イチゴは2人のやりとりが気になって気になって仕方なかった。
イチゴは二科展の応募作品に選ばれて、有沢の目を自分に向けようと思った。
2人の事が気になりながらも、イチゴは作品に集中した。
イチゴは有沢がまたこっちを向いてくれる事だけを思って描いた。

そして二科展に応募する絵が決まる日が来た。

イチゴの絵は選ばれるのであろうか?

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イチゴさん

センス…。
センスがあるかどうかは分かりませんが
勘太さんと比べると雲泥の差があります。
引退して身体も大きくなり球も一段と速くなった様な気がします。
これからは草野球チームで頑張ると思います。
少年野球時代のコーチや仲間から誘われていますので
暫くはそこで楽しむと思います。
小学校時代の仲間とまた一緒に出来るのも幸せですよね。

チビtakuくんにも今から巨人の星とかドカベンとか野球マンガを見せれば
野球少年になるかも知れませんね。

ちなみに有沢とイチゴは上手く行って
末長く幸せに暮らしました。

勘太さん

本当にセンスがあって、またその後、努力をした子なんですね(*^-^*)
勘太さんは、ご自身の体験もあり、大谷くんに重ねて見られたこと、幸せですね。
最近思うのですが、子供が産まれてくれて、元気なだけで、120%幸せで、さらに、自分が志さしたことを、子供がしてくれたら、もう、涙止まらないですね…

だから、大谷くん、素晴らしい御子息です!
勘太さんの真面目に頑張って働くところを見て、良い子に育ったんですよね~

私も男なら、野球がしたかったです。
チビtakuが、甲子園でも目指してくれたら…私は涙してしまうでしょう!

ちなみに、有沢とイチゴ、うまくいったんですね!??(*^^*)

ワタやん

うんうん〜♪
kissは良いですね。
ファーストキスを思い出します。

「勘太さんは高校の時、キスしても良い?」と聞くと
「なんで?」って聞かれたので
「キスしたことないけん。」って答えました。
「したことなかったら誰でも良いと?」と聞かれ
答えに詰まってしまいました。図星でした。v-356

物語のつづき

イチゴは泣き暮らした。
出展作品に選ばれても、有沢の態度は変わらなかった。
「どうして…。どうして私の方を見てくれないの…。」
気が付くと夜の部室にいた。

出展される3枚の絵を見ていた。
イチゴは泣きながら絵を見ていた。
手にはナイフを握りしめて…。

イチゴがナイフを振りかざそうとした時、部室の隅が光出した。
「な、なんなの?」
光の中からひとりの紳士が現れた。
「きゃーっ」
イチゴは腰を抜かして、震えて身動きが出来なかった。
紳士は言った。
「あなたの気持ちは良くわかります。でも、あなたの気持ちは
きっと届きます。自分を信じて下さい。」
「あなたは…?」
イチゴがそう問いかけると紳士は微笑みながら消えて行った。
今のは一体誰なの?
私夢を見ているの?

でもイチゴは自分の気持ちが晴れやかになっている事に気付いていなかった。
あれ?なんで私ナイフなんて持っているのかしら?

イチゴは3枚の絵を前にして
「みんなとても良い絵だわ。」
暖かい気持ちで絵を見ていた。


イチゴさん

ご訪問ありがとう!
早いもので、ついこの間入学したかと思えば
もう卒業式。

入学前、野球部の練習の案内が届き、どうしようか?迷いながらも参加。
すると定員割れの野球部と聞いていたのに、入学前の練習で
新1年生が14人も参加!
しかもその内の13人はピッチャー経験者!
しかもピッチャー候補は4人、すでに選ばれていたと…。
ショックを受けて帰って来ていました。
結局新一年生は28人も入部しました。
これは3年になっても試合に出られないかも知れないと思いました。

1年生でのポジションはセカンド!
セカンドのポジションには4〜5人います。
その中の1人が硬式のチームから入って来ていて、上手い!
なかなか出番が無い!
そんな中、1年生大会が行われました。
すると練習試合等ではその子が出ていたのに、本番の試合では
大谷君が一番セカンドでスタメン出場です。
試合は一点差で負けてしまいましたがなかなかの好ゲームでした。

そしてある時、大谷君はサードの練習をしています。
1年生で有りながら4番サードの子が故障!
大谷君に大役が回って来ました。
なんと市長杯の試合に1年生ながら6番サードで抜てき!
なんと幸運な奴なんでしょう!
それでも勘太さんは大谷君にピッチャーをさせたくてたまりません。
せめてピッチャーとしてのテストだけでもしてくれないかな?と思っていました。
するといつの間にかピッチャーの中に混ざって投球練習をしています。
もう嬉しくて嬉しくて〜♪
なんでもバッティングピッチャーをやっている時に
「ピッチャーしよったとか?」と聞かれたそうです。
ピッチャーとして練習試合に出た時の勘太さんは異常なほど興奮しました。
1年生の終わり頃からピッチャーもさせてもらい、3年生の夏の大会前には
かなり良くなっていました。
最後の熊本遠征の時はナイスピッチングでした。
もう2ヶ月ほど時間があれば、エース争いが出来たのに残念です。
最後の夏の大会は6番ファーストで出場!
ファーストにも4番候補の控えがいるので、毎回ハラハラしていました。
それもあっと言う間に過ぎ去って行きました。

大谷くん、明日はおめでとうございます!
勘太パパさんも、おめでとうございます!

野球に真摯に取り組んだ高校生活。
これからの人生に大いに役立つことでしょうO(≧∇≦)O

また勘太パパさん、共に夢を見られたこと、本当に良かったですね。大谷くんにありがとう!ですね(≧▽≦)

アリサヤさん

どっちを選ぶか迷う有沢であった。(^^;;
おはようございます〜♪

今日は二科展に応募する作品が決まる日だ。
イチゴはいま描ける精一杯の絵を描いた。
有沢への想いを込めて…。

なこの絵は母への愛を描いた。
なんとも心安らぐ絵だった。
みんな、なこの絵を見て幼い頃のお母さんを思い出していた。

有沢の絵は何時もの如く大胆で心を貫くような絵だった。
技術的にも非のうちようが無かった。

審査はもめた。
例年は2作品の応募だったが、今年は有沢、なこ、イチゴの3人の絵が選ばれた。
イチゴは選ばれて嬉しかったが、それでも有沢はこっちを振り向いてはくれなかった。
イチゴは泣いた。
何故なの?
どうして私の方を見てくれないの?

No title

こんばんはv-280
これは三角関係ってやつですねi-268
優しくて素直ななこさんを応援したいけれど、
イチゴさんの想いも切ない…
どっちも応援したくなっちゃいますね。





イチゴさん

大谷くんの卒業式は今度の土曜日です。
卒業式には、行って良いそうです。
って、こっちが移らないようにしないといけません。

大谷くんB型かぁ~大変ですね。
元気なのは見かけだけで、身体は熱でフラフラですよ、きっと。
お父さんの美味しい手料理を食べさせてあげて下さいませ~(*^▽^*)

でもそろそろ、卒業式でしょうかね??

イチゴちゃん

おはようございます〜♪
恋が叶うと良いですね。

大谷くん、喉が痛いので病院に行ったら、B型だと言われたそうです。
でも元気にしています。

おはようございます!
イチゴちゃん、叶いそうにないのね、その恋…(涙)
でも、有沢がなこさんに惹かれるのがわかりますね。私が男でも、なこさんみたいな優しい人が良いです\(^o^)/

絵は選ばれるといいなぁ~(*^▽^*)

心姫さん

部活の想い出。
ロッカーで可愛い女の子から演劇部に入りませんか?と
スカウトされたことがあります。
でもテニス部に入るからと言って断りました。
あの時、演劇部に入っていたらなぁ〜
モテていたかも知れない(@ ̄ρ ̄@)

イチゴは、有沢の思いを絵に込めた。
不思議な少年を見つめる乙女を描いた。
有沢克彦。
あなただけを想って…。
何もかも忘れ、夢中で描きあげた。

「わーっ!イチゴさん、ステキですね。」
下級生のココロが言った。

No title

こんばんは。

え~~っ!?
そんな事で キスするの~ v-361
やるなぁ~ 有沢~ v-391

No title

益々面白く複雑になってきましたね。

物語のつなぎ方が難しくなってきました。
よく考えてみますね。
文才ゼロのなこなので・・・(笑)

こんにちは~

花粉症、ツライですね~。
すっかり美術部のお話になりましたね。
学生時代の部活って特別でした。
今でも中学や高校の部活の仲間とは会います。
残念ながら女子ばかりで、恋愛ごとはありませんでしたけど・・・。
プロフィール

kantakun007

Author:kantakun007
初めまして
勘太と言います。
よろしくお願いします。
下手ですがイラストを描くのが好きです。
暖かい絵を描きたいなぁ。

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