幸せの向こう側…その3

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

日本シリーズ第三戦!
SoftBank快勝!
今日も頑張ってもらいたいです。

「幸せの向こう側…その3」

カズオはこの前の娘が気になって、練習に身が入らない!
そんなカズオを知代はじっと見つめていた。
「カズオ!何やってんだよ!」
凡ミスを繰り返すカズオにノブが声を上げる。

「あゝ、悪りい悪りい…。」
カズオは元気無く答える。

練習の休憩中、ノブが話し掛けて来た。
「お前、最近どうしちゃったんだよ?」
「何でもねーよ。」
カズオはぶっきら棒に答える。

「それより、またあの眼鏡チビ見に来ているぜ!
お前のこと好きなんじゃねーのか?」
「バカ言うな!
俺には好きな子がいるんだ!」
カズオは顔を紅くして言う。
「ひょっとして知代先生じゃ無いのか?」
ノブがそう言ってからかう。
「バカ!そんな訳ねーだろ!」

その時、知代先生と目が合ってしまった。
ヤバッ!
思わず顔が紅くなるカズオだった。

知代先生の事は、俺だけじゃ無く、バスケ部のみんなは大好きだ。
だからみんな必死でバスケの練習をしているんだ。
みんな姐御に良いところを見せようと思って張り切ったるんだ。

でも、俺はこの前の娘の事が気になっている。
もう1度逢いたい。

そう言えば、最近あの眼鏡をかけた女が良く練習を覗いているな…。
あ〜あ…。
あんな子から見られてもなぁ…。
カズオはまたこの前の娘の事を思い出していた。

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サチコは、体育館を覗いて見た。
彼が練習している。
汗が輝いてとても素敵だった。
サチコは日に日に高まる胸の鼓動を感じていた。
彼に相手にされなくても良い。
サチコはこうして遠くから見つめるだけで幸せだった。
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幸せの向こう側…その2

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転校して来たばかりのサチコ。
大きな眼鏡をかけてておさげ髪。
どう見ても田舎者丸出しのダサい女の子サチコ。
しかし眼鏡を外すととても澄んだ綺麗な瞳をしていた。

ある時、体育館のそばで元不良のカズオとぶつかった。
眼鏡が外れ、その姿を見てカズオはサチコに心を奪われる。
サチコとカズオの出逢いだった。

「幸せの向こう側…その2」

カズオは、サチコを捜していた。
あの時ぶつかったサチコに心を奪われてしまったカズオ。
しかし学校中を捜してもサチコを見つける事が出来なかった。

「あの娘は、何処に行ってしまったんだ。」

そう眼鏡をかけたサチコはまるで別人。
田舎者丸出しの冴えない女の子なのだ。

カズオは、サチコを捜す!
すぐ近くを通っているのに気が付かないカズオ。

サチコもカズオを意識していた。
あんなに男の子と近づいた事は今迄に一度もない。

近づくところか、抱きかかえられて保健室まで行ったのだ。
サチコは思い出しただけで顔から火が出るほど真っ赤になった。

学校でカズオを見かけた。
サチコの胸は高ぶる。
しかしカズオは、この前の事など忘れてしまったかにように
サチコの横をすり抜けて行ったのだ。
カズオは眼鏡をかけているサチコを
この前の美しい少女だと気が付かないのだ。

「そうよね。
私のことなんか覚えているわけ無いよね。」
サチコは哀しくカズオの姿を目で追った。
そしてカズオの事を思うだけで胸が痛むのだった。

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カズオは本の少し前までは、手の付けられない不良だった。
バスケット部に所属していたが、そこは不良達の溜まり場。
その部室はカズオ達の喫煙所と化していた。
先生達でさえ、カズオ達を恐れて近付かない。
喫煙も見て見ぬ振りだ。

そんなバスケット部に新任教師知代は、顧問として任命されたのだ。
知代は大学時代、全日本の候補に選ばれる程の実力だったが
膝の故障のため選手としての夢を諦めたのだった。
バスケットを忘れるために教師になったのにバスケット部の顧問になっちゃうなんて…。

しかし知代は美しが丘高校のバスケット部を見て愕然とした。
これがバスケ部なの?
部室からはタバコの煙が漂っている。

知代はバスケ部の部室を開け
「あなた達何をしてるの!」
部室の中からはタバコをくわえた不良達が驚き慌てている!
「わっ!ヤバイ先公だ!」

「さあ、タバコを消して、体育館に集合よ!」
知代は不良たちに言った。
「あんたは一体誰だい?」
不良の1人が言った。
「私は、新しくこのバスケ部の顧問になった原野知代よ。
知世先生と呼んでね。」
不良のバスケ部員達は、知代の魅力的な容貌に息を呑んだ。

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不良のバスケ部員達は渋々体育館に集まった。
良くこの不良どもが新任教師の指示に従った物だ。
それだけ知代は魅力的だった。

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その時だった。
不良のバスケ部員達と揉めていた隣町の不良達が乗り込んで来たのだ。
「やいやい!良くも俺らの仲間を痛めつけてくれたな!」
駅前で揉めた奴らが、仲間を引き連れて仕返しに来たの
だった。

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カズオ達も、この学校切っての暴れん坊達だったが
あまりに格が違い過ぎた。

知世の目の前でやられるカズオ達。

突然の出来事にただ佇む知世先生。
カズオ達も反撃のパンチを繰り出すが当たらない!
そしてその何倍もヤられている。

知世は我慢出来ずに、遂に叫んだ!
「あたいの大事な教え子達にこれ以上手を出すんじゃ無いよ!」
知世先生の目が光り、瞬く間に不良達をやっつけてしまった。
カズオ達は信じられない光景を目にしてしまった。
自分達でさえ、全然歯が立たない奴等をこの可愛い顔をした
新任教師の知世先生が1人でやっつけてしまうなんて…。


知世は、実はこの界隈を仕切るヤクザの大一家の
一人娘だったのである。
幼い頃から、ヤクザな大男達を相手にして来たのだ。
その辺のチンピラ如きは、赤児の手を捻るようなものだった。
しかしくれぐれもヤクザの娘と言う正体をバレないようにと
校長先生から念を押されていた。

どこかで聞いた事のある設定ですね、^_^;

この件以来、カズオ達は知世先生を姐御と呼んで慕った。
また知世の指導の元、カズオ達はメキメキ腕を
上げて行ったのである。

そんな時にカズオは、サチコと出逢った。

カズオはサチコの事が気になり、練習に身の入らない。
インターハイの予選はもうすぐ始まると言うのに…。

果たしてカズオはサチコと再会する事が出来るのだろうか?
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新連載「幸せの向こう側」



みなさん、ご訪問ありがとうございます。

新しい物語に挑戦。
田舎娘丸出しの冴えない女の子サチコ。
しかし眼鏡を外すと、実はとびっきりの美女だったのである。
そんなサチコと元不良のカズオとの純愛。
触っただけで、壊れてしまいそうなほど切ない恋。

「幸せの向こう側」

田舎から出て来たサチコは眼鏡をかけてお下げ髪。
田舎者丸出しだった。
しかしその眼鏡の奥は、澄み切った綺麗な瞳をしていたのだ。
それは誰も気付いていない。
もちろんサチコ本人もである。

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サチコは転校生。
のんびりとした田舎町から親の転勤でこの街
美しが丘高校に転入して来た。

転入して来たばかりで右も左も分からない。
そんなサチコがカズオと出会った。
サチコは図書室で本を読んでいて
すっかり遅くなってしまったある日の事だった。

カズオは元不良で学校一の暴れ者。
バスケ部に所属していたが
バスケ部とは名ばかりで、その部室は不良達の溜まり場だった。

しかし新任教師の知代によってバスケ部は生まれ変わった。
本格的に練習し全国大会を目指していたのである。
熱心な知代の指導!
また知代の魅力的な容貌もあって、不良だったカズオたち部員も
熱心にバスケットに取り組んでいた。

その日も暗くなっていたのに、体育館は明るく電気が点いていた。
バスケ部員達はインターハイに向けて猛練習していたのだ。

サチコは図書室から体育館の横を通り、校門に出ようとしていた。
その時、ドンっと何かがぶつかりサチコは倒れてしまった。
トイレに飛び出したカズオとぶつかってしまったのだ。
キャッ
サチコは声を出して倒れた。
鞄の蓋が開き教科書が散らばる!
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「あっ、悪りぃ悪りぃ~。」
カズオは、鞄を拾ってサチコに手渡した。
「大丈夫か?」
転んで眼鏡を探しているサチコ。
そのサチコの眼鏡を外した顔を見て、カズオは衝撃を受けた。
この学校にこんなに綺麗な子がいたなんて!

「おーい!カズオ~何してんだぁ~?」
体育館から他のバスケ部員が声をかける。

「悪かったな。怪我は無いか?」
カズオは優しくサチコに言った。
「あ…。はい、大丈夫です。」
そう言うサチコの膝からは血が滲んでいた。
「あ、血が出てるやないか!」
カズオはサチコを抱き抱え保健室へと連れて行ってくれた。
キャッ!
サチコはもう、恥ずかしくて恥ずかしくて…。

保健室は、誰も居なかった。
「けっ、保健の先コー居ねーのかよ!
エ~と赤チンはどれだ?」
カズオは消毒液を探している。
「いえ、もう大丈夫すから。」
そう言うサチコを無視して
消毒液を付けてくれて、ガーゼをグルグル巻に巻いてくれた。
「本当に済まんかったの。」
サチコは恥ずかしくて顔を上げられない。

そんなサチコをカズオはじっと見て、そっと顔を近づけて言った。
「本当にゴメンな…。」
カズオはサチコの美しさに見惚れていた。

じっと見つめるカズオに
サチコは恥ずかしくて
カズオを突き飛ばして走って保健室を出て行った。
足は痛かったけど、夢中で走った。

男の子とこんなに近づいたのは初めてだった。
それに抱きかかえられて、保健室に…。
思い出しただけで、サチコは顔が真っ赤になってしまった。

カズオは、走り去るサチコを呆然と見送っていた。

これがサチコとカズオの出逢いだった。

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神様がくれた野球…その後

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神様がくれた野球、感動の最終話。

病院で目覚めた遠山のその後を少しだけ

書いて見ました。

「神様がくれた野球…その後。」

僕はオールスター学園の猛攻を抑えた。

2対1の逆転勝利だ!

みんなが駆け寄って来る。

優勝だ!

念願の甲子園だ!

みんなが駆け寄って来た時、僕の身体は透け始めた。

「おい!遠山!どうしたんだ?身体が透けて来てるぞ!」

おい!おい!

その時また、ビコォーン…。ビコォーン。ビコォーン…。と

例の音が大きくなって来た。

うあぁぁぁぁあ!

周りがグニャ〜っと捩れる。

グルグル回りながら僕は意識が薄れて行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして僕は目覚めた。

ビコォーン…。ビコォーン…。ビコォーン…。

と例の音が聴こえる。

病室に心電図の音だけがこだましていた。

この音が心電図の音だと気付いたのは、随分経ってからだった。

「球児!」

誰かが僕を呼ぶ声が聞こえた。

お母さんだ!

目の前には涙で濡れたお母さんの顔があった。

ここはどこだ?

グランドは?

監督は?

何故お母さんが?

「ここは、どこ?」

何かが喉にひっかかって、声が出せない。

どうやら人工呼吸器のようだ。

お母さんが慌てて先生を呼びに行った。

「そんなバカな信じられない!」

そう言いながら、医者が駆け寄って来た。

「そんなバカな…。

脊髄が損傷して、自力では呼吸も出来ないはず!

それより目を覚ました事自体が奇跡だ!

僕は手を動かした。

「先生!球児の手が動いてます!」

お母さんが、泣きながら先生に言っている。

「おおおおっ!アンビリーバブル!

信じられない!」

僕は入学式当日、車に跳ねられて

ずっと意識不明だったそうだ。

意識が回復したとしても、ずっと植物人間状態のはずだったそうだ。

そんな僕の手が動いた。

周りは大騒ぎだ!

〜ホウホウホウ…。優勝のお祝いだぞよ〜

神様のそんな声が聴こえたような気がした。

僕は奇跡的な回復をし、念願の美しが丘高校に 通った。

早速、僕は野球部に行った。

見慣れた顔がが並んでいた。

ワタやん監督もいた。

しかしワタやん監督は、甲子園で優勝した

経験は無かった。

剛田も生きていた。

しかし身体が大きいだけで、150キロの

豪速球を投げる事は出来なかった。

PM学園などの有力校からスカウトされたことも無いし

リトルリーグで日本一になったことも無かった。

山田も長嶋らもいたが、もちろん彼らも

リトルリーグで活躍はした事はかった。

里中も新庄もいたが、彼らも全て平凡な選手だった。

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可愛いマネージャーもいた。

もちろん僕なんかに気がある訳は無い。

美しが丘高校は、平凡な1回戦突破を目標とする

普通の公立高校の弱小野球部だった。

僕はこの仲間達と高校野球を楽しむのだ。

もちろん僕も、豪速球なんて投げ…。

あれ?

ズバーンッ!

「おい!150キロは出てるぞ!」

誰かが言った。

おわり
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神様がくれた野球…最終話

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

クライマックスシリーズ。

巨人まさかの敗退。

阪神日本シリーズ進出決定!

我がSoftBankホークスは、大手をかけています。

今日、ヤフオクドームに応援に行って来ま〜す。(^O^)/

さてさて本編、山田はどうやって消える魔球を打つのか?

初めから読みたい方は、カテゴリーの「神様がくれた野球」をクリックして下さい。

「神様がくれた野球…最終話」

山田は星のフォームの違いに気付いていた。

消える魔球の独特の足を高くフォームに。

星は足を高く上げて消える魔球を投げる!

なんと!山田は頭を下げヘルメットを落とした。

ヘルメットに邪魔されホームベース前の土煙が起こらない!

球が消え切っていない!

山田は消え切っていない球を思いっきり叩いた!

カキーン!

球は外野スタンドに吸い込まれて行った!

やったー!

美しが丘高校逆転だ!

星ひゅーまは膝から崩れ落ちた。

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その後、僕はオールスター学園を抑え僕らは優勝した。

湧き上がるスタンド!

「かーちゃーん!やったでぇ〜!」

嬉しすぎて愛を叫ぶワタやん!

跳び上がって喜ぶハスミマネージャー!

喜んでいるみんなの顔が見える!

ナインたちも泣きながら駆け寄る!

剛田!やったよ!

〜ホウホウホウ〜良くやったのう〜

神様の声が聴こえた。

その時、またピコォーン…ピコォーン…ピコォーン…。と音が聴こえた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

半年前、高校入学に向かう子が車に惹かれた。

彼は野球少年だった。

中学時代はレギュラーになれず、万年補欠だったが

野球を愛していた。

高校に入っても、野球を続けると張り切っていた。

それが入学式に向かう途中…。

彼は入学式が終わったら、野球部の練習に行くつもりで

野球用具も持って来ていた。

手にはボールを握りしめて、高校野球に胸踊らせていた。

ボールを上に軽く投げキャッチしながら歩いていた。

と、ボールを取り損ない転がるボールを取りに

道に一歩踏み込んだ途端

そこに車が通った。

うわっ!

ドンッと言う音と共に彼の意識は飛んだ!

彼は病院に運ばれ、集中治療室に入れられた。

しかし彼の意識は戻らない。

医者は母親に絶望的な言葉を語った。

「残念ながら、もうお子さんが目を覚ますことは無いでしょう。

この延命装置によって辛うじて呼吸はしていますが

それも時間の問題です。

いずれそれも止まってしまうでしょう。」

医者は母親に淡々と話した。

「先生!お願いします。助けて下さい!

うちの子は、高校に入学して野球をやるのを楽しみにしていたんです。

どうか助けてやって下さい。。。ううううう。。。」

母親は泣きながら医者に訴えた。

「残念ですが…。」

医者は、ただクビを横に振るだけだった。

「おおおおううううううう。」

母親は泣き崩れた。

「神様!お願いです。

この子に野球をさせて上げて下さい。

たとえ夢の中でも構いません。

この子に思いっきり野球を…。」

〜ホウホウホウ〜了解したぞよ〜

そんな声が聴こえたような気がした。

遠山球児の意識は美しが丘高校のグランドにいた。

そこで野球の神様と名乗る老人と出会ったのだった。

遠山は神様から特殊な力を授かり、思いっきり野球を楽しんでいた。

病室ではピコォーン…ピコォーン…ピコォーン…と

心電図の音だけが鳴り響いていた。

事故以来意識が無く眠り続けている遠山。

「なんだか楽しそうな顔で眠っているわね。

きっと夢の中で、野球を楽しんでいるのね…。」

母親は悲しそうに笑って遠山の頬を撫でた。

ピコォーン…ピコォーン…ピコォーン…と心電図の音だけが

静かな部屋に響いていた。

その時、僕は目を開けた。

「球児!」

母の声が聴こえた。

終わり





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神様がくれた野球…その28

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

クライマックス第二戦、SoftBankホークス負けちゃったよ〜T_T
1点先取してたのに…。
第3戦は頑張ってもらいたいです。

「神様がくれた野球…その28」

僕は投げた。

あの世界の王貞春相手に!

僕ら美しが丘高校は激しい地区予選を戦い抜いて

遂に決勝の舞台に立った。

5回裏、先発田中が捕まり、僕はマウンドに上がった。

1アウト一、二塁だ。

僕は世界の王貞春相手にボールを投げ込む!

王は僕の球筋を見極めるかのようにフラミンゴのフォームのまま

見送る。

球は外角低めに決まった!

その時、また

ピコォーン…。ピコォーン…。

と、音が聴こえる。

僕は速球を胸元に投げ、その後決め球のチェンジアップを投げた。

王は待ち構えていたかのように、僕のチェンジアップを叩いた!

打球はセンター前に2塁ランナーのいちろうが三塁ベースを蹴ってホームに突っ込む!

新庄が矢のような速さで、バックホームに返球した!

山田がブロック!

いちろうがブロックを掻い潜り、手をホームに差し込む!

山田がタッチしに行く!

判定は!

アウト!

新庄のナイスプレイだ!

湧き上がるスタンド!

僕はこのピンチをなんとか抑えた。

「さあ、次はあの魔球を打ち込むで!

みんな頼んだで!」

ワタやん監督がみんなに発破をかける!

さあ、打順は3番長嶋だ!

長嶋が大リーグボールが投げ込まれる前の星の剛速球をセンター前に運んだ!

さあ、美しが丘高校の反撃だ!

点差はたったの1点である。

このオールスターチーム相手に大接戦だ!

ドカバン山田対星ひゅーまの夢の対決が始まる。

星ひゅーまは大空を見上げた。

昼間で見えるはずのない星を見つめていた。

父ちゃんと目指した巨人の星を…。

星の目が炎で燃え上がる。

星が足を高く上げた!

このフォームは消える魔球だ!

そう消える魔球の正体は足を高く上げて土煙を上げる!

その土煙を球が被りながら、凄い回転の父親直伝の魔送球を縦に投げ込み

ホームベース前の土煙を上げて球が消えるのである。

それで高く足を上げないといけないのだ!

山田は消える魔球を投げる時のそのフォームの違いに気付いていた!
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配球が分かっていれば、どんな球でも打てる!

しかし消える魔球!見えない球をどうやって打つんだ?

それは…。

つづく。

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神様がくれた野球…。その27

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
なんだか急に寒くなって来ましたね。

クライマックス盛り上がっていますね。
昨夜は我がSoftBankホークス
劇的なサヨナラ勝ちでした。
まさにドラマでしたね。
さて、すっかり更新をおサボりしていたこちらはどうなっているのでしょう?

あれ?
更新していないのに訪問者は増えていますね。(^^;;
では、続きを…。

「神様がくれた野球…その27」

ピコーン…。ピコーン…。ピコーン…。

また変な音が聴こえる…。

僕ら美しが丘高校は、決勝戦まで勝ち進んだ。

その決勝戦の相手は、第1シード校の全星学園。

通称オールスター学園である。

まさにその名の通り、オールスターのメンバー!

美しが丘高校は苦戦を強いられていた。

相手のピッチャーは、大リーグボール1号を投げる星ひゅーま!

ここぞって言う時に、大リーグボール1号が飛んで来てバットに当たり

内野フライになってしまうのだ。

しかし大リーグボール1号はバットにボールを当てると言うかなり

集中力を用いる球だ。

星ひゅーまにとっても、早々連投出来ない!

ワタやん監督の指示は、大リーグボール1号を投げて来る前に打てである。

新庄が星の球を打った!

今宮が送り、絶好の得点チャンスだ!

バターは長嶋!

星が投げる!

長嶋が打ちに行く!

と、その時、信じられない事が起こった!

星が投げたボールが消えたのだ!

大リーグボール2号である。
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何と言うことだ!

ついに大リーグボール2号まで飛び出してしまった!

「ゲゲゲッ!あれが子供の頃流行った大リーグボール2号!

消える魔球か!初めての見た!」

ワタやん監督は思わず興奮して叫んでしまった。

5回裏、田中がオールスター打線に捕まった!

田中のコースを突くピッチングもオールスター打線に遂に捕まってしまったのだ。

1点を先取され、なおも1アウト一、二塁。

ワタやん監督が動いた。

ピッチャー交代!

そして僕はマウンドに上がった。

バッターは世界の王貞春である。

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神様がくれた野球…その26

ピコーン…。ピコーン…。ピコーン…。

何の音だろう?

僕らは、激しい地区予選を勝ち上がり

遂に決勝戦へと駒を進めた。

相手は第1シードの全星学園、通称オールスター学園だ!

正にその名の通りオールスターが揃っている。

1番ライト いちろう。
2番セカンド 殿馬。
3番サード 腹辰徳
4番ファースト 王貞春
5番落愛
6番バース
ピッチャー 星ひゅーま

等々豪華メンバーである。

「さあ!この試合に勝って甲子園に行くぞ!」

ワタやん監督が声を上げる!

相手のピッチャーは星ひゅーま!
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美しが丘高校は、僕と田中と里中の3ピッチャーで臨む!

1番新庄が打席に入る。

うぅううううううううう〜!

試合開始のサイレンが鳴った。

星ひゅーまが剛速球を投げ込む!

ズバン!

決勝まで勝ち上がったピッチャー、流石に良い球を投げる。

そして次の瞬間僕らは、驚くことになる。

星ひゅーまが投げた球がバットに向かって飛んで来て

バットに当たり内野フライになったのだ!

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あれが噂の大リーグボール1号か!

美しが丘高校は初回三者凡退に抑えられた。

美しが丘高校の先発は田中だ。

彼は剛田タケシとの思い出があった。

今、こうしてマウンドに立てているのは剛田のお陰だった。

入部当初からエース!

その実績は全国区で数多くの強豪校から誘われていたのを

断って、この美しが丘高校に入って来た剛田タケシ。

そんなスーパースターの剛田が万年補欠だった彼を

特訓して1軍に昇格させてくれたんだ。

田中はしなやかな球の出処が分かり辛いフォームで

ボールを投げ込む!

しかしバットコントロール抜群のいちろうが難無く打ち返し

いきなりヒットで出塁。

田中はランナーを牽制して、バッターに向かって投げた。

すかさず盗塁!

キャッチャー山田が素早い送球!

しかしそれでも楽々盗塁成功!

何と言う足の速さなんだ!

そして殿馬が秘技白鳥の湖とか言って、変なポーズでバットを構えている。

田中は際どいコースに投げ込む!

あっ!意表を突くセーフティバンドだ!

三塁線ギリギリに転がる球を拾い田中がファーストに投げた。

間一髪アウトだ!

息も付けない攻撃だ。

3番腹を内野ゴロに打ち取り、ツーアウト!

そして4番王貞春を迎える。

一本足打法!フラミンゴ打法だ!

田中は、得意のフォークボールを投げた。

カキーン!

打球は放物線を描いてバックスクリーンへ

新庄がフェンスによじ登り見事キャッチ!

なんとか0点に抑えた美しが丘高校であった。

結構ヤッルなっと美しが丘ナインを見るオールスターナイン達であった。

試合は一進一退のゲーム展開で進むのである。

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神様がくれた野球…その25

隅谷高校相手に9回表、逆転されてしまった美しが丘高校!

1点差を追う9回裏、最後の攻撃!

しかし打順は、下位打線からだった。

なんとか粘ってくれ!

6番バッターの掛布がバットを振る。

イガラシのキレのあるボールにタイミングが合わない!

辛うじて当てたボールは、内野ゴロだ!

しかし9回裏!荒れたグランドでイレギュラーして内安打となった。

やった!

ノーアウトのランナーが出た!

しかし後続がイガラシの上手いピッチングにやられ2アウト1塁となってしまった。

悔しいが、後1人でゲームセット!

しかもバッターは9番バッター。

そこに1人の男が現れた!

剛田タケシだ!

「お前、病院じゃなかったのか?」

みんな信じられない顔をしていた。

「ああ、もう大丈夫だ。みんな心配かけたな。」

「監督!僕を代打で出して下さい。」

ワタやんは、剛田の目を見て

「分かった!」

と言って剛田を代打で送り出した。

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久しぶりのグランドに、剛田は大きく息を吸って打席に立った。

それは一瞬だった。

イガラシの速球を見事に打ち返し、打球はバックスクリーンに

吸い込まれて行った。

美しが丘高校逆転サヨナラだ!

剛田はゆっくりダイヤモンドを一周した。

崩れ落ちるイガラシにキャプテンの谷口が労いの言葉をかける。

美しが丘スタンドは興奮の渦だった。

しかし試合終了の整列の時、剛田の姿は無かった。

ホームランを打ってベンチに戻り、みんなから祝福されている時

みんなの目の前で、剛田は身体がスーッと消えてしまった。

「おい、剛田!お前、身体が透けて行っているぞ!」

おおおおっ

剛田はちょっと悲しそうな顔をして

「みんな、ありがとう。

楽しかったよ…。」

と言いかけて消えて行ってしまった。

僕らはただ呆然としているだけだった。

みんなは信じられない。

剛田は、9回裏が始まる時刻に息を引き取ったそうだ。

それじゃ、剛田は…。

僕らは剛田のおかげで、勝ち進む事が出来たんだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

美しが丘高校が隅谷高校に逆転されていた頃

剛田は、短い命を終えようとしていた。

「ああ…。もう一度みんなと野球がしたかったなぁ…。」

剛田の頬を一雫の涙が零れた。

〜お前の最後の望み叶えて上げよう〜

耳元でそう言うの声が聴こえた。

「誰なんだ…?」

剛田は、声のする方をぼんやり見つめた。

そこには黒いマントに杖を就いた男が立っていた。

「君は誰だい?」

〜ふふふ…。俺様は死神だ。お前の魂を迎えに来た。〜

「そうか…。僕は死んじゃうのか…。」

〜ふふふ…。最後にお前の望みを叶えて上げよう〜

「ええ?どう言うこと?」

剛田は、気が付くと、ユニホームを着て、美しが丘高校のベンチにいた。

「お前、病院じゃないのか?」

新庄が僕の顔を見てビックリして言った。

「ああ、もう大丈夫だ!心配かけてゴメン。

監督、僕を代打で出して下さい!」

ワタやん監督は、僕をじっと見つめ

「分かった。」と言って僕を代打で出してくれた。

久しぶりのグランド!

僕は大きく息を吸った。

〜お前の最期の望みだ!思いっきりやるが良い〜

死神の声が聴こえた。

僕は、来た球を思いっきり叩いた!

打球はバックスクリーンに消えて行った。

最期にみんなと野球が出来て、もう思い残す事は無いよ。

僕はダイヤモンドを周りながら、そう思った。

ベンチに戻り、みんなから祝福されている時に…。

〜じゃ行こうか…。〜

死神が言った。

「剛田!お前身体が透けているぞ!」

部員がみんな僕の方を見る。

「みんな、ありがとう!

みんなと野球が出来て、楽しかったよ…。」

そう言って、剛田の身体は消えて行った。

剛田は、死神と共に天国へと旅立って行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


美しが丘高校は準々決勝、準決勝と勝ち上がった。

ついに美しが丘高校は決勝戦を迎える事になった。


僕らは剛田の祭壇にお参りに行った。

そして剛田が打ったサヨナラホームランのボールを

剛田の祭壇にお供えした。

「剛田!ついに決勝戦だ。

ここまで来れたのは、お前のおかげだ。

剛田、天国でこれからも見守っていてくれ。

お前はいつまでも俺らのチームメイトだ!」

〜ありがとう〜

ふと剛田の声が聴こえたような気がした。


いよいよ僕らは決勝戦を迎えるのである。




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神様がくれた野球…その24

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

ホークスも苦しみながら、最終戦で優勝を決めてくれました。

クライマックスも勝ち上がって日本シリーズに進出して欲しいですね。

初めから読んでみたいと思われる方はコチラから→「神様がくれた野球

「神様がくれた野球…その24」

9回表、僕は隅谷高校の反撃にあっていた。

ノーアウト2塁・1塁から、キャプテン谷口のヒットで1点を返され

ファーストランナーのイガラシはホームでタッチアウト。

同点はまぬがれた物の1アウト2塁。

そして代打右門豊作が出て来たのだった。

右門豊作!

知る人ぞ知る!

巨人の星のライバル、左門豊作のなんちゃって版だ!

ドッシリと構える右門!

その後には、貧しい兄妹達の姿が映る!

僕は配球を散らし右門をツーストライクと追い込んだ!

そして渾身の力を込めて速球を投げ込んだ!

狙いすましたように打ちに行く右門!

僕の剛速球に右門のバットが折れる!

打球はボテボテの内野ゴロ。

やったー!打ち取った。

その時、危ない!と声が聴こえた!

折れたバットが僕の方に飛んで来たのだ!

僕は思わず空手チョップで飛んで来た折れたバットを叩き落とした!

僕は右門豊作を打ち取ったものの、親指の爪は割れてしまったのだ。

そしてまたもや続く代打!

花型みつる!

前髪を大きく顔の前に出した天才バッターである。

僕は血染めの球を投げた!


20141005070728e28.jpg


花型は、その球を意図も簡単にレストスタンドに叩き込んだ!

9回表、隅谷高校逆転だ!

僕は膝から崩れ落ちた。

僕はマウンドを降りた。

その後、田中が抑え、僕らは9回裏の攻撃に全てを託す。

9回裏、4対5と1点を追う美しが丘高校!

ワタやんは、花型のところで、ピッチャーを変えなかった事を

後悔していた。

しかし最後になって、飛んでも無い選手が出てくる物である。

9回裏、〜ピッチャーの交代をお知らせいたします。〜

まさか星飛雄馬とか出てこないだろうな?

ピッチャーは、谷口からイガラシに変わった。

イガラシは、威力のある良い球を投げるが、球質が軽いのが

欠点だった。

頼む!イガラシの球を打ち崩してくれ!

僕は祈った。

美しが丘高校は、逆転出来るのだろうか?

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