絵手紙列車 その2

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪
花粉症に悩まされている勘太です。

謎の紳士の話から、なこの美術部の話へと話がそれて行っています。
さてさてどう言う展開になるのでしょう?



なこは部室に戻り辛く、もう日が傾いてしまっていた。
校舎には誰もいなくなってしまっている。
「あ〜あ。。。気が重いなぁ。
憧れの部長さんにあんな事言われるなんてショックだわ。
もう、部室には戻りたくないなぁ。」
仕方なくトボトボと部室に戻ると
部室の前に部長がいた。
なこは部長の顔を見ると、何故か涙が出て来た。
「部長、ごめんなさい。
私はただ絵が好きなだけで、美術部に入っていました。
もう、辞めます。」
「待て!お前には才能がある!
もっと真剣に絵に取り組んで欲しいんだ!
才能があるのに、情熱を傾けないお前に、つい酷い言い方をしてしまった。
すまない。」
「ぶ、部長さん。。。」
誰もいない校舎。
ふたりは引きつけられるように寄り添い
口ずけをかわした。

部長の凛とした鋭い描写の絵となこの暖かい絵。
2人の絵は美術部の中でも際立っていた。

「なこ、今度の二科展、応募して見ないか?」
部長がパンフレットを持ってなこに話しかけて来た。
「え?私なんか入選するはずないわ。」
「そんな事ないよ。一緒に応募しよう。」
頬を赤らめるなこ。

「ふん!いい気なもんだわ!まるで恋人気取りね。
あんな子の絵のどこが良いって言うのよ?」
面白くないのは副部長のイチゴだった。
密かに部長の有沢に憧れ、部長・副部長の公認のカップルのはずだった。
ところがなこが入部してからは、有沢はイチゴにあまり近づかなくなっていた。


イチゴは絵を描くのが好きな女の子だった。
本当は絵の専門の美術学校に行きたかったのだけど、親の反対により
この進学校入学した。
イチゴはつまらなかった。
周りの子は勉強勉強って言う感じで面白みがない。
イチゴは美術部に入った。
そこで有沢に出会った。
どことなくツンとしていて神秘的な目。
そして彼の描く絵を見た時の衝撃は忘れない。
大胆な構図に胸を貫くような鋭さ、イチゴは有沢のことで頭がいっぱいになった。
「素敵な絵を描くのね。
私はイチゴって言うの、よろしくね。」
イチゴは思い切って、有沢に声をかけた。
もう心臓が飛び出るほどの緊張である。
「え?なに?ああ、よろしく。」

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有沢の返事はぶっきら棒だったが、イチゴは嬉しかった。
それからイチゴは有沢にベッタリだった。
押し掛け女房っと言った感じだった。
有沢は嫌がる訳でもなく、優しくイチゴに接してくれた。
つまらなかった学園生活がとても楽しいものになった。
3年生になった時、有沢は部長、イチゴは副部長に選ばれた。
これでまた有沢と親密になれると思った時に
なこが入部して来た。
有沢の態度が変わった。
有沢が見つめる先にはいつもなこがいた。
イチゴは嫉妬した。
なに?あの新入生!
イチゴは焦った。
なこに有沢を取られるのではないかと…。


有沢の父親は日本でも有名な画家だった。
しかし母親と有沢を残して、別の女のところへ行ってしまった。
有沢は父親を憎んでいた。
いつか父を追い越して見返してやると
その執念でいっぱいだった。
有沢は憎しみをキャンパスにぶつけた!
鋭く激しい構図もその現れかもしれない。
しかし、なこの絵を見たとき有沢は衝撃を受けた。
自分の憎しみだけの
自分の絵には無い優しさがあった。
それと同時に幸せそうに絵を描いているなこに何故か怒りが込み上げてきた。
自分には無い絵を描くなこに嫉妬していたのかも知れない。
気が付くと、なこに酷い言葉を浴びせていた。
これほど我を忘れたのは初めてだった。
なこは泣きながら飛び出して行った。
みんなの視線が有沢に突き刺さる。

有沢の心の中はなこのことばかり考えていた。
なこは部活が終わる時間になっても戻って来なかった。
あのまま家に帰ってしまったのかな?
しかし学校の道具はそのままだった。
みんなが帰った後も有沢はなこを待った。
部室を出て、外を見渡した時になこの姿があった。
「部長、ごめんなさい。。。」
有沢の目に涙が浮かんだ。
有沢はなこを抱きしめた。
そして口ずけをかわした。

イチゴは部活が終わり帰る振りをして有沢を待っていた。
いくら待っても出て来ない有沢。
知らないうちにもう帰ってしまったのかな?
と部室に戻ると、なこと口ずけをかわしている有沢を見てしまった。
イチゴは泣いた。
泣いても泣いても涙が溢れ出てきた。


美術部では毎年二科展に応募していた。
部員の優秀な作品が選ばれて応募作品が決められた。
去年、有沢はただ1人佳作に選ばれていた。
みんな応募作品に選ばれようと頑張っている。
なこも有沢に勧められて応募作品に挑戦することにした。

二科展って何を描けば良いんだろう?
「心にの感じるまま。素直な気持ちで描けば良いんだよ。」
有沢が優しく声をかけてくれた。
「ありがとう。」
なこは部長の優しさが嬉しかった。

イチゴは2人のやりとりが気になって気になって仕方なかった。
イチゴは二科展の応募作品に選ばれて、有沢の目を自分に向けようと思った。
2人の事が気になりながらも、イチゴは作品に集中した。
イチゴは有沢がまたこっちを向いてくれる事だけを思って描いた。

そして二科展に応募する絵が決まる日が来た。

イチゴの絵は選ばれるのであろうか?
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絵手紙列車

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
久しぶりに物語を書いて見ました。


なこは列車に乗っていた。
夢が詰まった絵手紙列車。
そこの乗客はみんな幸せそう。
「あなたも絵が好きなんですか?」
振り返ると1人の紳士が声をかけてきた。
ちょっと不思議な感じの紳士。
でも、何処と無く懐かしい感じがする紳士だった。
「ええ、あら?何処かでお会いしたことあります?」
思わずなこは聞いてみた。
「いいえ、これは失礼致しました。わたくし戸山と言います。戸山和夫。」
何故だろう?なこはこの紳士に懐かしさを覚えずにいられなかった。
「実は私もこの絵手紙にエントリーしているんですけど、どこにあるのかしら?」
「ほう、この中に貴女の絵手紙もあるのですか?それは素晴らしい!」
「あら、嫌ですわ。私のは絵は拙くて見られたら恥ずかしいです。」
なこは言ったあと後悔していた。
紳士はそんななこを微笑ましく見ていた。
「おっ、この作品は素晴らしいですね。」
紳士はなこの作品を指して言った。
「やっぱり私の事をご存知なんですね?」
なこは紳士に向かって聞いてみた。
いくらなんでも不自然過ぎる!
素晴らしい作品の中で自分の作品がそんなに光ってるとは到底思えなかった。
「ふふふ…。やっぱりバレてしまいましたか?
信じてもらえないかも知れませんが、実は私は貴女の未来の夫。
結婚相手なのです。未来から貴女に会いに来ました。」
思いもかけない言葉になこは呆然とした。

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「ええっ?冗談でも笑えないです。」
「そうですね。私が貴女に出会うのは、もっとずっと後の事ですからね。」
「何を言っているのです?」と言いかけた時には
もう紳士はいなくなっていた。
「あれ?どこに行ってしまわれたのかしら?」
その後、なこは紳士を捜したけど、列車の中で彼を見かけることは無かった。

なこは小さい時から絵を描くのが好きだった。
落書き帳には、なこが描いたお人形さんで溢れていた。
「なこは本当に絵が好きなんだねぇ。」
お母さんが絵を描いているなこに向かって言った。
「絵を描いている時は大人しくしてくれるから助かるけどさ。」
なこは絵を書いている時は幸せな気分になる。
気が付くと、優しそうなおじさんがニコニコしながらこっちを見ていた。
「お嬢ちゃん、絵が上手なんだね。絵を描くのは好きかい?」
「うん、大好き!」
「そう、大きくなっても描き続けるんだよ。」
「うん。ずっと描くよ。だって、なこ絵を描くの好きなんだもん!」

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ニコニコしてなこが答えると、おじさんはもういなくなっていた。
「あれ?どこに行っちゃったんだろう?」


なこは高校に進学した。
部活は美術部に入った。
絵を描くのは好きだったけど、高校の美術部は色々ジャンルがあって
好きで描くと言うレベルではなかった。
その中で、部長の絵はなこの心を捉えた。
鋭角な線をひく。
なんて鋭い絵を描く人なのだろう?
線の一つ一つが凛としていた。
でも、新入生と部長、気安く話しかけれる間柄ではなかった。

ある日、部長がなこの絵を見て言った。
「君の絵には魂がこもっていない。」
え?なに?どう言う事?
「ただ絵が好きだから描くと言うのなら家で描いてくれ。」
なこはショックだった。
確かに好きだから描いている。
それ以上の思いは何もない!
それが何故いけないの?
「そんななまっちょろい絵を見ると虫酸が走るんだ!」
「そんな…。酷い!あんまりだわ!」
なこは泣きながら部室を飛び出した。

何も考えず部室から飛び出したなこ。
校舎の陰で泣いていると
そこに微笑んでいる紳士がいた。
「自分を…。人の言葉に惑わされず、自分を信じて自分の思う
絵を描きなさい。貴女の絵は素晴らしいです。自信を持って!」
なこは顔を上げるともう、その紳士の姿は無かった。


未来の夫だと名乗る不思議な紳士。

幼い頃に現れた紳士と同一人物なにだろうか?
紳士の謎が解き明かされる。
彼は一体誰なのだ?

つづく

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母の退院

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

今日、母が退院する。
81歳の母。
糖尿病を患い、また心臓のバイパス手術も十数年前に受けています。
血管もボロボロで心臓の働きも良くない。
もう治ることもない。
病院も退院したと思ったらまた入院の繰り返し。
数ヶ月前から施設に入所していますが、施設にいる時間より
入院している方が多い感じです。
取り敢えず、症状も落ち着いているし、病院も治療することが無いと言う事で
本日退院となりました。

入院中も良く喋る母。
いつからこんなにおしゃべりになったのだろう?

十数年前心不全になり救急車で病院に運ばれて危篤状態に。
その時、喉を切開し人工呼吸器を装着され
薬でずっと眠らされていました。
そのまま亡くなるかも知れませんと医者からも言われた。
その時に夢を見たそうです。
亡くなったお婆さんとか出て来て、まだこっちに来たらいかんと言われたと。
それから急回復しました。
そう言う事って本当にあるんですね。

そして暫くは夢と現実がゴチャゴチャになっていたようです。
親戚の叔母さんのうちにお世話になったからお礼しておいてくれとか
お寺から出て行ってくれと言われたから、お寺を変わるとか。
お寺に確認しに行ったけど、もちろんそんな事実はありませんでした。

そして状態が良いから、今しか手術のチャンスは無いと
バイパス手術を受けました。
手術は成功。

人工呼吸器の喉の傷もふさがり話せるようになりました。
それからです、良く喋るようになったのは。
それが十数年前の事です。

そして今日
いつ心臓が止まってもおかしく無い状態と言われながらの退院です。
あとどれくらい生きられるか分かりません。

有意義な残りの人生を過ごしてもらいたいものです。

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スキージャンプ女子!

みなさん、ご訪問ありがとうございます!
今大会のオリンピックで1番期待していた女子のスキージャンプを見ました。
期待の高橋沙羅ちゃん!

実力があるからっと言って、けして結果に反映されない
そう思いつつもドキドキしながらテレビを見ていました。

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1回目3位につけています。
充分逆転のチャンスあり!
しかし2回目も伸びないまま結局4位!

ガッカリしてしまいました。
なかなか結果を残すのは難しいです。

でも、これからも頑張って欲しいです。
今回は残念でしたが、これからも応援して行きたいと思います。

なかなか思うようには行かないものですね。

頑張れ!沙羅ちゃん!

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沙羅ちゃん、頑張れ!
ずっと応援してるよ! by 勘太
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お絵描きタイム

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

昨日はお休みでした。
な〜んもしないで、一日中コタツでゴロゴロしてしまいました。。σ(^_^;)

新しい物語も思い浮かばないので
休憩にイラストを描いてみました。

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不良少年の恋 最終章

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
不良少年の恋もいよいよ最終章


芝山は極悪高校に着いた。
窓ガラスは割られ、元々殺風景で索漠としていたが
なお荒れ果てて見えた。

ノビ山〜!ノビ山〜!
芝山は呼んだ!
あっ芝山さん、こっちです。
おお、芝山…。
お前まで巻き込んじまって、すまねえ。
しかし酷いヤラレようだな。
ところでどいつだ?
クソ転校生って言うのは?

ホーホホホ!
ノビ山〜!
観念して私の下につきなさい!
いつの間にか芝山達は囲まれてしまっていた。
クソっ!
あいつが転校生達のボス、有沢だ!
オカマみたいな喋り方だがメチャ強いぞ!

任せとけ!
芝山は前に出た。
元々の極悪高校の奴らは芝山の強さを知っていたので
サーッと引いて、有沢と転校生だけが残った!
ん?どういうことなの!
さあ俺が悪の転校生を退治してやるぜ!
かかって来な!
ふふふ…。生意気なのね。
ファ〜!
有沢が
奇声を発すると、まわりが薄暗くなった。
有沢の身体が光だし、芝山の身体が動かない!

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何だ!
どうしちまったんだ!
身体が…。
そこに有沢が襲いかかる!
グワッ
芝山、絶体絶命のピンチだ!



ホーホホホ
どうしたのです?
威勢良く飛び出してきた割には、全然大した事ありませんね。

クソ…。
どうしたと言うんだ?
全然身体が動かない!
その時、とん子達が乗り込んで来た。

芝山さーん!
大丈夫?
と、とん子!

とん子さん、なんだか芝山さん様子が変ですね。
まるで催眠術にかかっているようだわ。
どうすれば良いの?
オッパイを見せて上げるとかは?
ゴンッ!
サブちゃん!バカなこと言わないで!

芝山さん!
私を見て!
あなたは催眠術にかかってるのよ!
私を信じて!
あなたの身体は動くわ!
今まで以上に力強く!
あなたの拳には、仲間みんなの想いがこもっているのよ!
その時、強い風が吹きとん子のスカートがめくり上がった!

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グオォォォォおおおお!

芝山の身体が雄叫びと共に動き出した。
そして有沢の顔面を貫いた!

さあ、勝負はこれからだ!
有沢!かかって来い!

有沢のパンチが芝山を襲う!
ダメだ!
お前のパンチには魂がこもっていない!
俺の拳には仲間達の強い絆が宿っているんだ!
俺には仲間がいる!
お前のように、力で押さえつけて従わしている部下じゃない!

お前たちも思い出せ!
ノビ山と過ごした日の事を
こんな奴の力に屈して良いのか?
ノビ山は傷つきながらも、お前達の為に戦っているんだ!
そのお前達がこんな奴の力に屈してどうするんだ!
目を覚ませ!

ガハハハハ〜!
無駄だ!無駄だ!
こいつらは俺には歯向かうことは出来ない!

そうだった。
すまなかったノビ山さん!
ひとり、また1人とノビ山の方へ戻って行った。
そして気が付くと全員がノビ山の元へ戻って来た。

クソー!お前達!
どうなるか分かっているだろうな!

仲間とは、絆とはそう言う物なんだ。
さあ来い!お前を宇宙の彼方までぶっ飛ばしてやる!

許さない!
キェーッ!
うりゃぁぁぁぁ!
ドンッ!
勝負は決まった。
有沢は崩れ落ちるように倒れた。

うおおおおお〜♪
みんなが歓声を上げた!

芝山は、仲間の為に闘う事の素晴らしさを実感した。
俺もちょっと前まではこいつと同じだった。
自分の事しか考えていなかった。
しかし今は違う!
仲間がいる!

芝山の周りには、みんなが集まって来た。

有沢たち転校生はすごすごと逃げて行った。

芝山、今回は世話になったな。
ひとつ借りが出来たぜ。
何を言っているんだ?
もう俺たちは仲間だ。
貸し借りなんて、無いんだよ!
ふふふ。。。お前は変わったな。
ああ、お前もな。
ははははは〜。

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じゃ、またな。
とん子、帰ろうか?
うん。

とん子は芝山のバイクの後に乗った。
しっかり捕まっていろよ!
うん!
芝山ととん子のバイクは夕日に向かって走り出した。

待って下さいよ〜♪
サブたちも後を追いかけて行った。

ノビ山達は笑いながら、それを見送った。

終わり

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不良少年の恋 その4

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
この不良少年の恋も思わぬ長編になってしまいました。
さてさて、とん子と芝山にどんな事が起きるのでしょうか?

とん子は幸せだった。
わずかな期間にとん子を取り巻く環境は変わった。
不良グループと恐れられた中に自分がいる。
不思議な感じだった。
そして芝山は優しく接してくれたし、他の仲間も慕ってくれる。
特にイチゴとは仲良くなった。

イチゴと街にショッピングに出かけた。
スケバンのヤンキー姉ちゃんのイチゴと優等生のとん子。
誰が見ても不思議な感じである。
イチゴの表情が変わった。
ヤバイ!
極悪高校の奴らだ!
イチゴは身構えた。
しかしイチゴはこの後、驚き信じられない光景を見るのであった。
ええー?
何と極悪高校の連中がとん子に挨拶しているではないか!

とん子さん、ご無沙汰しおりやす。
お元気でやんすか?
ええ、みんなも元気にしいる?
そのうち遊びに行くからね。
え?絶対すよ!
ノビ山さんにも伝えとっくす。
イチゴは信じられなかった。
この大人しそうなとん子に極悪高校の奴らが頭を下げてる!
とん子、あんた一体何物?
うふっ

芝山は今まで荒んでいた気持ちが消えている自分に驚いている。
今まで何でもかんでも、力で押さえ込んできた。
しかしとん子が現れてからは、仲間内にも絆っと呼べる信頼関係が
生まれて来ている。
確かに今までとは変わった。
今まで、何かに腹を立てていた。
見えない何かに押し潰されそうな気がして、辺り構わず
殴り付けて鬱憤を晴らしていた。

その後芝山に思いもよらぬ出来事が襲う!
それは一瞬だった。
駅の繁華街を歩いている時、背中に激痛が走った。
グウッ
振り返ると、前に殴り付けたチンピラがナイフを持って
芝山の脇腹を刺していた。
芝山はチンピラを思いっきり殴り付けた!
しかし力が入らず、そのまま倒れこんだ。
みるみる鮮血が溢れ出した。
薄れ行く記憶の中で、とん子の顔が浮かんだ。
とん子…。

大変だ!芝山さんが刺された!
サブが走って、知らせに来た。
ええー?
とん子は目に前が真っ暗になった。
そ、そんな芝山さんが…。

とん子は病院に駆け付けた!
芝山さん!
無事でいて!
泣きながら総合病院に駆けつけ!
芝山の病室は?

あっ!
芝山さん!
無事だったの?
“ああ、心配かけっちまったなぁ〜。″
芝山は優しく笑った。
良かった、
心配したんだから…。
とん子は本当にホッとして、全身の力が抜けるのを感じた。
芝山の胸によりそうとん子に
笑っている芝山がスーッと消えて行った。。。
芝山さんっ?

病室には、顔に布を被せられた芝山がベットに横たわっていた。
お兄ーちゃん!お兄ーちゃん!
妹のココロが芝山に被さって泣いている。
そ、そんな…。
芝山さん…?

“とん子…。俺はここにいるよ。″
え?
振り向くと芝山が立っていた。
ええ?
どういうこと?
“どうやら俺は死んじまったらしい。みんな俺が見えないし
触っても、通り抜けてしまうんだ。″
“って、とん子には、俺が見えるのか?″
ええ…。
じゃ、あなたは幽霊になってしまったの?

壁に向かって1人でしゃべっているとん子を見て
みんなは、可哀想にショックで意識が混乱しているんだと思った。

ココロは芝山に抱きついて泣きじゃくっている。
お兄ちゃん!お兄ちゃん!
死んじゃ嫌だ!
死なないで!死なないで!

芝山さん!
戻るのよ!
さあ、自分の身体に戻って!
まだあなたは死んじゃいけないわ!
さあ、早く!
今ならまだ間に合うわ!

芝山は恐る恐る自分の身体に重なって行く…。
すると芝山の身体が青白く光だした。
芝山は自分の身体と一体化した。
芝山は、無事蘇る事が出来るのだろうか?

芝山の指がピックピックと動き出した。
お、お兄ちゃん!
芝山の身体が少しずつ動き出した。
お兄ちゃん?
生きてる!生き返ってるよ!
そ、そんな信じられない!
担当医も看護師達も驚いている。

ううう。。。
ここは何処だ?
お兄ちゃん!
ここは病院だよ!
お兄ちゃん、今まで死んでいたんだよ!
え?
そうか。。俺はチンピラに刺されて
その後…。
芝山は、幽霊になっていた時の記憶は無くなっているようだった。

ココロちゃん、良かったね。
うん!
ココロは泣きながら笑った。
本当に良かった。
とん子も涙が止まらなかった。

芝山の傷は驚異的な速さで回復して行った。
全く君には驚かされる事ばかりだ!
これからは生まれ変わったつもりで頑張りなさい。
担当医が芝山に言った。
先生、ありがとうございました。
こうして芝山は退院した。
両脇にはとん子とココロが芝山に寄り添っていた。
そして病院を出るとそこには大勢の仲間達が芝山の退院を祝いに駆けつけていた。
お前達…。
よ〜!死に損ない!
極悪高校のノビ山達も祝いに来ていた。
みんな〜ありがとう!


とん子は芝山に聞いた。
ねえ?
本当に蘇る前の事は覚えていないの?
うん。ただ。。。
なんだか夢を見ていたような…?
天使が現れて、まだ死ぬのは早い!
早く戻りなさいと言われて…。
気が付くと病院のベットの上だった。
そう?
天使が…?
とん子はニコニコして、機嫌良さそうだった。^ ^

芝山は退院して、すっかり体力も快復していた。
何だか刺される前より、グンと力が増したような気がするよ。
芝山は力コブを作って、とん子に見せた。
でも、喧嘩に使っちゃダメよ。
もちろんさ!分かってるよ。
じゃ、約束ね♪

その時、芝山さん!
助けてくれ!
極悪高校のノビ山の手下だった。
た、助けてくれ。。。ノビ山さんがやられた。
何?あのノビ山が?
どうしたんだ!

極悪高校に転校生数人やって来て、この極悪高校を乗っ取るとほざきやがった。
むろんノビ山さんが黙っている訳は無く
俺たちは闘った!
奴らはメチャメチャ強くて、ノビ山さんがやられ、ナンバー2のガブさんまで
ヤラレっちまった。
めぼしい奴らはみんな病院送りだ。
それでもノビ山さんは奴らに従わず、傷だらけになりながら
奴らと戦っている。
もう3分の2は奴らに征圧されてしまった。
奴らは極悪高校を征圧した後、周りの高校も征圧に乗り出すつもりだ。
もう、頼れるのは、あんたしかいない。
頼む!ノビ山さんを助けてやってくれ!
わかった!
心配するな!
とん子! すまない。お前との約束は守れない!
芝山さーん!
芝山はとん子を残し、1人で極悪高校へ向かった。

サブちゃん!
みんなを集めて!
おう!
とん子達は芝山を追って極悪高校へ向かった。

芝山と極悪転校生との闘い!
壮絶な闘いが始まる。

今までだだの敵でしかなかったノビ山のために立ち上がる芝山!
これまで誰かのために闘う事など無かった。
確かに芝山は変わった!

極悪高校は芝山が思っていた以上に変わり果てていた。
芝山はノビ山達を救えるのか?
極悪転校生との闘いは?

続く
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イラストタイムだよ〜♪

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
ちょっと息抜きにイラストを描いて見ました。
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みんな〜♪集まれ〜♪
なになに?

なんの話をしているんでしょうね?^ ^

もうすぐりょうちゃんの誕生日らしいぞ!
お祝いしないと大変な事になるぞ!
えー?
そりゃ大変だ〜!

りょうちゃんの誕生日は3月1日だよ〜ん♪
その前にcm8さんが2月8日で、yumeさんが2月21日だよ〜ん♪

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不良少年の恋 その3

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
芝山との交際がバレ、芝山は停学!
とん子を見る周りの目も変わってしまった。
この後どう言う展開になっていくのでしょう。

とん子は学校に行っても、みんな怖がって
近寄って来なかった。
あの不良達でさえ、トン子を見かけると挨拶してきた。
チワース
まるで極道の妻と言う感じだった。
とん子さん、カバン持ちましょうか?
サブちゃん、ありがとう。
でも大丈夫よ。
とん子は初めは怖がっていたが話してみると
みんな良い子達だった。
とん子さん、とん子さんって
とん子は不良達のアイドル的存在になっていた。
サブちゃん、怪我してるわ!
またケンカしたの?
ハイ、テープ貼って上げるわね。
とん子さん、嬉しいっす。
ははははバカね。

芝山くん、停学はいつ解けるのかしら?
一週間の停学だから、来週からは出て来れますよ。
早く会いたいなぁ…。

とん子、お前最近不良達と付き合っているそうだな。
いえ、そんな事はありません。
学校の教頭からワシのところに電話が入ったんだぞ!
ワシの顔に泥を塗る気か!
とん子の父は市議会議員を勤めていた。
家も先祖代々の地主で裕福な環境だった。

とん子と芝山の噂を聞いて面白くないのが
スケ番イチゴだった。
イチゴは自分は芝山の彼女と思い込んでいた。
私の芝山に手を出すとは
許せない!
イチゴはスケバングループに声をかけた。
とん子はスケバングループに呼び出され、取り囲まれた。
おい!とん子!
私の芝山に手を出すとは、良い度胸してるね!
芝山はあたいの男なんだよ!
そ、そんな…。手を出すだなんて…。

その時、隣町の高校の不良グループが攻めて来た。
バイクで校舎を走り回る!
パラピラーパラピラ〜♪
ハハハハ!
芝山はいないんだってなー!
今までの仕返しさせて貰うぜ!
グランドを数十台のバイクが走り回る!
きゃー!
とん子を取り囲んでいたイチゴたちは逃げ回る!
クソー!
好き勝手な事されてたまるか!
サブたち芝山グループもグランドに飛び出して来た!
大乱闘になった!
しかし芝山のいないのを見計らって、用意周到に武装して来た
連中にサブたちは なす術もなくやられた。
奴らはイチゴ達、スケバングループにも攻撃し始めた!
オウオウオウ!
芝山の彼女をさらって行くぜ!
奴らはイチゴをさらおうとした!
イチゴさん!危ない!
とん子…。
お前…。
きゃー!
なんと!とん子はイチゴを助けるため
奴らに連れて行かれた。

とん子さーん!
サブの声がこだました!

芝山さーん!
大変だ!
と、とん子さんが極悪高校の奴らに連れて行かれた!
サブは芝山の元へ駆け付けた。
なに!
芝山はバイクを飛ばし、ひとり極悪高校へ駆け付けた。
とん子は無事なのか?
奴らは何を仕出かすか分からない、まさに極悪非道の奴らだった。
卒業生の大半が任侠の世界へ入って行くような高校なのである。
とん子さん!
無事でいてくれ!
芝山はバイクを停め、壁を登って高校へ侵入した。
奴らは体育館の裏にある、今は使われていない古い武道館をたまに場にしていた。
芝山は奴らに見つからないように、武道館を覗いて見た。
なんとそこには、とん子が奴らと楽しそう話をしていた。
何ということだ!
あの極悪非道の奴らが、とん子を取り囲んで話をしていた。
それでね。その先生ったらね。
えー!その先公どうしたんすか?
わーハハハハ!
そりゃ面白い!
その時だった!
あっ!芝山!
芝山は見つかった!
しかし乗り込んで来た芝山もなんだか拍子抜けしていた。
おー!芝山じゃないか?
どうしたんだ?
極悪非道の奴らもすっかり戦闘意識を削がれていた。

彼女を返してもらう!
そうは行かないぜ!

何言ってんのよ!
また来るからね。
そうすか?また是非来てくださいね。
約束ですよ。
うん、じゃまたね。

芝山はとん子を見た。
何と言う人なんだ!
この県下ナンバーワンの悪の奴らを手懐けている。
芝山はバイクにとん子を乗せた。
極悪非道の奴らが見送りに来ている。
じゃ、みんなまたね〜♪
芝山はバイクを飛ばした。

あなたは魔法でも使えるのですか?
え?
そんな訳無いじゃない!
そう言えば、サブや他の連中もとん子に参っているようだし
この俺だってそうだ!
この人には、みんなを引き付ける何かがあるのだ!

学校に戻るとみんなが集まっていた。
あのイチゴまでもが、とん子さん!
大丈夫だった?
うん、ありがとう!
芝山くんが来てくれたの。
流石芝山さんですね。
俺たち手も足も出なかったのに…。


とん子は極悪高校の古い武道館へと連れ込まれた。
私ここで犯されちゃうの?
みんなに廻されちゃうの?
そんなの嫌!
イヒヒヒヒ〜♪
良いネーチャンじゃのう!
極悪非道の頭のノビ山がとん子に顔を近づけて言った。
ノビ山の口臭がかかる。
イーヒヒヒ。
ノビ山は好物のピーナツを口に含んだ。
と、その時ノビ山の顔色が変わった。
見る見る青ざめて行く!
手下の奴らはオドオドするばかり。。。
ノビ山さん!
どうしたんですか?
真っ青になって倒れこんだ!
お前!何かしたのか!
これはピーナツを喉に詰まらせたのだ!
とん子は素早く動いた!
ノビ山を羽交い締めにして
そしてみぞおちを力一杯締め付けた!
何度も!何度も!
グウッとともにノビ山の口からピーナツが飛び出した。
グハァー!
ノビ山は息を吹き返した。
おおっ!
とん子は医学の知識がある訳では無かった!
たまたま前日見ていた映画に同じようなシーンがあっただけなのだ。
まさか本当に上手く行くとは思わなかった。
でも助かって本当に良かった。

ありがとう!
助かったよ。
あんたは命の恩人だ!
良いか!
俺たちはこれからこの人の味方だ!
この人に手を出す奴は俺が許さねー!
おおっ!
とん子さん、先ほどは失礼しやした。
こうしてとん子は極悪非道のみんなと打ち解けたのであった。

そんな経緯の中、芝山が飛び込んで来た。
芝山はキツネに摘ままれたような顔をしていた。

ノビ山は芝山に言った。
彼女を大切にしろよ!

そう、あんなことが起こるとは知らずに…。

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