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新連載「幸せの向こう側」



みなさん、ご訪問ありがとうございます。

新しい物語に挑戦。
田舎娘丸出しの冴えない女の子サチコ。
しかし眼鏡を外すと、実はとびっきりの美女だったのである。
そんなサチコと元不良のカズオとの純愛。
触っただけで、壊れてしまいそうなほど切ない恋。

「幸せの向こう側」

田舎から出て来たサチコは眼鏡をかけてお下げ髪。
田舎者丸出しだった。
しかしその眼鏡の奥は、澄み切った綺麗な瞳をしていたのだ。
それは誰も気付いていない。
もちろんサチコ本人もである。

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サチコは転校生。
のんびりとした田舎町から親の転勤でこの街
美しが丘高校に転入して来た。

転入して来たばかりで右も左も分からない。
そんなサチコがカズオと出会った。
サチコは図書室で本を読んでいて
すっかり遅くなってしまったある日の事だった。

カズオは元不良で学校一の暴れ者。
バスケ部に所属していたが
バスケ部とは名ばかりで、その部室は不良達の溜まり場だった。

しかし新任教師の知代によってバスケ部は生まれ変わった。
本格的に練習し全国大会を目指していたのである。
熱心な知代の指導!
また知代の魅力的な容貌もあって、不良だったカズオたち部員も
熱心にバスケットに取り組んでいた。

その日も暗くなっていたのに、体育館は明るく電気が点いていた。
バスケ部員達はインターハイに向けて猛練習していたのだ。

サチコは図書室から体育館の横を通り、校門に出ようとしていた。
その時、ドンっと何かがぶつかりサチコは倒れてしまった。
トイレに飛び出したカズオとぶつかってしまったのだ。
キャッ
サチコは声を出して倒れた。
鞄の蓋が開き教科書が散らばる!
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「あっ、悪りぃ悪りぃ~。」
カズオは、鞄を拾ってサチコに手渡した。
「大丈夫か?」
転んで眼鏡を探しているサチコ。
そのサチコの眼鏡を外した顔を見て、カズオは衝撃を受けた。
この学校にこんなに綺麗な子がいたなんて!

「おーい!カズオ~何してんだぁ~?」
体育館から他のバスケ部員が声をかける。

「悪かったな。怪我は無いか?」
カズオは優しくサチコに言った。
「あ…。はい、大丈夫です。」
そう言うサチコの膝からは血が滲んでいた。
「あ、血が出てるやないか!」
カズオはサチコを抱き抱え保健室へと連れて行ってくれた。
キャッ!
サチコはもう、恥ずかしくて恥ずかしくて…。

保健室は、誰も居なかった。
「けっ、保健の先コー居ねーのかよ!
エ~と赤チンはどれだ?」
カズオは消毒液を探している。
「いえ、もう大丈夫すから。」
そう言うサチコを無視して
消毒液を付けてくれて、ガーゼをグルグル巻に巻いてくれた。
「本当に済まんかったの。」
サチコは恥ずかしくて顔を上げられない。

そんなサチコをカズオはじっと見て、そっと顔を近づけて言った。
「本当にゴメンな…。」
カズオはサチコの美しさに見惚れていた。

じっと見つめるカズオに
サチコは恥ずかしくて
カズオを突き飛ばして走って保健室を出て行った。
足は痛かったけど、夢中で走った。

男の子とこんなに近づいたのは初めてだった。
それに抱きかかえられて、保健室に…。
思い出しただけで、サチコは顔が真っ赤になってしまった。

カズオは、走り去るサチコを呆然と見送っていた。

これがサチコとカズオの出逢いだった。

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幸せの向こう側…その2

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

転校して来たばかりのサチコ。
大きな眼鏡をかけてておさげ髪。
どう見ても田舎者丸出しのダサい女の子サチコ。
しかし眼鏡を外すととても澄んだ綺麗な瞳をしていた。

ある時、体育館のそばで元不良のカズオとぶつかった。
眼鏡が外れ、その姿を見てカズオはサチコに心を奪われる。
サチコとカズオの出逢いだった。

「幸せの向こう側…その2」

カズオは、サチコを捜していた。
あの時ぶつかったサチコに心を奪われてしまったカズオ。
しかし学校中を捜してもサチコを見つける事が出来なかった。

「あの娘は、何処に行ってしまったんだ。」

そう眼鏡をかけたサチコはまるで別人。
田舎者丸出しの冴えない女の子なのだ。

カズオは、サチコを捜す!
すぐ近くを通っているのに気が付かないカズオ。

サチコもカズオを意識していた。
あんなに男の子と近づいた事は今迄に一度もない。

近づくところか、抱きかかえられて保健室まで行ったのだ。
サチコは思い出しただけで顔から火が出るほど真っ赤になった。

学校でカズオを見かけた。
サチコの胸は高ぶる。
しかしカズオは、この前の事など忘れてしまったかにように
サチコの横をすり抜けて行ったのだ。
カズオは眼鏡をかけているサチコを
この前の美しい少女だと気が付かないのだ。

「そうよね。
私のことなんか覚えているわけ無いよね。」
サチコは哀しくカズオの姿を目で追った。
そしてカズオの事を思うだけで胸が痛むのだった。

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カズオは本の少し前までは、手の付けられない不良だった。
バスケット部に所属していたが、そこは不良達の溜まり場。
その部室はカズオ達の喫煙所と化していた。
先生達でさえ、カズオ達を恐れて近付かない。
喫煙も見て見ぬ振りだ。

そんなバスケット部に新任教師知代は、顧問として任命されたのだ。
知代は大学時代、全日本の候補に選ばれる程の実力だったが
膝の故障のため選手としての夢を諦めたのだった。
バスケットを忘れるために教師になったのにバスケット部の顧問になっちゃうなんて…。

しかし知代は美しが丘高校のバスケット部を見て愕然とした。
これがバスケ部なの?
部室からはタバコの煙が漂っている。

知代はバスケ部の部室を開け
「あなた達何をしてるの!」
部室の中からはタバコをくわえた不良達が驚き慌てている!
「わっ!ヤバイ先公だ!」

「さあ、タバコを消して、体育館に集合よ!」
知代は不良たちに言った。
「あんたは一体誰だい?」
不良の1人が言った。
「私は、新しくこのバスケ部の顧問になった原野知代よ。
知世先生と呼んでね。」
不良のバスケ部員達は、知代の魅力的な容貌に息を呑んだ。

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不良のバスケ部員達は渋々体育館に集まった。
良くこの不良どもが新任教師の指示に従った物だ。
それだけ知代は魅力的だった。

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その時だった。
不良のバスケ部員達と揉めていた隣町の不良達が乗り込んで来たのだ。
「やいやい!良くも俺らの仲間を痛めつけてくれたな!」
駅前で揉めた奴らが、仲間を引き連れて仕返しに来たの
だった。

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カズオ達も、この学校切っての暴れん坊達だったが
あまりに格が違い過ぎた。

知世の目の前でやられるカズオ達。

突然の出来事にただ佇む知世先生。
カズオ達も反撃のパンチを繰り出すが当たらない!
そしてその何倍もヤられている。

知世は我慢出来ずに、遂に叫んだ!
「あたいの大事な教え子達にこれ以上手を出すんじゃ無いよ!」
知世先生の目が光り、瞬く間に不良達をやっつけてしまった。
カズオ達は信じられない光景を目にしてしまった。
自分達でさえ、全然歯が立たない奴等をこの可愛い顔をした
新任教師の知世先生が1人でやっつけてしまうなんて…。


知世は、実はこの界隈を仕切るヤクザの大一家の
一人娘だったのである。
幼い頃から、ヤクザな大男達を相手にして来たのだ。
その辺のチンピラ如きは、赤児の手を捻るようなものだった。
しかしくれぐれもヤクザの娘と言う正体をバレないようにと
校長先生から念を押されていた。

どこかで聞いた事のある設定ですね、^_^;

この件以来、カズオ達は知世先生を姐御と呼んで慕った。
また知世の指導の元、カズオ達はメキメキ腕を
上げて行ったのである。

そんな時にカズオは、サチコと出逢った。

カズオはサチコの事が気になり、練習に身の入らない。
インターハイの予選はもうすぐ始まると言うのに…。

果たしてカズオはサチコと再会する事が出来るのだろうか?

幸せの向こう側…その3

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

日本シリーズ第三戦!
SoftBank快勝!
今日も頑張ってもらいたいです。

「幸せの向こう側…その3」

カズオはこの前の娘が気になって、練習に身が入らない!
そんなカズオを知代はじっと見つめていた。
「カズオ!何やってんだよ!」
凡ミスを繰り返すカズオにノブが声を上げる。

「あゝ、悪りい悪りい…。」
カズオは元気無く答える。

練習の休憩中、ノブが話し掛けて来た。
「お前、最近どうしちゃったんだよ?」
「何でもねーよ。」
カズオはぶっきら棒に答える。

「それより、またあの眼鏡チビ見に来ているぜ!
お前のこと好きなんじゃねーのか?」
「バカ言うな!
俺には好きな子がいるんだ!」
カズオは顔を紅くして言う。
「ひょっとして知代先生じゃ無いのか?」
ノブがそう言ってからかう。
「バカ!そんな訳ねーだろ!」

その時、知代先生と目が合ってしまった。
ヤバッ!
思わず顔が紅くなるカズオだった。

知代先生の事は、俺だけじゃ無く、バスケ部のみんなは大好きだ。
だからみんな必死でバスケの練習をしているんだ。
みんな姐御に良いところを見せようと思って張り切ったるんだ。

でも、俺はこの前の娘の事が気になっている。
もう1度逢いたい。

そう言えば、最近あの眼鏡をかけた女が良く練習を覗いているな…。
あ〜あ…。
あんな子から見られてもなぁ…。
カズオはまたこの前の娘の事を思い出していた。

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サチコは、体育館を覗いて見た。
彼が練習している。
汗が輝いてとても素敵だった。
サチコは日に日に高まる胸の鼓動を感じていた。
彼に相手にされなくても良い。
サチコはこうして遠くから見つめるだけで幸せだった。
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幸せの向こう側…その4

知世先生はカズオを見つめていた。
彼には光る才能を感じている。

他を圧倒するスピード、卓越したジャンプ力、どれを取っても魅力的だ。
あの子は鍛えると絶対に伸びる!
きっと全国レベルの選手になるわ。
知世は膝の故障で断念した自分の夢をカズオに託す思いであった。

インターハイ予選の1回戦の組み合わせも決まり
美しが丘バスケット部は練習に明け暮れている。

そんな彼らをサチコは気になり、ついつい体育館を覗いてしまう。
今日もサチコは体育館の隅からコッソリ練習を覗いていた。
光る汗、直向きにボールを追うカズオ。
パスをもらい宙高く跳び上がり、シュートを決める!
その度にサチコの心はときめく。

カズオの姿を見て帰ろうとした時、ボールがサチコうのところに転がって来た。
思わずボールを手にしたサチコ。
顔を上げるとそこにカズオが立っていた。
ひぇ〜!
サチコは焦って、ボールを落としてしまった。
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「お前、バスケが好きなんか?」
なんとカズオがサチコに声をかけて来た。
「い…いえ…。そう言う訳じゃ…。」
もじもじするサチコ。
「まあ、ええや。
そんな端っこで見んと、中に入って見て構わんで。」
そう言って、カズオはボールを持ってコートの中に駆けて行った。

顔が真っ赤になってしまうサチコだ!
カズオから話しかけられた。
あの時、ぶつかったとき以来だった。
カズオに抱きかかえられた時のことを思い返す。

次の日もサチコは体育館に練習を見に来ていた。
今日は思い切って、体育館の中に入って見た。
サチコにとっては、一世一代の行動だった。
何度も足が二の足を踏む。
なかなか体育館の中に入れない。
するとカズオが駆け寄って来て
「おっ!来たな!遠慮せんでええで!」
と言ってくれた。
サチコの顔がパッと明るくなり、勇気を出して体育館の中に入った。
ヒューヒューっと冷やかす部員達!
「バカ!そんなんじゃ無いわい!」
紅くなりながらも、あの子がこの前の彼女だったらなぁ…と
思うカズオだった。
しかしこの前の彼女…。
何処に消えてしまったんだろう?

「明後日、インターハイの予選1回戦があるんや。
良かったら、お前も応援に来てや。」
ジッと大人しく見ているサチコにカズオは言った。
「うん!絶対に行く。」
サチコは嬉しそうに帰って行った。

「お前、あんな子の何処が良いんや?
ダサい眼鏡に田舎者丸出しの子やないか。」
ノブオが冷やかしに来る。
「ば、ばか!そんなんじゃ無いって何度も入ってるやないか!
俺には、忘れられない幻の彼女がいるんや!」
「ヘイヘイ〜その話は何度も聞かされてますよ!
お前、夢でも見ていたんじゃ無いのか?
そんな美人、この学校にはいないぜ!」
そうノブオが言うと
「そうなんだよなぁ〜何処に消えちまったんだろう…。」

そんな会話の中、美しが丘バスケット部は、インターハイ予選の1回戦を迎えた。
そしてその1回戦の相手とは…
知世先生の元彼が率いる高校だったのである。
動揺する知世先生。
その動揺が部員達にも伝わる。

美しが丘バスケット部は、インターハイ予選、1回戦を勝ちあがる事が出来るのだろうか?


幸せの向こう側…その5

ご訪問ありがとうございます〜♪

初めから読みたい方はこちらから「幸せの向こう側」

「幸せの向こう側…。その5」


今日は、美しが丘バスケット部のインターハイ予選の1回戦の試合の日だ。

サチコはルンルン気分だった
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「お前も応援に来いよ。」とカズオから言われた。

カズオさんが、お前も応援に来いよだって〜♪

サチコは嬉しくてたまらない。

絶対に勝ってほしい。

だってあんなに一生懸命に練習しているんだもの

きっと大丈夫よね。



いよいよ、試合の日である。

まだ短い期間ではあったが、知世は手応えを感じていた。

彼らの才能を感じていたのだ。

特にカズオの才能は目を惹く物があった。

知世が教える技をドンドン吸収して行く。

他もみんなもフォーメイションなど、素直に覚えて行く。

ただ気掛かりなのは、実践不足だった。

練習試合もこなせないままの予選突入なのだ。

この1回戦さえ乗り切ってくれれば、後は波に乗ってくれると思う。

しかしまさか知世自身が足を引っ張る事になろうとは思ってもいなかった。

対戦校はそれ程の強豪校ではない。

1回戦としてはクジ運に恵まれていると言って良いだろう。

その対戦校は、以前知世が住んでいた事がある地域の高校だった。

そして知世は、その対戦チームの監督を見て愕然とした。

それは、知世が以前付き合っていた彼だったのである。

知世は彼と結婚する事まで夢見ていた。

しかし彼には奥さんがいたのだ。

「彼が結婚していたなんて、知らなかった。

私は騙されたんだわ。」

そして知世は泣きながら彼の前から、姿を消した。

まさかこんな形で再会してしまうとは…。

彼の想いが蘇る。

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学生時代、バスケットの全日本学生選抜に選ばれた。

知世には才能があり、これからのバスケット界を背負って立つと

期待する関係者もいた。

さあこれからと言う時に知世は膝に激痛が走った、

知世は膝を故障したのだった。

それは選手生命を断ち切る程の重症だった。

知世は落ち込む、そして…。

仲間だと思っていた者たちまでが

「ふふふ…良い気味だわ。

自分が一番だって思い上がっていた罰が落ちたのよ。」

そう陰口を叩く者もいた。

自分の夢が絶たれ、荒れた。

そして落ち込んでいた時と彼に出逢ったのだ。

彼は子供達にバスケットを教えていた。


知世が自分を見失い、当てもなく彷徨っていた時

近くの体育館で、子供達のミニバスケットの大会が行われていた。

何気なく覗くと、ちびっ子達がミニバスケットを楽しんでいた。

上手いチームやそうでないチーム。

色々だ。

ぼんやり眺めていると、ボールが転がって来た。

知世は、ボールを拾い、軽くドリブルをして返した。

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「わっ!お姉さん、上手い!」

「ねえねえ、教えて教えて〜!」

子供達が、知世の周りに集まって来た。

「私たちのコーチヘッタピなのよ。」

その子供達のコーチが彼だったのである。

ひょんな事から、子供達にバスケットを教えるとこになった知世。

子供達は落ち込んでいた知世の心を救ってくれた。

そして知世は、子供達のコーチの優しい彼と付き合うようになったのだった。

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彼は知世を支えてくれた。

知代は幸せを感じていた。

しかし幸せな気分は長く続かなかった。

彼には奥さんがいたのだ。

騙された!

知世は泣いた。

これ以上涙が出ないだろうと思うくらい泣いた。

知世は、泣きながら彼の前から姿を消した。

しかしそれは、知世の勘違いだったのである。

彼のお姉さんの旦那さんが、事故に合い

生活に困っていた。

彼はお姉さん家族の面倒を見ていたのだ。

知世には、心配かけまいと彼は知世には黙っていた。

それを知世は、彼の奥さんだと勘違いしてしまったのだった。

彼がプロポーズしようと指輪を買った日に

知世は、姿を消してしまった。


その彼が相手チームの監督としているのだった。

知世は、動揺した。

そして彼がプロポーズしようとした日に知世が消えた事。

知世の勘違いだった事を聞かされた。

そんな全て私の勘違いだったなんて…。

「そんな…。あんまりだわ。」

そんな中、試合は始まってしまった。

試合に集中出来ない知世。

知世の指示を待つカズオたち!

しかし肝心の知世は、うわの空だった。

「クソっ!どうしちまったんだよ!

大事な時に!

どうして何時ものように指示を出してくれない?」

カズオたちの連係が上手く行かない内に、相手から

どんどん点を入れられてしまっている!

美しが丘バスケット部!

ピンチ!

知世先生!

早く目を覚ましておくれ!

幸せの向こう側…。その6

初めから読みたい方はこちらから「幸せの向こう側」

「幸せの向こう側…。その6」

ハーフタイムのフォイスルが鳴った。

美しが丘バスケット部!

36対6とまさかの大差である。

「先生!どうしちまったんだよ?

目を覚ましてくれよ!

いつもの通り指示を出してくれよ!」

カズオは知世先生に詰め寄る。

知世先生はまだ、彼との想い出の中にいた。

ボンヤリと向こうチームの彼の方を見た。

すると彼も知世先生を見ていた。

そして…。

〜色々あったけど、今はお互いこのゲームに集中しよう!

僕たちの事で、子供達に迷惑をかけるわけにはいかない!〜

そう彼の目が語っている様だった。

「そうだわ!私何をしていたのかしら?」

やっと知世先生の目が覚めた。

点差は33点。

やけに取られてしまったわね。

「大丈夫よ!

これから逆転して行きましょう!

まずAフォーメーションを使って行きましょう!

ガブと ノブはロングパスを多用して、そしてカズオくんにボールを集めるのよ!

シバとワタやんはガードを固めて、徹底的に相手のポイントゲッターをマークして頂戴!」

やっと知世先生の指示が出た。

それだけで一気にチームが纏まった様な気がする。

後半明らかに美しが丘バスケット部の動きは変わった!

チーム全体が一つの流れとなって躍動している。

カズオにパスされたボールは次々とゴールに吸い込まれて行った。

明らかに流れが変わった!

それはスタンドで見ている素人のサチコにも解る程だった。

美しが丘高校は瞬く間に逆転し96対40で見事逆転勝ちを収めたのである。


試合後、知世先生は彼と話した。

「あの時、君は誤解してしまっていたのかも知れないが

僕は独身だったんだ。

でも、姉家族の事を君にキチンと話していなかった僕も悪かった。

君に心配をかけまいと思ったことがこんな事になるなんて…。」

彼は続けた。

「あの日、僕は指輪を買って君のところに行ったんだ。

姉貴の旦那さんの傷も大夫癒えて退院の目処が立ったんだ。

そして僕は君にプロポーズしようと君の元へ行った。

しかし君はもういなかった。

僕は君を捜した。

必死になって捜した。

しかし君を見付け出すことは出来なかった。

まさかこんなところで、出逢うなんて…。」

彼の目に涙が浮かんでいた。

知世も泣いた。

そして彼は去年結婚した事を告げた。

知世は「おめでとう…。」と言うのがやっとだった。

知世の目から涙が溢れ出した。

「幸せになってね。」

知世は涙で流れた顔を笑顔にしてそう言った。

「ありがとう。

でも今日は完敗だったな。

さすが知世だ!

2回戦も頑張ってくれ。」

そう言って、彼は自分のチームの方にかけて行った。

負けて泣いている部員達を励ましていた。

そばには奥さんらしい女性もいた。

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「サヨナラ…。私の初恋。」

知世は、そう言って、涙を拭いて、美しが丘バスケット部の

みんなの方にかけて行った。

「先生!今日はどうしちまってたんだよ!」

カズオ達が言う。

「バカね!

あんた達が自分達だけで、どれ位出来るか見てたんじゃない!

やっぱり私が指示出して上げないと、あなた達だけじゃダメだって事が

よーく分かったわ!」

「あっ!ひでーなー!あはははは!」

みんなも笑い出した。

サチコもカズオの横で一緒に笑った。
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そして勝てて本当に良かったと涙を流していた。

幸せの向こう側…その7

なんとか1回戦を突破した美しが丘バスケット部。

結果的には96対40と、快勝だったが

前半はリードされる苦しい展開だった。

知世先生はもっと個々の判断力!

プレイの連係を重視しないといけないと考えていた。

そして2回戦の相手は優勝候補のシード校R学園なのである。

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「幸せの向こう側…その7」

その日は、練習が終わった後もカズオと知世先生は居残り練習をしていた。

美しが丘バスケット部の部員はそれぞれ才能がある。

特にカズオは、磨けば全国でも通用する選手になるだろう。

しかし今のままでは、まだダメだ。

とても強豪校には通用しない。

2回戦の相手はあの優勝候補のR学園!

そこに勝つためにはどうしてもカズオのレベルアップが必要だった。

知世先生は、きつくカズオを指導した!

「もっと!もっと!早く!」

「もっと!機敏に!」

「そうじゃ無いわ!」

「そう!そこでシュートよ!」

カズオは宙高く跳んだ!

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そしてゴールポストに見事にゴールを決めた!

「そうよ!やったわ!それよ!」

ゴールを決めた後、2人は思わず抱きしめ合った。

それは自然のなり行きだった。

そのまま倒れ込んでしまった…。

「先生…。」

「ダメよ…。ダメダメ…。」

知世先生はカズオの腕を解き

「今のシュート!良かったわ。

今日はここ迄にしましょう!」

知世先生は、冷静さを保つのがやっとだった。

「先生…。」

カズオの腕には、まだ知世先生の柔らかい感覚が残っている。

弾みとは言え、知世先生と抱きしめ合った。

知世先生は魅力的過ぎた。

カズオは、この前の美しい少女のことを忘れている訳では無い。

しかしいくら捜しても見つからない。

そして魅力的な知世先生。

シュートが決まって、思わず抱き合ってしまった。

そのシュートはカズオの殻を破るシュートだった。

知世先生が求めていた物だった。

その達成感に思わず抱き合ったのだった。



カズオは立ち上がり、振り向くとドアのところにサチコが立っていた。

目に涙を浮かべ泣いている。

そしてカズオが声をかける間も無く、走り去って行ってしまった。
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先に帰っていたサチコは、ポーチを忘れている事に気付き

体育館に戻って来てたのだった。

まだカズオと知世先生は練習をしている。

知世先生の厳しい声が響いていた。

そしてカズオが宙高く跳んで、ゴールを決めた!

それは可憐なシュートだった!

カズオさんにそんな才能が備わっていたなんてビックリ!

カズオと知世先生は今のシュートに抱きしめ合った。

そして勢い余って、ふたりは抱き合ったまま倒れた。

なんとも言えない時間が流れ、知世先生は慌てて立ち上がった。

そして今日の練習はここまで」と言って、恥ずかしそうに出て行ってしまった。

カズオも立ち上がった。

そして振り向いたカズオとサチコは目が合った。

ビックリしたようなカズオの顔。

思わず顔が赤くなるサチコ。

何故かサチコの瞳から涙が零れ出している。

サチコは逃げ出すようにそこから立ち去って行った。

「馬鹿な私…。私なんてカズオさんが振り向いてくれるはず無いのに…。

きっとカズオさんは知世先生の事が好きなんだわ。

遠くで見ているだけで良かったはずだったのに…。

でも、涙が止まらない。」

カズオはひとりボールを片付けながら

「あいつ何で泣いてんだ?」

まだ乙女心が分からないカズオだった。

そして体育館の隅にサチコが忘れて行ったポーチが残っていた。

ポーチを手に取るカズオ。

「あいつこれを取りに戻って来たんだな。

明日、渡してやろう。

しかし変なとこを見られちまったなぁ…。」





幸せの向こう側…その8

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「幸せの向こう側…その8」

カズオは柔らかい胸に包まれていた

大人の魅力の知世先生と裸で抱き合っていた。

初めて知る女性の身体。

知世先生はちょっと恥ずかしそうにカズオを見つめ

そして優しく口付けをした。

その時、哀しそうに泣いているサチコが現れた。

どうしたんだ?

何で泣いているんだ?

突然ジリィリィリィリィリィリィ…。

と言う大きな音が鳴り出した。

カズオは目覚まし時計の大きな音で目が覚めた…。


カズオはベットから起き上がり

「なんだ…。夢だったのか…。」

カズオはちょっと恥ずかしい夢を見ていた。

ああ…。知世先生の柔らかい身体…。

しかし何で夢にあのチビメガネのやつが現れたんだろう?

サチコはあれから姿を見せない。

あんなに毎日体育館に現れていたのに

「チェッ、あんなちびメガネ!

来なくたって別に関係ねえけどな…。」

そう呟きながらも、カズオはサチコが気になっていた。

そしてあの日、サチコが体育館に忘れて行ったポーチを

持ったままだったのを思い出し

「仕方が無いなぁ〜今日休み時間、あいつのクラスまで持って行ってやろう。」

いつも来ているサチコが顔を見せないと気になる物である。

その日、学校に行って、休み時間サチコのクラスに行って見た。

「え〜と、確かあいつは一つ下の2年生だったよな。

あいつのクラスは何処だ?」

カズオが2年の校舎をウロウロしていると、2年の不良グループが挨拶して来る。

「カズオさん、チワース!」

カズオは、今でこそバスケットに打ち込んでいるが、

ちょっと前まで手のつけられない

不良グループのボスだったのである。

2年の不良達は緊張して、カズオに挨拶をした。

「おい、大きなメガネをかけたおさげ髪の田舎臭い子知らないか?」

カズオは、不良グループの1人に訊いてみた。

「ああ、その子のクラスは、確か体育の授業のはずだから

まだ校庭にいるんじゃ無いんすか。」

そう言われてカズオは、校庭の方へ回って見た。

あのチビメガネのやつ、メガネ外したらどんな顔をしているんだろう?

ひょっとしてこの前の美しい子だったりして…。

そりゃ無いな。

きっとメガネを外しても田舎臭い顔をしているんだろうな…。



内気なサチコは、今まで友達が出来なかったが

最近サチコと同じ様にあまり目立たない高子と友達になっていた。

サチコは体育の授業が終わり、顔を洗いに高子と水飲み場に来た。

サチコは、顔を洗うために大きなメガネを外した。

「わっ!サチコちゃん、メガネ外すと凄い美人なんだね。」

驚いて高子が言う。

「そんな事無いわよ。」

サチコは、ちょっと恥ずかしそうに言いながら顔を洗い出した。

高子は、いたずらにサチコの大きなメガネをかけて見た。

「うわっ!凄く度がキツイわ。」

高子は慌ててメガネを外した。

ちょうどそこにカズオがやって来たのだ。

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ガビーン

「やっぱり、メガネを外しても田舎臭い顔やった。」

カズオはサチコと間違えて高子にポーチを渡して

即座に自分の教室に戻って行った。

「しかしショックやったのう…。

もうちょっと可愛いかと思っとたのに…。」

勘違いをしてしまったカズオ!

サチコとカズオの関係はどうなってしまうのだろうか?



幸せの向こう側…。その9

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

だんだん朝晩が冷えて来ましたね。

その内「今日も寒いですね」と言うのが

挨拶になるんでしょうね。

メガネをかけたダサい女の子サチコ

実はメガネを取ると物凄い美人だった。

そのサチコがバスケ部の元不良のカズオに恋をした。

初めから読みたい方はこちらから「幸せの向こう側」

「幸せの向こう側…その9」

顔を洗い顔を上げタオルで拭き始めると

高子がサチコに言った。

「今、不良っぽい男が、これ渡して行ったわよ。

ポイっと渡してサッサと言ってしまったわ。

失礼しちゃうわよね。」

サチコは顔を拭きメガネをかけて、高子からポーチを受け取った。

きっとカズオさんだわ。

サチコは胸が熱くなった。

でもカズオさんは、知世先生が好きなのよね。

洗ったばかりの頬に涙が零れた。

「あれ?サチコちゃん、泣いているの?」

高子が不思議そうにサチコを見る。

「ううん。まだ良く拭いてなかっただけよ。」


カズオはショックを受けていた。

あのチビメガネ、田舎臭かったけど、それなりに可愛かった。

それなのにメガネの下は、あんな感じやっとは…。

インターハイの2回戦は明日に迫っていた。

部員達は早朝から練習に励んでいた。

あれから知世先生ともなんだかぎこちない。

なんと無く知世先生から避けられているような…。

知世先生を見ると目をそらされてしまう。

知世先生もカズオを意識していたのだった。

見つめられると、つい恥ずかしくて目をそらされてしまうのだった。

私は教育者。

生徒に対して、変な感情は無いわ。

そう自分に言い聞かせているのであった。

「サチコちゃん、最近来ないね。

カズオ何かしたんじゃ無いの?」

ノブがそう言った。

「バカ!そんな事する訳ないやろ!」

カズオは赤くなりながら怒鳴った。

「でもサチコちゃんが来ないと寂しいよね。

明日の試合に応援に来てくれるように言っておいてくれよ。」

ノブがそう言うと、みんなも

「そうや!そうや!」

と言い出した。

「バカ!自分で言えよ!」

俺もちょっと情は湧いていたけど…。

その日の昼休み。

結局カズオはみんなからサチコを呼びに行くように言われてしまった。

そしてまたサチコのクラスへ…。

あ、いた。

メガネをかけていないサチコだ!

その横にメガネをかけているサチコが…。

あれ?

その時初めて自分が勘違いしていた事に気が付いたカズオ。

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そして心の底から良かったと溜息をつくカズオだった。

「あ、カズオさん…。」

赤くなるサチコ。

「明日、インターハイの2回戦があるんや。

ぜひお前に応援に来て欲しい!」

カズオは言った。

それはみんなから言われたからで無く

本当にそう思った。

サチコに見に来て欲しい!

サチコは嬉しくて、また泣き出した。




幸せの向こう側…その10

この日は良く晴れていた。

美しが丘バスケット部はインターハイ予選の2回戦を迎えた。

相手は優勝候補のR学園。

全国大会常連の優勝候補ナンバーワンの高校である。

中でも主将でエースの三田村は間違いなく今大会ナンバーワンの選手だ。

会場の市民体育館は沢山の高校が入り乱れて満杯状態である。

毎年R学園に全国大会出場を阻まれている強豪校達が

R学園の視察にやって来ていた。

「今年のR学園は例年に無く、強豪らしいで。

今年は全ての大会や試合は全戦全勝らしいぜ。」

そんな声も飛び交っていた。

「対戦相手の高校は何処だ?

美しが丘高校?

聞いた事が無いな。

この試合もR学園の勝利は間違い無いな!」

これが試合を見に来た物の感想だった。

「相手チームも少しは粘ってくれんと視察にならへんしな。」

しかし観客は信じられない光景を目の当たりにするのになるのだった。

最初から読みたい方はこちらから「幸せの向こう側」

「幸せの向こう側…その10」

サチコは急いでいた。

カズオの応援に行けると思うとウキウキして眠れず

今朝はつい寝坊してしまったのだ!

「こんな大事な日に寝坊しちゃうなんて…。」

駆け足で市民体育館に入ると

ドンっと誰かにぶつかった。

「キャッ」

「キミ、大丈夫かい?」

その人は優しく支えてくれた。

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R学園のユニホームを着ている!

「わーっ、すみません。」

サチコは、ペコリと頭を下げて、立ち去った。

「小ちゃくて、可愛い子だなぁ…。」

なんとR学園のエース三田村だったのである。

サチコは美しが丘バスケ部のみんなを捜した。

「あ、いた!」

サチコはスタスタとみんなのところに駆け寄った。

「良い?

相手が優勝候補だからと言って、小さくなる事は無いわ。

自分達の力を信じて!

R学園に一泡吹かせましょう!」

知世先生がみんなに言っていた。

「あとR学園のエース三田村は徹底的にマークするのよ。

彼を乗せたら、相手に勢い付かせてしまうわ。

良いわね。」

「ハイ!」

試合前のミーティングも終わり、みんな気合いが入っている。


「あ、サチコちゃんだ!来てくれたんだね。」

ノブがそう言うと、みんながサチコの方を見る。

「エヘ。ちょっと遅れちゃった。」

サチコは赤くなりながら言い

カズオと目があってさらに赤くなってしまった。

「来てくれて、ありがとうな。」

カズオは、そっとサチコに言った。

サチコの頭から湯気が出て来た。

「わーっ、サチコちゃん。大丈夫?」

「だいじょーぶれすぅ〜。」


「じゃ、みんな行くわよ!」

知世先生の掛け声で、みんなはコート内に入って行った。

サチコは応援スタンドに上がって行った。

「カズオさん!頑張って!」

そう祈るばかりだった。

いよいよR学園との試合は始まる。

幸せの向こう側…その11

みなさん、ご訪問ありがとうございます(o^^o)

今日はネットで「僕の彼女はサイボーグ」を観ました。
一度観たことのある映画だったのですが、忘れている部分も多く
楽しく観ました。

最初から読みたい方はこちらから「幸せの向こう側」

「幸せの向こう側…その11」


いよいよ美しが丘高校バスケット部のインターハイ予選の2回戦は始まる。

スタンドの応援席でサチコは試合開始を待った。

そしてR学園の三田村の人気の凄さに驚いていた。

隣の女の子が持っていた「月刊バスケット」

その月刊バスケットで特集されていたのだ。

全国高校総体準優勝のR学園!

主将の三田村達也!

最も注目する選手と評されていた!

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「あ、さっきの人だ!

こんなに凄い人だったの?」

改めてR学園の強さを感じていた。

ボールが高く上げられ試合は始まった。

試合開始と共にR学園の猛攻が始まる!

美しが丘ゴールへと襲い掛かった。

瞬く間に先制!追加点!

力の差は歴然だった。

特に三田村の動きは他を圧倒していた。

美しが丘高校は力を出せないまま第1クォーターが終わった。

バスケットボールの試合は第1クォーター10分間。

そして2分のインターバルの後

第2クォーターが始まる。

10分か15分のハーフタイムを挟んで第3クォーター。

そして第4クォーターまで行われるのである。

「あなた達、完全に相手に飲まれているわ!

こんなに力の差は無いはずよ!

あまりにも相手の三田村くんを意識し過ぎているわ。

カズオくん、あなたはあなたよ!

自分を信じて自分のプレイに徹するのよ!

私はあなた達を信じているわ!」

知世先生がみんなに言った。

スタンドでは、サチコも心配そうに見ている。

カズオはサチコを見つめ、サチコもカズオを見ていた。
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カズオはなんだか力をもらったような気がした。

ノブがカズオにパスして、カズオがゴールに向かってジャンプした。

カズオが放ったボールがゴールの中に吸い込まれて行く!

やった!

1点返したぞ!

行ける!

カズオがシュートを決めると三田村も決める!

一進一退が続く。

しかし点差は縮まらない!

第2クォーターが終わり、ハーフタイムを迎えた。

「みんな!なかなか良い動きよ!

あのR学園に対等に張りやっているわ!

さあ、後半はドンドン押して行くわよ!

流れはこっちに来ているわ!」

三田村はカズオの動きに驚いていた。

彼と対等に渡り合える選手は、全国大会の決勝で彼が敗れた

A高校の山本以外いなかった。

彼は打倒山本に燃えていた。

それがA高校以外に彼に立ち憚る選手がいたなんて!

第3クォーターが始まり

ジリジリと追い上げて行く美しが丘高校!

62対48!

「ふふふ…。

久しぶりに戦い甲斐がある相手が現れたぜ。」

三田村は、カズオの才能を認めた!

三田村も美しが丘高校を引き離しにかかる!

三田村の動きにギアが入ったように、動きが一層良くなった。

立て続けにシュートを決める三田村!

「カズオさん、頑張って!」

サチコは祈るだけだった。

第3クォーターが終わり、点差は72対50!

美しが丘高校としては大健闘である。

「さあ、泣いても笑っても最後よ!

みんな!頑張るのよ!」

知世先生が発破をかける!

誰かが言った。

「先生!

勝ったら先生のオッパイ見せておくれよ!」

何処かで聞いたことがある設定だ…。(^^;;

「え?」

一瞬たじろぐ知世先生!

言ったノブは怒られると覚悟した。

すると…。

「分かったわ!

見せて上げる!

みんな頑張るのよ!」

なんと言う事だ!

知世先生はあっさりOK!してしまった。

「おおおおっ!」

みんなの目の色が変わった!

こうして第4クォーターは始まった!

果たして、美しが丘高校は逆転出来るのか?

知世先生のオッパイの運命は…?



幸せの向こう側…最終話

いよいよ第4クォーターに突入した。

72対50!

点差は22点!

美しが丘高校はこの差を縮める事が出来るのだろうか?

最初から読みたい方はこちらから「幸せの向こう側」

「幸せの向こう側…最終話」

第4クォーターに入ると、突然美しが丘高校の動きが変わった!

断然動きが良くなったのである。

一体美しが丘高校に何が起こったと言うのだ?

R学園のコーチは焦った!

ドンドン点差を詰められている。

相手の美しが丘高校はエースの子だけに頼ったチームだったのが

他のメンバーまで動きが全然変わった!

まさか最後の第4クォーターのために力を温存していたのか?

そんな我がR学園にそんな事出来るの余裕は無いはず!

一体何が起こったんだ!

まさかこんな事になろうとは…。

知世先生は、つい弾みでオッパイを見せることに

「分かった。」と言ってしまったけど

これは本当に逆転しそうな印象だわ。

あの時、流れを変えない為に承諾したけど、これは困った事になったわ。

美しが丘高校はドンドン追い上げ、85対72と追い上げて行った。

そして85対83と2点差まで追い上げたのだ。

しかしもう時間が無い!

あと残り数秒!

ノブがカズオにボールを回す!

跳び上がるカズオ!

立ち塞がる三田村!

カズオは三田村の手を振り解きシュートを放つ!

スリーポイントシュートだ!

これが決まれば逆転だ!

ボールは高く舞い上がる!

ボールの行方は?

ボールはリンクに吸い込まれて行った!

そこでホイッスルが鳴った!

なんと美しが丘高校の逆転勝ちだ!

「やったー!」

知世先生は、飛び上がって喜んだ!

そしてオッパイのことを思い出し、顔が真っ青になってしまったのである。

「わー!どうしよう?」

サチコは涙が止まらない。

「カズオさ〜ん。。。」

サチコはカズオ達の元へ駆けて行った。

カズオにしがみついて泣いているサチコ。

それを見た三田村は言った。

「チェッ、試合でも恋でも負けちまったみたいだな。」


カズオはサチコに言った。

「いつまで泣いているんだよ。

さあ、涙を拭けよ。

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カズオはサチコにタオルを差し出した。

メガネを外して涙を拭くサチコを見て驚いた!

なんとこの前の美女じゃ無いか!

周りのみんなもサチコの美しさに見惚れていた。

カズオはサチコを高く抱き上げ

思いっ切り抱き締めた。

そしてカズオはサチコに言った。

「大好きだ!」

サチコはまた涙が溢れて来た。


「先生!約束のオッパイは?」

ノブが恐る恐る言った。

「勿論、見せて上げるわよ。

みんなが全国大会で優勝したらね。」

「えー!そんなのズルいー!」

「さあ、全国大会目指して頑張るわよ!」

「えー!ずる〜い!」

この後、美しが丘高校は勝ち上がり

見事全国大会の切符を掴んだのである。

そして全国大会では、準決勝で前年度チャンピオンのA高校と当たった。

善戦したが、惜しくも惜敗した。

しかし美しが丘高校の健闘は光っていた。

カズオはR学園の三田村、A高校の山本と共に全日本強化選手に選ばれた。

3人は厳しい強化合宿を経て全日本で活躍した。

そしてカズオはアメリカのNBAのチームにスカウトされ日本人としてNBAの

スター選手達に混ざって活躍したのだった。

そしてカズオの横にはいつもサチコがいた。

サチコは幸せだった。

数年後、知世先生は、まだ美しが丘高校で教師をしていた。

そして体育教師として母校に戻って来たノブと結婚するのだった。

ノブは遂に念願の知世先生のオッパイを見ることが出来た。

「カズオくん達、アメリカのNBAで頑張っているのよね。」

知世先生が言った。

「そうすね。新婚旅行でアメリカに行ったら

あいつらに会いに行きましょうか?」

ノブが言った。

「あ、それ良いわね。」

ノブは幸せだった。

しかしノブは大事な事を忘れていた。

知世先生がこの辺一帯を仕切るザクザの娘であることを

新婚旅行から帰って来たノブは組の三代目を襲名させられたのであった。

幸せの向こう側には、三代目襲名が待っていた。

「幸せの向こう側…完」

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