ロックンロールに憧れて…。

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

さてさて、思わぬ長編の「太陽と月」
イジメられっ子が悪の帝王と恐れられる翔太と入れ替わりボクシングに目覚めて行くと言う
物語も完結しまして今回から新連載です。

どんなお話になるんでしょうね。
また読んでくれると嬉しいです。
感想なんかも聞かせてくれると嬉しいです。
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ダイエット中の勘太さん、腹筋のトレーニングマシンが昨日届きました。
早速組み立ててやって見ましたが、今日はもう筋肉痛でお休み…。
治ったらまた始めたいと思います。
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新連載「ロックンロールに憧れて」を書き始めました。


 「ロックンロールに憧れて」

僕はこの春、とある郊外にある公立高校に進学した。

僕の名は鈴木和夫。

スポーツが得意な訳でも無く、勉強もそれ程出来ると言う訳でも無い。

アイドルに憧れるごく平凡な男子だ。

中学時代はクラスで十数番の成績だったが、ここではクラスの下の方の成績だ。

特別レベルの高い高校を選んだわけでは無く、一番入りやすい高校を選んだのに

この成績とは、如何に通っていた中学のレベルが低かったかと言うことになるだろう。

同じ中学から数人この高校にやって来たが、特別仲の良い奴はいない。

と言うより中学時代、それほど仲の良い友達は居なかった。


それでも真新しいクラスでは、数人の友達も出来た。

そして好きな女の子も出来た。

駅のホームで見かける子。

一度も話した事は無い。

そんな勇気ある訳無いだろう。

僕が通っている高校は町の中心部とは反対側に向かう列車に乗って五つ目の駅にある高校だ。

列車に乗り、トンネルを越えると目の前には海が広がる。

その海岸線を列車は走る。

そして駅から15分ほど歩いた所に高校はあった。


何も無い平凡な高校生活の筈だった。

そう、あの時までは…。


音楽の時間だった。

最も苦手な授業の一つだ。

一番苦手なのは英語!

何が何だか分からない!

まず、どう発音すれば良いのだ?

どうしてもローマ字読みをしてしまう。

どうすれば、ああ言う発音になるのか分からない。

そして英文を覚えられない。

文法を覚えるテストで英文を書くテストが毎回行われるが、毎回全然覚えられない。

富井と言う奴は、自分ではトミーと言っているが、一通り目を通しただけで

覚えてしまうとか言っている。

全く別の次元の人間だ!

その次に苦手なのが音楽だった。

もちろん歌謡曲とか歌は好きだ。

だけど音楽の授業は歌謡曲とかとは全く違う。

音を楽しむと書くのだから、もっと楽しく授業が出来ないものなのかと思う。


放課後、帰りかけていた僕は忘れ物に気が付き、教室に戻った。

途中、音楽室で何か音がしていたので、僕は気になり恐る恐る開けてみた。

そこにはピアノが置いてあり、壁にはバッハとか恐い顔したベートーベンなどの

写真が飾られていた。

「おかしいな?何処で音がしたんだろう?」

コトンっと音がしたので振り返ると、変な髪型の男が立っていた!

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「ひぇ〜!ビックリした!」

僕は思わず後ろに転んでしまった。

「おいおい君、大丈夫かい?」

男は背筋をピンと伸ばし、姿勢が良い。

そして何処と無く見たことがあるような感じだった。

「私はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトだ。天国での行いが良いと

言う事で、この世に舞い戻ることを許されたのだよ。しかし私には肉体が無い。

少年よ、すまんがお主の身体に同居させてもらうぞ。」

そう言うとその男は僕の口から身体の中に入って来た。

うわぁぁぁあああああああ。

僕は目が覚めた。

保健室のベットの上だった。

「音楽室で君が倒れていて、みんなでここに運んでくれたのよ。

多分、軽い貧血と思うけど、念のため帰ったら病院で診て貰った方が良いかもね。」

保険の壇先生が言った。

男子生徒の間では大人気のセクシーな保険の先生である。


そうだった。音楽室で変な男が現れて、そして僕の身体の中に入って来たんだった。

あれは夢を見ていたのだろうか?

「ありがとうございました。もう大丈夫です。」

と僕は帰ろうとした時

〜ホウ、綺麗な先生ですね。〜

ぎゃ〜!頭の中でさっきの男の声がした。

僕はもう1度気を失ってしまった。

「き、君!大丈夫?」

壇先生が心配そうに覗き込む。

「ひゃい、なんとか…。」

僕は何とか家に帰り着いた。


あれから、あの男の声は聴こえなくなっていた。

しかし僕には変化が現れていたのだった。

そう、それは音に敏感になっていた。

そして全ての音が楽譜みたいに、ドレミファソラシドと音符を聞き分けることが出来た。

苦手だった英語の発音も手に取るように解る!

音楽の授業も楽しくなった。

そして僕は音楽室にある習った事も無いピアノを触った。

そして音を鳴らして見た。

心に流れるメロディを恐る恐る指で爪弾く。

ポロン〜と音が奏でる。

次第にその手は両手でピアノを弾いていた。

気が付くとピアノの周りには大勢の生徒や先生が取り囲んでいた。

「え?ごめんなさい!」

我に返った僕は慌ててその場から逃げ出した。

「ヒャ〜!ごめんなさい〜!

勝手に弾いて怒られるとこだったよ〜。」

和夫は、自分がどんなに素晴らしい演奏をしたのか気が付いていなかった。

これからたっぷり音楽の世界に浸って行く和夫であるが

まだこの時には知る由もない無かった。


つづく

ロックンロールに憧れて…その2

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

新連載「ロックンロールに憧れて
平凡な高校1年生の僕。ある日、モーツァルトの亡霊が僕に宿った。
それから僕は音楽の才能に目覚めて行く…。
何気無く鳴らしたピアノにみんなが聴き惚れる。

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駅のホームでいつも見かける憧れの彼女
まだ1度も話した事が無い。
ただ遠くで見つめているだけ…。

この想いは実るのか?

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「ロックンロールに憧れて…その2」


僕はその後も相変わらず平凡な毎日を過ごしていた。

ただ音楽に急に興味が湧き出していた。

学校帰り、何気に楽器店に立ち寄って見た。

今まで楽器店があったのは知っていたが、中に入ろうとは

1度も思った事は無かった。

だいたい僕は楽器は全く弾けないのだから。

カッコ良いギターとか色々置いてある。

マーチン。ギブソン。

フェンダー。アイリ。訳の解らないメーカーのロゴが書いてある。

どれも良い値段だ。

何気にギターを触っていると

意外に簡単に音が出た。

適当に音を鳴らしてみると、店の主人が出て来て言った。

「あんた中々良い筋してるね。心に染みるブルースだ。

久しぶりに良い音聴いたよ。おら泣けて来ちゃったぜ。」

渡辺楽器店の店主、通称ワタやんは若い頃、ちょっとは有名な

バンドマンだったのである。

「え?何のこと?僕はデタラメに音を鳴らしただけだよ。」

僕は慌ててギターを置いた。

すると

「あれ?和夫、お前、ギター弾けんの?」

振り向くと同じクラスの田中タカシが声をかけて来た。

「良いや、全然弾いたこと無いよ!」

「でも、いま音を鳴らしてたのはお前なんだろ?」

「イヤイヤイヤ、適当に音を鳴らしただけだよ。」

その会話を聞いていたワタやんは、おもむろにギターを取り出し

「それじゃ、お前ちょっと音を鳴らして見ろ。」と言って

和夫にギターを手渡した。

このギターはワタやんが現役の時に使い込んだ想いの込もったギターである。

「困っちゃったなぁ…。」

僕は言われるまま、ギターの音を鳴らした。

そして適当に音を鳴らし続けた。

不思議だ!だんだん楽しい気持ちになって来た。

どれ位弾いただろう?

ふと我に帰ると店の主人とタカシは唖然とした表情でこっちを見てる。

「ありゃ、調子に乗り過ぎちゃったかな…?ごめんなさい。」

「お、お前!凄いよ!俺らのバンド、1人メンバーが足りないんだ。

お前、是非入ってくれよ!なあ、頼むよ!」

タカシが言った。

「えええ!でも、俺全然楽器出来ないよ…。」

そう言うと

「何言ってんだい!それだけ弾ければ充分だよ!」

タカシの鼻息は荒い!

こうして僕は、バンドに参加する事になった。

そのバンドにあの彼女がいようとは僕は夢にも思わなかった。


つづく

ロックンロールに憧れて…その3

みんさん、ご訪問ありがとうございます。

いよいよワールドカップ始まりましたね。

日本戦も後2時間ほどで初戦が始まります。

頑張ってもらいたいですね。

頑張れ!ニッポン

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新連載「ロックンロールに憧れて…。」
その3まで来ました。


「ロックンロールに憧れて…。」
平凡な高校生の僕はある日、音楽室でモーツァルトの亡霊と出会った。

そしてそのモーツァルトの亡霊は僕の身体の中に宿って行ったのだった。


ロックンロールに憧れて…その2」

僕は音楽の才能が開花して行った。

弾いた事も無いピアノが、ギターが弾けるのだ。
それは人の心をとらえる。

僕は同じクラスのタカシのバンドに入ることになった。

そこには憧れの彼女が…。

そして「ロックンロールに憧れて…その3」

お楽しみ下さい。

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「ロックンロールに憧れて…その3」

僕はロックバンドに入ることになった。

正直に言って、ロックって何なんだろう?

歌謡曲やフォークソングは聴くけど、ロックはあまり聴かない。

それに僕は本当に楽器は弾けないんだ。

あれから毎日、タカシは話しかけて来る。

バンドの事について色々教えてくれた。

中学時代の仲間で結成したこと。

男3人女の子2人。

ボーカルとキーボードが女の子だそうだ。

リーダー格だったギターを弾いていた奴が他の上手いバンドから引き抜かれたこと。

そして今日、僕はバンドのみんなと逢う事になった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その日は文化祭に向けて練習する日だった。

バンドの名前はクラッカーズ!

みんなが揃ったその時、ギターの井口が口を開いた。

「俺、みんなとはもう一緒に出来ない。」

「何を言ってるんだ!」

タカシが詰め寄る。

「すまない、ビッグエコーズに誘われて、そっちに移ることにしたんだ。

みんな、すまない。」

「そ、なんな、俺たちはどうなるんだ?」

タカシが言う。

「本当にすまない。」

そう言って、井口は出て行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

井口は音楽一家に育ち小さい時から音楽に触れ育って来た。

親は音楽の学校へ進ませたがったが、彼は反発して普通の学校に通い

そしてロックにのめり込んだ。

早速仲間達でバンドを結成した。

みんな良い奴で楽しかったが、俺が求めている音楽は

このレベルじゃ納得出来なかった。

だんだん焦りと苛立ちが襲って来た。

そんな時、ロックコンテストで優勝し、メジャーデビューも囁かれている

バンド、ビッグエコーズからギターリストとして誘いがあったのだった。

井口は迷ったがビッグエコーズに移る事にした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カタシたちのバンドは井口で持っているような物だった。

井口のギターテクニックはズバ抜けていたし

バンドの曲も殆ど井口が作っていた。

そして何より、このメンバーは井口が集めたメンバーなのだ。

その井口が抜けてしまうなんて…。

タカシたちは途方に暮れた。


そんな時、タカシは和夫のギターを聴いた。

「これはイケる!」タカシは直感した。

早速バンドのみんなを集めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ロックバンド、クラッカーズ!

カッコ良いな〜。

僕はタカシからロックのCDを借りて沢山ロックを聴いた。

初めは煩い音楽だと思っていたが直ぐに身体が反応し受け入れて行った。

ロックのリズム!

ギターの音、ドラムの音、ベースの音、キーボードの音が頭の中を駆け巡る。

そしてボーカル!

僕はロックの魅力に取り憑かれた。

クラッカーズの練習はなんと渡辺楽器店のスタジオで行われていたのである。

って言うより、この渡辺楽器店にスタジオがあるのに驚いた。

それほど広い店じゃないのに奥にスタジオが完備されていたのだった。


店に入ると、ワタやんが出迎えてくれた。

「よ!来たな!もうみんな揃っとるで!」

「こんにちは〜よろしくお願いします。」

僕はワタやんに挨拶をしてスタジオの方に向かった。


スタジオの扉を開けるとタカシが声をかけてくれた。

「おっ、来たな!みんな待っとったで。

こいつが今言っていた鈴木和夫や。」

タケシが僕を紹介してくれた。

僕は驚いていた!

何といつもホームで見かける彼女がいるのだ!

話したくても話せなかったあの彼女が!

僕は顔が真赤になってしまった。

あああ…。どうしよう!

兎に角挨拶をしなくちゃ〜。

「す、鈴木 かかじゅおといいましゅ…。

い、いや鈴木和夫と言います。よろしくお願いします。」

僕の上がった様子が可笑しかったのかみんな笑い出した。

「ハハハそんなに緊張せんでも良えがな!」

タカシが笑いながら言った。

メンバーはまずベースのタカシ、ドラムのノブオ、ギーボードのリョーコ

そしてボーカルが彼女、春野サクラだった。

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みんな良いメンバーだった。

ドラムのノブオは、なんとワタやんの息子だと言うことだった。

それでこのスタジオをタダで使っているのだ。

ワタやんは言う。

「お前らがデビューして有名になったら、スタジオ代請求するさかい

スタジオ代が払えるように頑張るんやで!」

ワタやん、本当に良いオヤジである。


タカシは、和夫について紹介した。

「こいつはさっきも言うたけど、楽器に関しては全くの素人やそうや。

しかし驚く才能を秘めてるんや。

恐らく才能的には井口の比じゃ無いだろう。

取り敢えず一度聴いて見てくれ。

俺たちがセッションしているから、お前も適当に音を鳴らして見てくれ。」

タカシがみんなに合図した。

「え?でも俺、ギター持って無いよ。」

和夫が言うとみんなは驚いた。

本当に初心者なんやね。

するとワタやんがこれを使えと、この前のギターを貸してくれた。

セッションは始まる。

ワタやんはこっそり録音のスイッチを押した。

ノブオがドラムを叩き、タカシがベースを弾く、リョーコがキーボードを奏でる

心地好いメロディーだ。

僕は何をどうすれば良いのか分からなかったが、タカシがお前も弾けと

目で合図したので、僕は音を鳴らした。

グィィィイイイイイ〜ンとギターが鳴った。

それは魂の叫びのようだった。

みんなが驚いて僕の方を見ていた。

何か解らないがとても良い気持ちだ。

そしてサクラさんが歌い出した。

それはまさに天使の歌声だった。

僕は感動で震えた!


「お前!凄いよ!」

みんなが僕に声をかけてくれた。

こんな楽しい気持ちは生まれて初めてだった。

新生クラッカーズの誕生だ!

素晴らしい仲間!

僕に仲間が出来た瞬間だった。


「これはスタジオ代も結構早く回収出来そうだぞ」と思うワタやんであった。

これからクラッカーズは快進撃を続けて行くのである。

つづく

「ロックンロールに憧れて…その4」

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

毎日毎日仕事に追われる日々。
のこ不景気な時勢に、忙しいと言うことは、嬉しいことですよね。

我が家のインコ、ルルちゃんが僕から離れず困ってしまっています。

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チューリップと夕日
ほのぼのとして良いですね(^o^)

さて連載中の「ロックンロールに憧れて…。」

あらすじ

平凡な僕はある日、音楽室でモーツァルトの亡霊に宿られた。

それから音楽の才能が開花した。

僕は同じクラスメイトのタカシのロックバンドに入った。

そこには憧れの彼女がいたのだった。

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「ロックンロールに憧れて…その4」

僕らの学校では文化祭が始まる。

高校に入って初めての文化祭だ。

ステージも設けられ、各演奏が行われる。

僕が入ったロックバンド、クラッカーズも出演予定だったが

僕の前のギター担当の奴が抜けて諦めかけていた。

しかし僕が加入し、やっぱり出演する事になった。

みんな燃えている。

僕もワクワクして来た。

まず曲目を決める。

クラッカーズは基本的にオリジナルで自分たちが作った曲を演奏をする。

今までの曲はバンドを抜けて行ったギターの井口が作った曲が殆んどだった。

新生 クラッカーズらしい、新しい曲を作ろう!

みんな盛り上がる。

曲作りなんて初めてだ。

何だか楽しそうだぞ!

リョーコとサクラが詩を書いた。

僕も曲作りに挑戦だ!

僕は頭の中にメロディーが浮かぶ。

不思議だ!

次から次にメロディーが浮かんで来るのだ。

僕はそれを楽譜に書いた。

楽譜なんて書いたこと無かったけど、音楽の本をちょっと読んだだけで

直ぐに理解出来、楽譜を書くことが出来た。

〜ふふふ…。曲を創るのは久しぶりざんすね。燃えちゃうざんす〜

心の中で声が聴こえたような気がしたが、僕はもう気にならなくなっていた。

僕は幾つか曲を書いて、みんなが待つ練習スタジオに持って行った。

「ええ!これお前が作ったのか?」

タカシとノブオが驚きの声を上げた。

リョーコもサクラさんも僕を見ていた。

「えへへ。サクラさんも僕を見てくれてる。嬉しくなっちゃうな〜。」

僕はサクラさんと同じバンドに入っているものの、まだそれ程サクラさんと

話した 事が無かった。

「鈴木くん、すごーい!

鈴木くん、作曲の才能もあったのね。

サクラ、憧れちゃう。」

ぼ、僕は顔が真赤になった。

僕の事をサクラさんが憧れちゃうなんて…。

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その夜、僕は寝付かれなかった。

何度も何度もサクラさんの

「サクラ、憧れちゃう。」の言葉を思い返していた。

サクラさん、なんて可愛いんだろう…。


鈴木和夫、高校1年の初めての恋だった。


つづく

「ロックンロールに憧れて…その5」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

ブロ友の童話作家ゆうこんさんの詩にイラストを描いて見ました。


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「雨に似合う」


けろけろけろ

おいらだって

ひとりになりたいときもある

ほら、こうやって 雨にうたれてると・・・


けろけろけろけろ
  ケロケロケロケロ
     けろけろケロケロ


あれあれ、誰か音がはずれてるぞ


やっぱりみんなと一緒がいいな


「ロックンロールに憧れて…その1」

平凡な高校生の僕はある日、音楽室でモーツァルトの亡霊と出会った。

そしてそのモーツァルトの亡霊は僕の身体の中に宿って行ったのだった。

ロックンロールに憧れて…その2」

僕は音楽の才能が開花して行った。

弾いた事も無いピアノが、ギターが弾けるのだ。

それは人の心をとらえる。

僕は同じクラスのタカシのバンドに入ることになった。

そこには憧れの彼女が…。

ロックンロールに憧れて…その3」

僕は初めてバンドのメンバーと対面した。

そして一緒にセッションしみんなから受け入れられた。

これからクラッカーズの快進撃の始まりである。


「ロックンロールに憧れて…その4」

僕らは学園祭に出場することになった。

そして僕は作曲に挑戦した。


そして「ロックンロールに憧れて…その5」

どう言う展開になるのでしょうね。



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「ロックンロールに憧れて…その5」


僕はウキウキしていた。

今までこんなにウキウキした事があるだろうか?

今までは、ただ平凡に無気力に生きて来た。

何の取り柄もなく

それが今は毎日が楽しくて仕方が無い。


僕は、前夜また曲を作っていた。

そして自分なりに詩も書いてみたんだ。

サクラさんへの想いを込めて…。


「I want all you who」


僕は君に首ったけ

僕の頭の中は百パーセント君への想い


君の瞳 君の唇

全てがたまらなく好きだ


僕は君に首ったけ

君の笑顔に僕はショートしてしまいそうさ

I want all you who

It is said that it loves


I want all you who

It is said that it loves

※勘太全集「僕は君に首ったけ」より

軽快なロックンロールのリズムだった。


僕は急ぎ足で、練習スタジオへ

ちょっと早すぎたかな?

まだ誰も来ていなかった。


すると、あれ?

サクラさんだ!

「どうしたの?早いんだね。」

僕の声はぎこちない。

「エヘ、時間まちがえて1時間早く来ちゃった。」

練習スタジオにサクラさんと2人だけ。

僕は心臓が飛び出しそうだった。


「和夫くん、曲も作れて凄いのね。本当に尊敬しちゃうわ。」


「そ、そんな…。

そうだ、昨日も1曲作ったんだ。聴いてくれるかい?」

「うん!サクラ、聴きたい〜♪」


僕はギターを鳴らし歌い出した。

サクラさん、君への想いを込めて作った曲だよ!

心の中でそう叫ぶ。

僕は歌った。

「キャーッ素敵!良いよ!この曲、最高だよ!」

サクラさんが褒めてくれた。

「でも、和夫くん、そんなに好きな子がいたんだ…。」

サクラはちょっと寂しげに言った。

え?どう言うこと??


そこにタカシ達がやって来た。

「おっ、2人とも早いな!学園祭に向かって張り切ってるな!」


「チクショー!良いところで邪魔が入ってしまったなぁ。

しかし青春って良いなぁ。」

スタジオの陰で2人を見ていたワタやんがつぶやいた。


つづく

「ロックンロールに憧れて…その6」

みなさん、ご訪問ありがとうござします。



「時をかける元少女」
随分前に描いていた物語です。



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「ロックンロールに憧れて…その6」

学園祭が近づいていた。

僕らのバンド、クラッカーズも調子を上げている。

クラッカーズの演奏曲は5曲。

僕が作った曲が3曲で、あとタカシとリョーコさんの曲が1曲づつだ。

僕はサクラさんの「そんなに好きな子がいたんだ」と言う言葉が気になっていた。

ひょっとしてサクラさんも僕のこと思ってくれてるのかな?

と言う事は、誤解されてしまっているのかな?

僕はサクラさんの事が好きなのに…。

僕の頭の中はその事ばかりが気になっていた。


いよいよ学園祭は明日だ。

みんなやるだけのことはやった。

学園祭当日、ステージは体育館。

機材もセッティングされ、軽くリハーサルも行われた。

5バンドが出演する。

僕らは4番バンド目の順番だ。

よその学校からも見に来ている。

僕にとっては、まさにデビューだった。

緊張する。

その時、1人の男が現れた。

「井口くん!」

サクラさんが真っ先に声を上げた。

みんな振り向く!

「何しに来たんだ!」タカシが言う。

「バカだなぁ。応援にきまってるだろう。」井口が言う。

サクラさんは涙ぐんでいる。

「俺が抜けても、続けてくれていて嬉しいよ。

今日は頑張ってくれよな。」

井口はそう言って去って行った。

サクラは、そんな井口の姿を見えなくなるまで見ていた。


井口は新しいバンドに誘われたものの上手く行ってなかった。

ビッグエコーズのリーダーはワンマンで自分本位だった。

曲もマンネリ化し、メジャーデビューも延期になっていた。

井口が新しい試みを提案しても耳を貸さず

「お前は言われた通りギターを弾けば良いんだよ!」となじられる。

入る前の話とは全然違っていた。

井口はクラッカーズを離れた事を後悔していた。

明るく楽しく練習している彼らを羨ましく思っていた。


いよいよステージは始まった。

最初のバンドが演奏を始めた。

正直レベルは大したことは無い様だ。


そしていよいよクラッカーズの出番だ!

「よし!みんなをあっと言わせてやろうぜ!」

タカシが声を上げ、みんなも掛け声を上げた!

クラッカーズの演奏は出演バンドの中では断トツだった。

みんな盛り上がっている!

和夫のロックンロールに踊った。

そしてリョーコの曲、タカシの曲!

最後は和夫が

作ったバラードをサクラが熱唱!

みんなバラードに酔いしれる。

ステージは大成功だった


そして井口はクラッカーズのサウンドを聴いて衝撃を受けた。

これがクラッカーズなのか…?

新しいサウンド!心地良い旋律。

ビッグエコーズに無いものばかりだった。


つづく


「ロックンロールに憧れて…その7」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

遥か彼方に過ぎ去った青春の日々。
今では青春と言う言葉すら口にするのが恥ずかしいような年頃になってしまいました。

さてさて、今日はワールドカップ第二戦。
日本頑張ってもらいたいですね。


「ロックンロールに憧れて…その7」
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サクラは思い出していた。

クラッカーズに誘われた日のことを

中学時代、サクラは内気な女の子だった。

友達もいなかった。

教室でいつもひとりぼっち。

そんな私に、井口くんが声をかけてくれたの


「お前、歌が上手かったよな。今度、ロックバンドを作るんだ。

お前も入ってくれないか?」

「え?ロックバンドを?」

クラスでリーダー的存在だった井口から声をかけられるなんて思ってもいなかった。

「でも私楽器なんて弾けないよ。それにロックなんて聴いたこと無いし。」

サクラはモジモジしながら言った。


「大丈夫!楽器が弾ける奴はもう集めてるんだ。あとボーカルを捜してるんだ。

中々良いボーカルがいないんや。

お前、歌上手かったよな。

お前の歌が必要なんや、頼むよ。」

こうしてサクラはクラッカーズに入ったのだった。

バンドは楽しかった。


今まで友達がいなかったサクラに仲間が出来た。

サクラは変わった。

暗い内気な女の子が、良く笑う、明るい女の子になった。

サクラの歌声はクラッカーズにあっていた。

井口が創る曲、リョーコのキーボード、タカシのベース、ノブオのドラム

そして井口のギターにサクラのボーカルはピッタリだった。


みんなは同じ高校に入った。

楽しかった。

それなのに学園祭に向かって、さあこれから!

と言う時に井口が抜けた。

信じられなかった。

みんな裏切られた気がした。

信じていた仲間の筈だったのに。

折角出来た仲間の筈だった。

クラッカーズ、終わっちゃうの?


そんな時、タカシが和夫を連れて来たのだった。

「みんな!聞いてくれ!すごい奴見つけたで!

これでクラッカーズは大丈夫や!」

タカシの鼻息は荒かった。

そして和夫くん、あなたが現れたの。

セッションしてあなたのギターを初めて聴いた時

みんな凍りつく様な衝撃を受けた。

みんなこれだ!って思ったわ。

私も思わず歌い出しちゃった。


謎の多い、和夫くん。

ちょっと不思議な男の子。

この前、スタジオで2人だけで話した時、ちょっとドキドキしちゃった。


揺れる乙女心。

まだ高校1年生の淡いトキメキ。


つづく



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「ロックンロールに憧れて…その8」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

「ロックンロールに憧れて…。その7」はサクラさん目線でした。

サクラはどう思っているのか?

みんなの知りたがったところですよね。

和夫に気があるのかと思っていると

あれ?井口の事が好きだったの?

いやいや、和夫にも脈がありそうだぞ…。


これからどの様に展開して行くんでしょうね。

初めから読んでくれる人はココから

「ロックンロールに憧れて…その8」

「井口の戸惑い」
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井口は焦っていた。

親の反対を押し切って、普通の高校に入ったものの

この苛立ちは何だ?

仲間内で音楽を奏でるのは楽しい。

しかし俺が求めているのはこんなんじゃ無い!

ロックバンドコンテスト「Lモーション」が行われていた。

ロックバンドをやっている者達の憧れのコンテスト「Lモーション」

井口はいつかこのコンテストに出てやる。

そう思いながら会場に足を運んだ。

そして「ビッグエコーズ」を見たのだった。

井口に衝撃が走った!

これだ!

この音楽なんだ!俺が求めていた物は!

「ビッグエコーズ」は賞を受賞した。

デビューの話も舞い込んでいると聞いた。

それまで楽しかった仲間内での音楽が急に色褪せて見えた。


そんな時、ビッグエコーズがギターリストを捜していると耳に入った。

いても立っても居られない。

そして井口に声がかかったのだ。

井口はその話に飛びついた。

ビッグエコーズのメンバーの前でギターを弾いた。

みんな賞賛してくれた。

一緒にやろうと言ってくれた。

憧れのバンドのみんなが誘ってくれた。

井口はクラッカーズのみんなの顔が浮かんだが、井口はビッグエコーズに

入る事を決めた。


学園祭に向けて練習に集まったみんなに言った。

「すまない。もうみんなとは一緒に出来ない。みんな許してくれ!」

そう言って井口はスタジオを飛び出した。

追いかけるタカシ!

「俺たちはどうなるんだ?

俺たちを捨てて行くのか?」

タカシの声が心に突き刺さる!

「勝手にしろ!」

タカシが怒鳴る!

「許してくれ!」井口は逃げる様に駆け出して行った。


井口はビッグエコーズに入った。

しかし入って見ると外から見るのと違っていた。

メンバー間はギクシャクしていた。

ワンマンな自己中心的なリーダーと個性的なメンバー。

音楽性の違いから、前のギターリストが辞めた。

そのギターリストの代わりに井口が入ったのである。


ビッグエコーズのリーダー清は荒れていた。

曲作りに行き詰まっていたし

恋人のイチゴとも上手く行っていなかった。

新しく入った生意気な若いギターリストが曲を持って来た。

癇に障った清は怒鳴りあげる。

「お前は言われた通りギターを弾いてれば良いんだよ!」

若いギターリストの目が心に突き刺さる。


井口はクラッカーズが新しいメンバーを入れて学園祭に出ると聞いた。

サクラやみんなの顔が目に浮かぶ。

井口は気が付くとクラッカーズのみんなの前に来ていた。

サクラが声をかける。

「何しに来たんだ」とタカシが言う。

そうだ、俺が顔を出せる筈が無いじゃ無いか…。

井口は思い知った。

「お前達を応援に来たのさ。」井口は強がって言った。

そして逃げる様に立ち去った。

隅でクラッカーズの演奏を聴いた。

ショックだった。

俺がビッグエコーズに求めていた物がここにあった。

みんな楽しそうだった。

井口は自分があの輪の中にいるのを想像した。

しかしもう戻れない。


井口はビッグエコーズの練習に向かった。

「井口、新しい曲や。覚えておいてくれ。」

井口は楽譜を受け取った。

今までと代わり映えのしない曲だった。

「なんだよ!その目は?」

リーダーの清が声を上げる!

「いえ、何も無いっす。」

井口は新しい曲を無難に弾いた。

クラッカーズの事が頭から離れない。

「チクショー。」

井口は心の中で叫んだ。


井口は誰も居ないスタジオで1人ギターを弾いていた。

新しく作った曲だった。


「良い曲ね。」

振り向くとキーボードのイチゴがいた。

リーダー清の彼女である。

「あ、イチゴさん。」

イチゴは井口の肩に手をあてた。

そして頬にキスをして言った。

「頑張ってね。」

どう言う意味なんだろう?

井口はまたギターを弾いた。

ただ黙々と。


「リョーコの場合」
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リョーコは幼い頃からピアノを習っていた。

厳しい母の指導!

リョーコの母はピアノ教室の講師をしている。

それで朝から晩まで弾かされていた。

リョーコはピアノコンテストで良い成績を収めていたが

母は納得してくれなかった。

もっと良い成績を!もっと良い成績…。

リョーコの母は自分が叶えられなかったピアニストの夢を彼女に託していたのだった。


コンテストも優勝しないと喜んでくれなかった。

もっと自由に弾きたい!

井口からバンドをやらないか?と誘われた。

リョーコはこれだと思った。

私がやりたかったのは!

楽しかった。

みんなイキイキしていた。

それなのに井口の脱退は衝撃だった。


そして代わりに入った和夫のギターを聴いてなんとも言えない。

音楽家としての血が騒ぐのを感じた。

何者なの?

リョーコは驚きの目で和夫を見ていた。

古典的な様な新しい様な心地良いフレーズ。

そう何度も弾き込んだモーツァルトの曲に似ている。


クラッカーズは学園祭の成功に気を良くして

ロックバンドの憧れのコンテスト「Lモーション」に挑む事に決めたのだった。


つづく


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「ロックンロールに憧れて…その9」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

ある日、モーツァルトの亡霊から宿られた和夫。

その後、和夫は音楽の才能を開花させて行った。

そして友達からロックバンド クラッカーズに誘われた。

和夫が加入した新生クラッカーズは、学園祭のステージで華々しいデビューを飾った。

そしてクラッカーズの次の目標は…。

初めての方はこちらから「ロックンロールに憧れて…。」どうぞ。
初めから読めます。

「ロックンロールに憧れて…その9」

「ノブオのドラム」
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ノブオは幼い頃から、父親の演奏を聴いていた。

ノブオの父親のワタやんはバンドマンとして定期公演で全国を回っていた。

ワタやんが弾くギターは神の手と呼ばれていた。

そしてワタやんのバンドのドラマー安さんはノブオに優しかった。

安さんはノブオにドラムを教えてくれた。

「ワタやん、この子ドラムの素質があるで!リズム感抜群や!」

安さんはノブオを可愛がった。

ノブオも安さんを慕っていた。

幼かったノブオも中学生になり、ノブオのドラムも段々様になって来ていた。

その安さんが倒れた。

急性白血病だった。

安さんは短い闘病の後、あっさりこの世を去ってしまった。

このスティックをノブオに渡してくれと言い残して。


安さんの死と共にワタやんのバンドは解散し

ワタやんは貯めてた貯金を叩いて渡辺楽器店を開いた。

小さいながらもスタジオを併設し、若手の育成に力を入れ

有能な若手を育てることをライフワークとした。

ノブオは安さんを思い出しながら、今日もドラムを叩く。

その渡辺楽器店に井口が通う様になり、ノブオは井口とバンドを組む事になるのである。


「ベースのタカシ」
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中学時代から井口とは親友だった。

気が合う友達だった。

そして井口に影響されて、音楽を始めた。

タカシは井口から色んな音楽を習った。

「天国の階段」のイントロカッコ良いなぁ!

俺はイーグルスのホテルカリフォルニアが好きだな。

ビートルズのレットイットビーも最高だね。

と音楽の話は尽きない。

「なあなあ、タカシ!俺たちもバンドやろうぜ!

カッコイイバンド作ろうぜ!」

井口がタカシに言った。

「バンドか、カッコ良いな!やろうぜ!」

こうやってクラッカーズは誕生した。

タカシは夢中でベースの練習をした。

これほど一途な奴は見たこと無かった。

ドラムのノブオ、キーボードのリョーコ、そしてボーカルのサクラと

クラッカーズのメンバーが揃った。

ノブオの楽器店のスタジオで初めての練習!

元バンドマンのノブオの親父さんが色々アドバイスをしてくれた。

初めての練習曲は「ホテルカリフォルニア」だった。

楽しかった。

みんな中学を卒業しても、同んなじ高校に行こうぜ!と

同じ高校を受験したのだった。

俺たちの結束は固かった!

まさか井口がバンドを抜けるとは…。

タカシは涙ながらに、井口に突っかかった!

「俺たちの結束ってこんなもんだったのかよ!

俺は続ける!お前が居なくなってもこのクラッカーズを守って見せる!」

そうは言っても井口の存在は大きかった。

途方にくれていた時にタカシは和夫のギターを聴いたのである。



学園祭の成功にみんなはしゃいでいた。

「それではクラッカーズ、学園祭の打ち上げを行いたいと思います。」

カラオケボックスでクラッカーズは、学園祭の打ち上げを行った。

ノブオの親父さんのワタやんも少しだけ顔を出して演歌を一曲歌って

そしてカラオケボックス代を払って行ってくれたのだ。

ワタやん、本当に良い親父さんである。


カラオケボックスでは、みんな大いに盛り上がり

次は「Lモーション」に出ようぜっと誰かが言った。

「Lモーション」ロックバンドのコンテスト!

プロへの登竜門である。

俺たちが「Lモーション」コンテスト…。

みんな、やろうやろう!と盛り上がった。

早速曲作りだ。

こうしてクラッカーズは、大きな目標「Lモーション」に向かって

爆進するのである。


つづく



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「ロックロールに憧れて…その10」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

初めての方はこちらから「ロックンロールに憧れて…。」どうぞ。
最初から読めます。



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僕等はLモーションに向けて練習を繰り返していた。

少しでも良いフレーズ

心地よいメロディーラインを求めた。


僕は曲作りに没頭した。

そしてついにそれは完成した。

リョーコはその曲を聴いた時、思わずモーツァルトとつぶやいた。

モーツァルトの繊細なメロディーそして壮大なスケール

モーツァルトが現代に蘇ったら、きっとこう言う曲を作るだろう。

そんな感じの曲だった。

古典的で、だけどもけして古臭く無い。

いや斬新なメロディー

非の打ち所がない!

そしてサクラと和夫のツインボーカルも斬新だった。

作詞はリョーコが書き上げた。

クラッカーズ渾身の作品だった。

ワタやんは驚いていた。

これが高校生が作る曲なのか?

これは行ける!行けるぞ!


僕はサクラとツインボーカルに心がときめいていた。

サクラさんと一緒に歌える。

僕とサクラは急速に接近出来た。

ツインボーカル、2人の呼吸が大事なのだ。

何度も何度も2人で練習した。

サクラさんと見つめ合う目。

もうそれだけで幸せだった。

「コラッ和夫!サクラに見とれないで、気合い入れて歌え!」と

ワタやんから何度も怒鳴られた。

もう、僕がサクラさんの事を好きなのがバレてしまうじゃ無いか!


休憩中、リョーコは何気無く昔練習していたモーツァルトの曲

ピアノ協奏曲21番を弾いていた。

小さい時からいつも引っかかる場所に差し掛かり、どうしても躓く…。


ふと、リョーコさんが弾いたピアノ。何だかとても懐かしく感じた。

思わず僕はリョーコさんのキーボードに向かい一緒に弾いていた。


リョーコは驚いた!

私が躓いたところを意図も簡単に和夫が弾いている。

幼い頃から弾き込んでいる私が躓くところをである。

「あなた一体何者?」

リョーコは和夫を見上げた。

「あ、ゴメン!邪魔しちゃったね。」

我に返った僕はいそいそとスタジオの外に出て行った。

ヤバイヤバイ…。

何だか懐かしい感じがして、つい一緒に弾いちゃった。

リョーコさん怒ってたなぁ。

謝らなくちゃ。


季節は移り僕等は2年生になろうとしていた。

僕等はロックバンドコンテスト、Lモーションに応募した。

各地域で予選が行われる全国規模の大会なのだ。

この大会から多くの有名バンドが誕生していた。


僕等は1次予選に臨んだ。

各楽器店から推薦されたバンドが地域ごとに予選を行う。

選ばれたバンドが集い市民会館で予選が行われるのだ。

クラッカーズも渡辺楽器店からの推薦で予選に参加するのであった。


つづく

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「ロックンロールに憧れて…その11」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

昨夜は、商店会の総会、懇親会がありました。
ちょっと調子に乗って焼酎を飲み過ぎてしまいました。
郵便局の局長さんと話が弾み、ブログの事とか
物語やイラストを描いていることを話しました。
この局長さん、聞き上手で、つい沢山話をしてしまいました。

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井口は、ビッグエコーズに馴染んで行けるんでしょうか?


初めての方はこちら「ロックンロールに憧れて…。」から どうぞ。

最初から読めます。



僕等はLモーションのコンテストに向けて練習をしていた。

僕は相変わらず、サクラさんにデレデレだ。

その時、ワタやんが

「俺の知り合いのライブハウスのマスターが今日出演予定のバンドが

一バンド出られなくなって急遽出れるバンドを捜してるんやけど

お前ら出て見ないか?」と言った。

「えー、今日ですか?」

タカシが困った顔で言った。

「ふふふ…。井口のビッグエコーズも出演するんだぞ!」

ワタやんは、勿体ぶって言った。

「えー!井口のビッグエコーズと共演?出ます!出ます!」

タカシは鼻息荒くワタやんに答えた。

「みんなは良いよな!Lモーションの舞台の練習にもなるし!」

みんな反対する物はいなかった。

ライブハウスか…。

いったいどんなとこなんだろう?

井口くんの演奏も見てみたいなぁ。


井口はギターのチューニングをしていた。

イチゴさんは、いつも優しく接してくれるし

リーダーの清さんは相変わらず不機嫌な顔をしている。

ベースの浩一さんはいつもにこやかだ。

井口はだいぶビッグエコーズに慣れて来た。

メンバーがギクシャクしてように見えて、実はそれが普通だったんだ。

不機嫌な清さんは、不機嫌な事が当たり前だし、色気タップリのイチゴさんは

気のある素振りをするのが好きなんだ。

いつもニコやかな浩一さんはまるで空気みたいな存在だ。

井口はこのビッグエコーズもそれほど居心地は悪く無いと思い始めていた。

「おい、今日出演予定のバンドがひとつ出られなくなったってさ。」

リーダーの清が言った。

みんな、それほど関心を示さない。

まあ、そんな事よくあることだし。

「なんでも、その代わりの高校生のバンドが出るらしいぜ!

全く高校生のお子様バンドと演るなんてゴメンだぜ!

おっと、井口は別格だけどな。」

清は井口の事を認め始めていた。

井口の意見にも少しづつ耳を傾けるようになっていた。

井口の突き刺さるような視線!

音楽に対する貪欲さ!自分の高校時代を見ているようだった。

ある日、清は井口に言った。

「おい、井口!お前このフレーズにメロディーを付けてみろ!」

井口を試すつもりは無かったが、やらせて見た。

井口はおもむろにギターを鳴らし、清が思いもつかないようなメロディーを奏で出した。

清は井口の才能を肌で感じた。

ようやくまとまりつつあるビッグエコーズだった。

クラッカーズ、初めてのライブハウス。

ビッグエコーズと初対面、井口の対応は?

ここでもクラッカーズ旋風を巻き起こせるのか?

つづく

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「ロックンロールに憧れて…その12」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。
日本対コロンビア
前半が終わって1対1!

さあ、後半戦も頑張れ!

ありゃ、1点入れられてしまった。(T . T)


和夫とサクラ、恋愛は上手く行くのでしょうか?
上手く行って欲しいよね。(=^ェ^=)

初めての方はこちら「ロックンロールに憧れて…。」から どうぞ。



「ロックンロールに憧れて…その12」

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僕等は急遽ライブハウスに出演する事になった。

もちろんみんなライブハウスなんて初めてである。

客としてでさえ入ったことが無い。

「わっ!唱和って、伝説のライブハウスじゃ無いの?

あの長渕太郎とかチューリッピとか敬遠隊とか大物ミュージシャン達が

ここから旅立ったと言うあの唱和だよね。」

みんな緊張してガチガチになっていた。

「うん、良いぞ!ここでガチガチに緊張する体験を経験しておくんだ!

そうすれば、Lモーションの舞台で、緊張する事にもなれるだろう。」

ワタやんはそこまで考えて、このライブハウス出演を勧めたのだった。

楽屋に入ると井口がいた。

「驚いたな!高校生のバンドって、お前達のことだったのか?」

井口がクラッカーズのメンバーを見てそう言った。

「しかしお前らちょっとビビり過ぎて無いか?

それじゃ良い演奏は出来ないぞ!」

「うるしゃい!俺たちはビビってなんかいないぞ!」

タカシが強かって言ったが、膝は震えていた。

「まあ、頑張ってくれよ!」

そう言い残して井口はビッグエコーズの元へと去って行った。

驚いた!彼奴らがここに出演出来るなんて!

ここにはそれ相当の実力や実績が無いと出られる場所じゃ無いんだぞ!

彼奴ら、そんなにレベルが上がっているのか?

こっちも気合い入れていかないと!

彼奴らに負ける訳には行かない!

各バンド軽くリハーサルをした。

それじゃ最初はクラッカーズさん、2番目は湘南ボーイさん、そしてトリは

ビッグエコーズさん持ち時間は各30分、40分、50分ですのでよろしくお願いします。

ライブハウス開演の時間になった。

出演バンドの欄にマリンブルーの名前が外されクラッカーズの名前が掲げられた。

ライブハウスに訪れた客達はクラッカーズ?

みんな聞いた事も無いバンド名に頭を捻っていた。

まだ客の入りもまばらな中クラッカーズの演奏は始まった。

まずは和夫が作ったロックンロールのナンバーからだ!

高校生バンド?

大丈夫なの?と期待していなかった客達が最初のノリの良いこの曲で目を奪われた!

心を惹きつけるサウンドだ!

客のノリは上々である。

「こりゃ驚いた!彼奴ら結構演るじゃ無いか!

あれはお前がいたバンドなんだろう?」

ビッグエコーズのリーダーの清が言った。

「もう、俺には関係ないバンドっすよ!」

井口が言うと

「井口くんがいたバンド、結構イケてるね。」

イチゴもロックンロールの腰の振り方をしながら言う。

そしてタカシの曲、リョーコの曲と続き和夫が作ったバラード

サクラの熱唱に客は酔いしれた。

最後に今度Lモーションのために用意した曲を歌う!

サクラと和夫のツインボーカルに観客は沸いた!

最高のツインボーカルだ!

気が付けば、観客は立ち上がり、腕を振り上げ乗っている!

この耳の肥えたライブハウス唱和の客達を虜にしてしまったのだ!

クラッカーズは大盛況の中、舞台を降りた。

その後も客達の興奮は覚めやまなかった。

次のバンドの湘南ボーイはすっかりクラッカーズに喰われてしまっていた。

「おい、こりゃヤバイぞ!俺たちも気合い入れていかないと高校生バンドに喰われっちまうぜ!」

ビッグエコーズのリーダーの清が言う!

「ああ、俺たちは負けませんよ!」

井口の目が輝いた。

「ああそうだとも!」井口と清の間に信頼関係のような物が芽生えたような気がした。


そしてビッグエコーズの出番が来た。

和夫はビッグエコーズの演奏は初めて聴くのである。

そして井口の演奏も…。

まずイキナリ井口のギターが唸り声を挙げた!

グィィィイイイイイイイイン!

そして清の雄叫びのような歌が響く!

「す、凄い!井口くんのバンド凄いよ!」

和夫は身体が震えるのを感じた!

観客たちも一斉に盛り上がる!

さすがビッグエコーズだ!

これからこのふたつのバンドはライバルとして競い合って行く。

クラッカーズはこのライブハウス唱和の出演を機会にクラッカーズフアンも増えて行くのである。

クラッカーズ、ライブハウス出演も大成功だった。

いよいよクラッカーズはLモーションの予選に臨むのであった。

つづく




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「ロックンロールに憧れて…その13」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

モーツァルトが現代に蘇ってロックを作曲したらどんな曲が出来るんでしょうね。


僕は平凡な高校生のはずだった。

ある日、音楽室でモーツァルトの亡霊が僕の身体に宿った。

僕は音楽の才能を開花させて行った。

友達からバンドに誘われ、そして僕らのバンド、クラッカーズはロックのコンテスト

Lモーションにエントリーしたのだった。

初めての方はこちら「ロックンロールに憧れて…。」から どうぞ。


「ロックンロールに憧れて…その13」

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いよいよ、Lモーションの予選の日は来た。

僕等はあれから3回ほどライブハウス唱和に出演していた。

なんとビッグエコーズが出演していない日は僕らがトリを務めたりしたんだ。

ファンの人も出来て、トリを務めたり日などは、クラッカーズを聴きに

大勢の人が来てくれていた。。

お陰でこの予選の地方大会では、僕等は目玉バントのひとつに取り上げられている。

そしてもうひとつ注目されているバンドがいた。

姫野ココロ率いるガールズバンド「プリティーハニー」だ。

アマチアながら各ライブハウスを回っていて、高校生の間ではファンクラブも出来ていた。

派手なコスチュームだけど、サウンドはしっかりしている。

予選の出場バンドは20グループだ。

各楽器店の予選や審査を経て、この予選に参加して来たのだった。

僕等は抽選の結果演奏順番は1番最後になってしまった。

1番最後のクジを引いてしまったタカシは

「俺たちはトリが似合うんだよ!ひゃひゃひゃひゃ〜。」と

緊張して変な笑方をしていた。

そして姫野ココロ率いる「プリティーハニー」は、中ほどの12番目の演奏だった。

この予選の地方大会で上位2バンドが関東ブロック・近畿ブロック・九州ブロック等の

ブロック大会に進むのである。

そしてこそで勝ち上がったバンドが本選の大会へと進むのである。

まだまだ道は遠い!

地方大会だと言うのに市民会館は大勢の観客で埋まっていた。

いよいよ予選は始まる。

各バンドが演奏を繰り広げ始めた。

僕等は軽く打ち合わせをした後、会場を覗いて見た。

もうすぐ注目の バンド「プリティーハニー」の順番のはずだ。

いよいよ始まった。

レオタード姿の姫野!

ウサギの耳を付けて、セクシーなポーズをとている。

ギンギンのロックサウンドのなか姫野の歌が響き渡る!

流石に注目されるだけの事はある。


〜魔笛の夜の女王〜

闇夜に凍りつくよなあなたの視線

あたいはそんな視線をかいくぐる。

魔笛の力を手に入れろ

この世はあたいに跪く

あなたを愛してた時もあった

あなたに抱かれた日もあった

でもあたいはあの頃のあたいじゃない

あたいは魔性の女に変わった の

You are made into a captive.

You will love me.


意味は良く分からないが、とても迫力のある歌だった。

そしてついに僕らの順番が回って来た。

みんな緊張の色が見える。

クラッカーズは、本来の演奏が出来るのか?

ワタやんは会場の隅で、ハラハラしながら見守っていた。

つづく


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「ロックンロールに憧れて…その14」

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

昨日あさ車のカギを壊されていました。
悪い奴がいるものです。
みなさんも気を付けて下さいね。


さてさてロックバンドコンテスト、Lモーションに臨んだクラッカーズ!
いよいよクラッカーズの順番が回って来た。
クラッカーズ!頑張れ!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


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「ロックンロールに憧れて…その14


ついに僕等の出番がやって来た。

自信を持つんだ!

今までやって来たことを思い出すんだ!

「みんな!思い切りやろうぜ!」 タカシが声をかけた!

「おう!」みんなも気合いを入れる。

ノブオがドラムを叩く! スポットライトが当たる。

僕はギターを鳴らし、サクラさんが歌い出す。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「何かを求めて…青春の輝き」

優しいだけじゃ物足りない!

もっと強い刺激が欲しい。。

俺たちは突き進む

分からない何かを求めて

何を求めているのだろう

輝く何かがそこにあるはずさ。

自分の信じた道を突き進め

ゴールなんてなくても良い

自分の信じた道を突き進め


哀しいだけが人生じゃ無い

俺たちは支え合う生き物だ

愛を求め 愛を叫ぶ

俺たちは孤独なんかじゃ無い

自分の手で光を掴み取れ

My etc. hope is eternal.

My etc. hope is eternal.

信じた道を突き進め


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


僕等は夢中で歌った。

みんな自分の力を出し切った。

僕はサクラさんとお互いを見つめあった。

そこには全てを出し尽くしたと言った笑顔があった。

みんなもイキイキとした顔をしていた。

そして気が付けば会場は大喝采だ!

みんな僕等の歌を聴いてくれたんだ!

みんなありがとう!


〜これで全ての楽曲が出揃いました。

みんな素晴らしい演奏でした。 すぐに審査が行われます。〜

さあ、後は結果を待つだけだ。

果たしてクラッカーズは先に進めるのだろうか?

グランプリはどのバンドなんだ!

いよいよ発表の時は来た。

ブロック大会に進めるのは、2バンドだけ。

〜それではブロック大会に進む2バンドが決定いたしました。

発表します。

まず、ブロック大会進出バンド1組目!

準グランプリの発表を致します。

準グランプリのバンドは

ブラックキャッツの「愛は風の中に」です。

おめでとう!

そして、いよいよグランプリの発表です!〜

なんと言うことだ!

ブロック大会に進めるのは、あと1バンドだけだ!

果たしてグランプリはクラッカーズなのか?

それともプリティーハニーなのか?

「頼む!クラッカーズ選ばれてくれ〜!」

ワタやんは目を瞑って祈っていた。

つづく


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「ロックンロールに憧れて…その15」

みなさん、ご訪問ありがとうございます〜♪

いよいよロックバンドコンテスト、Lモーション地方大会!

ついにグランプリの発表です。

果たしてクラッカーズはグランプリを取れるのでしょうか?

初めての方はこちら「ロックンロールに憧れて…。」から どうぞ。

「ロックンロールに憧れて…その15」

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みんな目を瞑って、発表の瞬間を聞いている。

〜それでは発表します。グランプリは…。

クラッカーズ!「何かを求めて…青春の輝き」です。

おめでとう!

クラッカーズとブラックキャッツのメンバーは舞台に上がって来て下さい。〜

やったー!

僕は思わず、サクラさんと抱きしめあっていた。

ハッと我に返り…僕とサクラさんは顔を赤くした。

僕等はいそいそ舞台に上がって行った。

まるで夢を見ているようだった。

舞台に上がると簡単な表彰式が行われた。

タカシが代表して賞状を受け取った。

準グランプリのブラックキャッツのみんなもキャーキャー言っていた。

僕等はブロック大会に進む事になった。

その後、各種入賞が発表された。

プリティハニーは特別賞をもらっていた。

姫野ココロの悔しそうな顔が心に残った。

派手過ぎるコスチュームが足を引っ張っていたのかも知れない。

しかしその派手なコスチュームがスカウトの目に止まり

プリティハニーはデビューする事になる。

そして中高生の人気の的になり大ブレイクする事になるのだが、この時には

誰も知る由は無かった。

そしてブロックキャッツのリーダー研二が

「ブロック大会では負けませんよ。」と言って来た。

「ああ、俺らも負けないよ。お互い頑張ろう!」とタカシが言った。

ワタやんは会場の隅で泣いていた。

「彼奴らやりやがった…。チクショー嬉しくて涙が止まらないぜ!」

クラッカーズは、ブロック大会に進む事になった。

しかしクラッカーズには大きな試練が待ち受けていたのだった。


つづく

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